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五木寛之著『雨の日には車をみがいて』
この本を始めて読んだのは、もう10年以上前ですが今でも僕の愛読書であります。

この本に出てくる車達、シムカ1000・ジュリエッタスパイダー・ボルボ122S・2CV・911S…etc。
当時は頭の中に思い描ける車はほとんど無くって、でも何となくお洒落な香りを感じたなぁ。
おまけに、あのころの自分には、この中の人達がとてもオトナに感じたっけ。

僕が1番好きなのは、題名にもなっている“雨の日には車をみがいて”のフレーズが印象的な「たそがれ色のシムカ」かな。
この中でのヒロイン、毒舌“搖子”が放つセリフがイカシテル！
「雨の日だからこそ新しい靴をはくのよ」
「よくいるわよね。ほら、自慢の車を洗車したあとに雨に降られると舌打ちしたりするようないやな男が。ああいうのは絶対に女に嫌われるタイプよ。車は雨にこそみがくんだわ。ぴかぴかにみがいたボディに雨の滴が玉になって走るのって、すごくセクシーだと思わない？雨の日に車をみがくのをいやがる男なんて最低ね」
実際は雨の日に車を磨くなんて僕には無理だけど、この心意気は共感できるんだなぁ。
今日は寝苦しそうだし、久しぶりに読んでみようかな。

ところで、僕は幾つになったら、あの様なオトナの男と女の恋愛が出来るんだろう？

ん？オマエには一生無理だって！
その通りです。