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昭和５０年代の始め、未だ世の中に、ラリー用コンピュータなど無かった時代。
ナビの計算はもっぱら、円形の計算尺か、手回し計算機が主流でした。
そんな中、先輩のナビから譲り受けたのが写真の「クルタ計算機」、リヒテンシュタイン製で、高さ約１０ｃｍ。片手で持てる画期的な計算機でした。
四則演算が簡単にでき、特に乗除算を得意としていました。
１１桁×８桁の計算ができ、値段は当時で約４万円程度だったと思います。
世界で約６万台位製造されていて、ほとんど現存はしていないかと思っておりましたら、何年か前、鑑定団というＴＶ番組に出品されていてびっくりしたことがあります。
写真の計算機は未だに完動し、錆一つ無く、昨夜も懐かしさの余り、しばらく昔を思い出しながら、くるくる回しておりました。

譲っていただいた先輩はその後、直ぐに病気で亡くなり、形見になってしまっただけに、大事な宝物としていつまでも大切にしていきたいと思っております。