無事音出し中ですので製作記録書きます、、
今回の製作動機は、いまミラバンからおろしていますが中華基盤のアンプ(下の画像)がいいかも、、と思ってたことがあり、、、
この基盤とXM系の違いを考えていました、、
6020
中華基盤
もっとも着目したのが入力部の構成で
カップリングに1μを入れながらハイパス、また超高域でのローパスをかけてバンドパスを入れているということでした。
このことで
・入力のカップリングでフイルムコンデンサを使うことがスペース的に可能となる、ハイパスの具合で20Hz付近はすこし落ちるが無視できる
・ローパスを入れていることでそのあとの回路での超高域対策を省略することができる
と考えました。
いまミラに載せているXMの3台は、入力回路をすべて反転入力に揃えていて、カップリングが1個であるものの、33μの電解コンを入れていることがあり、
今回は、NFBからGNDに落ちる部分にこの33μが来る一方、入力カップリングに1μのフイルムコンを入れることで音質的なアドバンテージを期待できる、と考えました。
通常の市販品パワーアンプでは今回1μにする部分はほぼ10μの電解コンデンサが入っていて、これはひとつのデメリット要素と考えています
なお信号系カップリングコンデンサは自分は超重要と考えていて、ここを吟味しなくて大丈夫というのは評価環境と評価能力に問題があると思っています
それで今回、XM-6020の回路を改変して、上記の内容をぶち込むというのが大きなプランでした
XM系アンプでは回路がLRで違っていて、非反転入力と反転入力になっています。これを今回は非反転入力に揃えて上記の回路を付け足すということにして、、、
言うは簡単でしたが、、、ミスしないのが絶対必須でした、、
(トランジスタをいったん外し、基盤につけちゃいけない足をまとめて別回路に流す)
この回路変更によって次に行ったのが、回路中の超高域NFBの省略でした。
この回路中、ピコ単位のちっこいコンデンサが入っています。
これは超高域対策ですが省略できると踏みました。
なお、一か所は残しています。これはほかのアンプを見てもこの場所(あるいは反対側)一か所は入っていることが多いという印象なので、、
(緑を省略、赤を残す)
回路変更の大きな部分はこれで、あとはいつものようにアイソレータ部分を撤去・バイパスしています
ここの部分は「なくても問題ない」から「ないほうがいいのではないか」という認識になっています。
あと全体的な考え方としては、増幅率をどのようにするのがいいのか、ということで、
XM-6020は二次電源が±32Vとなっていて、入力のRCAが2Vrmsであれば増幅率16倍がMAXでそれ以上いくとクリップするという関係になります。
したがって、アンプに入る前の信号レベルを2Vあたりにするとして、
アンプ内ではプリアンプ部とパワーアンプ部と2段階あって、後者では増幅率が10k/1.8K=5.5倍でしたのでここは弄らず、
(追記 その後1.8K→3.3Kに変更 増幅率3倍へ)
プリアンプ部の増幅率を3.1倍固定、入り口にVR設置という形にして入り口のVRの開度をかなりとれるようにする、というふうにしました。
(47k/22k+1で3.1倍)
いわゆるハイボルテージプリアウトは功罪あると思っていて、たとえば4Vがそのまま入ってきた場合、アンプの電源電圧が±32Vとするとアンプでの増幅は8倍までとなります。
しかしほとんどアンプの増幅率はゲイン調整で30倍とかがざらで、かりに32倍がアンプの増幅率だとすると入力を4Vから1Vまで絞らないとクリップすることになります。
また4Vをそのまま生かした場合もそのあとで結局絞りがはいってきます。
この絞りの部分が自分は音痩せやエネルギー感の損なわれにも関係があると思っています。
なので今回のでは入力信号を2Vあたりという前提にして、それをそのままなるべく生かせるような増幅率に設定、という考えでいきました。
あとは素子類の交換ですが、
バイアス決定部分は精度優先で選別したKOA金属皮膜
負帰還部分(10K、1.8K)は今回は奮発してNS-2B
ゾベル部分は473はAPS、1W 10Ωはアムトランスカーボンとしました
(なお純正SP配線を端子に直付けする変更をしています)
という感じで全体は、、、
今後さらに2次電源へのキャパ追加がしやすいようにケーブルだけはつけて出しておきました
あと最後ですが、作業的には一番最初にやって動作確認したのが、、、
この回路中Q211って何のために存在しているか分かる方いらしたら教えてください、、、
このトランジスタは何があっても絶対に動作しないものとしか見えないので撤去しましたが、アンプは正常に動作しています、、、
あるとしたらD203が壊れて導通したらソニータイマー発動とかww
(追記)
上の回路、XM-4045ではプロテクターという位置づけでした。
どういう風に動作するのかが引き続き分かりませんが、、汗