興毅、294秒KOメキシコデビュー
7月14日9時35分配信 デイリースポーツ
「プロボクシング、ノンタイトル10回戦」(12日=日本時間13日、メキシコ・ソノラ州エルモシージョ)
興毅、衝撃メキシコデビュー!!WBA世界フライ級1位・亀田興毅(21)が、マリノ・モンティエル(27)=メキシコ=を2回1分54秒、KOで下した。試合直前に会場で大乱闘騒ぎが起きたものの、冷静沈着な試合運びで、2回に左ボディーで3度のダウンを奪った。約4カ月ぶりの復帰戦を豪快なKOで飾り、メキシコ全土に「KAMEDA」の名をとどろかせた。
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衝撃のKOシーンだった。2回、興毅が放った左ボディーがモンティエルの腹をえぐった。顔をゆがめ、崩れ落ちるようにキャンバスに両ひざをついた。レフェリーが両腕を大きく左右に振って試合終了を宣言。わずか294秒。鮮烈なメキシコデビューだった。
リングに上がるまでドタバタの連続だった。当初、セミファイナルの前に行われる予定だったが、テレビ放送の都合で会場入り後に急きょ、メーン後に変更された。試合を想定して現地午後5時に会場入りし、待たされること5時間。午後10時を過ぎて、ようやくゴングが鳴った。
追い打ちをかけるように、さらなるハプニングに襲われた。メーンのフリオ・セサール・チャベスジュニア(メキシコ)が、マット・バンダ(米国)を2-1の判定で下したものの、バンダを支持した地元のファンが大ブーイング。セコンドに就いていた父チャベスが激怒し、観客席に乱入して大乱闘となった。
世界3階級を制覇した英雄・チャベスはブーイングをした数人の観客を殴り、観客席からはビールなどが投げ込まれた。ケガ人が続出する中、チャベスジュニアはリングから降りることができず、投げ込まれたビールを頭から浴び続けた。警備員によって約30分後に騒動が収束。ようやく興毅の出番となった。
殺気があふれる異様な雰囲気の中、興毅は冷静だった。相手が地元メキシコ人ながら、観客からブーイングはなく、温かい拍手に送られて入場。「会場が何か騒いでることは知ってたけど、乱闘が起きてるとは知らんかった」。豪快なファイトに、観客も騒動を忘れたかのようにリング上にくぎ付けとなった。
次戦は8月末に再びメキシコでの試合を計画している。一連の騒動で協栄ジムを離れ、約4カ月ぶりにつかんだ復活星。「ここからが、オレの新しいスタート。コンスタントに試合をして、経験を積んで2階級制覇をする。オレは世界しか見てへんから」。夢の2階級制覇へ、異国の地で大きな一歩を踏み出した。
お兄ちゃん,頑張ったね♪
兄弟仲良くバブバブバブ~~
Posted at 2008/07/14 11:32:54 | |
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