
サーキットでの本格的なレースをしない人でもマイマシンによりパワーを求めるのは人の常。
皆さんそのために多くの金額をつぎ込んでいると思われますが、
何から始めるといいのか悩んでおられる方もおいでる様ですので、素人の私が日頃の疑問をまとめてみました。
点火系パーツ
そもそも点火系パーツって決まったタイミングで確実な着火ができればそれだけでいいかなと思っています。
点火パワーをいくら上げても、点火時間を長くとれるとしても、ただ燃料に早く火が着き、且つ素早く100%近く燃焼させることができるというだけで、結局は1工程の中でゆっくり燃焼しようが、素早く燃焼しようが、トータルの熱エネルギーは投入した燃料-燃え残り燃料であって、熱エネルギーの総量は変わらないのですよね。
では燃え残り燃料っていくらぐらいあるのでしょうか。
確実な資料が無いので推測ですがノーマルの点火装置でも1パーセント以下のレベルだと思われます。
そうしないと排ガスが爆発しますよね。
ということは点火系パーツは効率100%の物があったとしても1%もパワーアップしないということになりますけど、この考え合ってますか????
吸排気系パーツ
これのパワーに対する効果は空気(排ガス)の吸入・排気抵抗の減少ですかね。
では吸入・排気の抵抗ってどの位あるのでしょうね。
たとえばM6では毎秒300L程度の空気を吸い込んでいますが、電気FAN1馬力のものでかなりな面積のハウスの換気ができる事を考えれば全体で数馬力もないと思われるのですが、いかがでしょうか。
勿論エキゾーストマニホールドや、マフラーの抵抗などが変わる事により、トルクカーブの変化はありますが、全回転数平均の熱効率には数馬力程度の影響しか無い事になりますよね。
補機類
ダイナモや、エアコンコンプレッサー、オイルポンプ、燃料ポンプ、各種FAN、冷却水ポンプが主な物でしょうか。
これらは最近、ダイナモや、エアコンコンプレッサーを除き電動になってきているので直接的な機械ロスにはならないので省きますと、一番でっかいのはダイナモとエアコンになりますね。
この2つで何馬力くらいあるのでしょうか?
このほかに何か大きなロスを発生するものってあったかな???
エアコンコンプレッサーはおそらく冷やす体積を考えると1から2馬力もあれば十分だと思われますし、ダイナモも全電力の使用量を考えても4から5馬力くらいで足りるのでしょうか。
これらを小さい機器に変更するか、あるいはパワープーリーと言われる物で、回転数を下げることで、若干のアップは見込めますかね。
潤滑油
オイルのパワーに対する影響は駆動系の摩擦の低減とシール効果ですよね。
通常内燃機関の摩擦熱によるロスは全体で数%と言われておりますから、オイルを変えてもその影響はごくわずかだと言うことができると思います。
このオイルを使えば燃費が10%も上がったなどという広告がありますが、いくら高性能のオイルで摩擦抵抗を0にできたとしても不可能ですよね(^^;)
ということはオイルは高回転時のシール効果に絞って選べばいいと言うことになるので、硬く粘いオイルがおすすめと言うことになりますが(変かな)
実際は熱垂れ、寿命、冷却効果など、摩擦抵抗減だけで、はかれない物もありますので、そこがオイル選びの難しい所でしょうね。
これらパーツの装着による、エンジンレスポンス向上や、パワー&トルクカーブの変化などは別の考えですので、置いといて、あくまで投入した燃料が燃焼しいくらのエネルギーを発生し、いくら捨てるのかということだけですので、実情のエンジンのパワーとは違うかもわかりません。
以上全くの素人が熱エネルギーに絞って好き勝手に書いてみました。
全く間違った考え方かもしれませんのでそこは素人の浅はかな考えと笑ってやってください。
では、熱エネルギーを上げるにはどうすればいいのでしょう。
それは簡単です。
時間あたりの投入燃料を多くし、排熱(冷却水、排ガス、オイル、発熱)を少なくすればいい話です。
そのためには排気量を上げる。
投入空気(燃料)量を上げる(ターボ、スーパーチャージ)
時間あたりの回転数を上げる。
抵抗ロスを少なくする
あたりですかね。
これ以外に、馬力はトルクと回転数のかけ算ということを考えれば、トルクカーブをより高回転側に持っていくか(バルブカム、マニホールド等)も大事ですね。
このあたりはまた別の機会に(^^;)
以上エンジンを総合熱機関の一つと考えれば、一つ一つのパーツ単独ではなかなか体感できるほどのパワーアップは難しいというのが私の結論です。
ただ小さなロスも集まれば大きなパワーになりますし、常用する回転数付近のトルクカーブをほんの少し代えたりするだけで体感できるほどの変化もあるとは思います。
そこで結論、次どこ弄ろうかな(笑:そこにもっていくのか)
まず、体感できて費用も割とリーズナブルなパワープーリーあたりで補機類の無用な回転を下げて、レスポンスアップと若干のパワーアップを狙うか、それとも
東から吹いて来た風に乗っかってエキマニを代えトルクカーブを高回転側にもっていくか。
妄想に新たな項目が追加されました。
パワーはいくらあっても足りません(^_^)
嫁:そんなのにお金使わなくったって、ダイエットすれば軽くなって燃費も走りもよくなるよ
私:おっしゃるとおりで(撃沈)
パワーを上げなくてもパワーウエイトレシオの改善はできるのでした(ちゃん・ちゃん)
さて、皆様はどこから弄りますか????
Posted at 2007/10/11 18:50:16 | |
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