昨日10月28日、土曜日。
休日にもかかわらず、久し振りに新宿を訪れました。
目的は、62歳10か月にしての「通学」。10時から18時30分まで、50分のランチタイムを挟み70分の授業が午前2コマ、午後4コマと、結構なハードスタディ。これからおよそ半年間、毎週土曜日に通います。
そんなお昼に、こちらを訪れました。
熊本ラーメンの名店、桂花。
東京には、新宿、渋谷、池袋にお店があります。うち新宿には3店。東口のアルタ裏の2店には時々訪れていましたが、3丁目の末広亭至近のこちらは、おそらくウン十年ぶり。学校の開講日、迷わず至近のこちらに向かいました。
お店の前には、こんなメニュー看板が。一番人気の太肉麺は1150円。随分と高くなりましたが、円安・株安で「増税」ばかりの現代にあっては仕方がないのでしょう…。
休日の新宿には多くの外国人観光客が。
こちらの店内でも、家族連れが舌鼓を打っていました。
やがて運ばれて来ました。
太肉麺(1150円)にネギのトッピング(100円)。
「いただーきまーす!」
相変わらず太くて硬い麺。これをマー油タップリのスープからズルズル啜ると、口の中はたちまちワンダーランド!この味、学生時代からずっと虜のまま…。
こちらを訪れて堪能するたびに思い出すのが、学生時代のポン友、Kクン。
お互いに酒好き、音楽好き、読書好き。教室で東池袋大勝軒のハナシをしていたら「オレも連れて行ってくれ!」と言われたのがきっかけで、いつの間にか「呑み友達」に。週に一、二度は酌み交わしていました。やがて同類項の「阿保」たちが集まって来ました。飯田橋や新宿のお店に行くことが多かったのですが、新宿の場合、必ず締めに訪れたのがこちらの末広店でした。ちなみに彼は東池袋大勝軒に魅せられたあまり、常盤平の実家を出て江戸川橋にアパートを借りてしまいました(笑)!
そんな彼でしたが、卒業後に某有名出版社に入社。ボクが地方の営業所勤務から5年後、本社の宣伝部に赴任すると、既に「顔」だったゴールデン街の行きつけに連れて行ってくれました。お互いに昼夜を分かたぬ仕事。22時過ぎに待ち合わせたことも頻繁。たまに23時頃に店を出ると、決まってこちらを訪れました。大勝軒と同じ、丼に顔を突っ込んで、最後の一滴まで飲み干していましたっけ…。ところが激務と酒、たばこで体を壊し、齢50で彼岸へ旅立ってしまいました。
…少し、若かりし頃を思い出してしまいました。
還暦を過ぎると、当時がデフォルメされると自覚しております。
同世代の方は、きっとモニターの前で頷かれているように思います。
…トロットロの「太肉(ターロー)」!
これだけ食べても充分おいしいけれど、豚骨スープと浮かんだマー油を纏うと、もう絶妙の美味!…ヤメラレマセン(笑)!
半切りの茹で玉子。
…モット、ホシイ(笑)!
本当は全部飲み干したかったのですが、来月の健康診断が過り、ストップ。
毎回、γと血圧の欄に、マーカーが引かれます。
嘗て元妻を亡くした影響で40代に歯肉癌を患いましたが、今のところマーカーはそれ以上増えてはいません。
末広店の太肉麺を堪能し、学校に戻りました。
一時は「ヒビリまくって!」いましたが、62歳10か月の今。
石川達三、「48歳の抵抗」。
吉行淳之介、「札幌夫人」。
若かりし頃に読んだ小説。
当時は「マッタク!」分かりませんでしたが、頷ける歳になりました。
還暦過ぎの男寡ですが、まだ「次」を目指します。
50で亡くなったポン友と足繁く通ったラーメン屋さん。
安西先生の言葉
「ダンコたる決意」が、
やっと出来ました。
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熊本ラーメン | 日記
Posted at
2023/10/29 16:08:40