
どうにも、自分の意図しないところで機械に勝手に何かをされる不気味感が拭えず、好きになれない。
そんなんでロドスタに手を出したのが人の道を踏み外した突端となった。
最初は操作するだけでいっぱいいっぱい。余裕ないと単にうるさい、トロい(前に乗っていたのが低回転から最大トルクが出るダウンサイジングターボだったので)、狭い、暑い、寒いしか感じなかった。
しかしこれが、慣れてくるとエンジン高回転まで回して狙ったところで「えいっ」とシフトチェンジするのが、まあ、楽しいこと。前はこだわっていたカーステの音楽もほどんど興味無くなり、無音で結構な時間運転だけに集中できる。バイクみたい。
止せばいいのに「もっと気持ちよく回るエンジンってどんなんだろう?」と、YouTubeとか見始めたのが良くなかった。
「BMWの直6NAに是非乗ってみたい」と思い、E46M3を捜す。しかし人気車でとにかく高騰している。そんな中でE36後期を発見し、今に至る。
こうしてまっとうな人の道を踏み外し、車の話をする時には、外道同士でもない限り「すみません」と枕詞を入れないといけなくなった。私は車趣味こそヤクザですが、中身は社会性を尊重する市民であります、という態度が必須だ。
・「エコ社会を皆で実現しよう」と言っている傍でリッター10Kmを軽く切る資源無駄遣い車に乗っている
・2台持ちの車は両方とも旧車で日本の基幹産業である車産業への貢献ゼロ
・安全を目的とした電制装置が皆無で、もし事故とか起こしたら言い訳できない
一度道を外れてしまうと元には戻れそうもない。どこまで行くか?