納車時には4ヶ月も掛かる欧州のおてんば娘でした。
しかし乗れば乗るほど好きになって全てにおいて惚れ惚れするようなクルマでした。
先日売却してシエラさんとバトンタッチする事になったけれど、最後の最後にやってくれました。
クルマは一般税制上は減価償却扱いとなり登録から6年後税制上は価値は無くなる。つまり「値の付かないクルマ」として扱っても問題ないのだ。
平成30年式、二回目の車検を受けて6年目に差し掛かっていたエスクード。もう"その時期“でもおかしくなかったのだ。
一年ちょっと乗らずにガレージ保存し、免許復活時にガラスコートやオプションパーツを取り付けて外装リフレッシュしてピカピカにしてあった。
たまたま査定日が雨で、ガラスコートしてあるボディを一瞬で水滴が流れ落ちる状態だったのもアピールになったのかもしれないが、A社では130、B社では150を叩き出した。
結局、お目当てのシエラの在庫を持ってたC社では180というとんでもない金額を弾き出した。
元中古車査定士のわたしでも頑張っても100までやろうなとハラを括ってたが、今時の中古車相場は大荒れで、あちこち取り合いになるらしく、著しく値段が高騰しているという。
C社曰く「店頭に展示する車」に使いたいから是が非でも売って欲しかったそうで、だいぶん頑張ってくれたらしい。
そりゃなんたって「うちの娘」よ。
てしおにかけて可愛がって大切にしてきたもん。
よそに出しても恥ずかしくないわ。
しかし最後の最後にこんな大きな「恩返し」してくれるとはよぅ出来た子よ。
嫁に出す日が近づくにつれて寂しくなるんだろな。
あのレーダーサポートで四苦八苦した日々が懐かしく感じるんだろな。
もちろんシエラさんもあなたと同じように大切にするよ。
でもここまで愛着があるのに手放さなくてはならないクルマってなかったよ。
病気の後遺症で、幅の広いクルマに乗るのが怖くなってしまったのは本当に申し訳ないと思う。
エスクードさん綺麗なままでお嫁に行きなさい。
あなたのような孝行娘は居ませんでしたよ。
だからこそ次の人に大切にしてもらいなさい。
本当にありがとう。
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2023/11/12 16:34:00