
ネットでの評価が高い割に信じられないほどの低価格でコスパ最強と言えるAZオイルは、気になっている方も多いと思います。
私も以前から気になっていましたが、今回、マジェスティSを購入したことでこのAZオイルを試してみようと思っています。
そこで改めてAZのサイトにある4サイクルエンジンオイルの商品構成表を見てみましたが、イマイチよくわかりません。
自分が判らなかったことをAZに質問したところ、他ブランドと同じく基本的にオイルの成分は非公開としながらも、手がかりとなる回答をもらえました。
その回答からAZオイルのラインナップで基油に関する分類が見えてきました。
AZのサイトにあるオイルのラインナップ表によると、まず前提としてすべての製品がFully Syntheticとなっていますので、安価な鉱物油は使用されていない事になります。
そうなると、一番左側のベーシックタイプはVHVIを基油とした製品ということになります。VHVIは原油を高度精製したもので、一般的に「全合成油」として売られているオイルです。最も廉価なグレードでも全合成油ですから、AZオイルは全般的にグレードが高いオイルと言えると思います。
ベーシックタイプの次のストリートは添加剤テクノロジーとなっているので、これはおそらくVHVI+PAOの基油をベースとされているものと思われます。そのベースオイルに、より効果が期待できる添加剤を加えて製品化されているのでしょう。
次のサーキットは高性能合成エステル使用となっていますから、価格的な順位からVHVI+PAO+エステルという可能性が高いと思います。VHVI+エステルという配合の可能性もなくはないですが、性能面でもコスト面でもVHVI+PAO+エステルのほうが有利なので、ここはこの組み合わせと思われます。
一つ飛ばして、一番右の最上級のサーキットは、間違いなくPAO+エステルでしょう。AZ社の回答でこの商品は100%化学合成オイルと言い切っていますので、VHVIは使われていないはずです。ラインナップで最高の性能を出そうとするなら、当然この組み合わせになるはずですね。
(エステルと同じグループ5基油に属されるアルキルナフタレンも使用されている可能性はあります)
最後に上から二番目のストリートです。
これが一番難しいですが、これはPAOである可能性が高いと思います。
もちろんVHVI+PAOという可能性も捨てきれないのですが、そうなるとFully Syntheticではあっても100% Syntheticではないという話になってしまい、下のグレードのストリートとの差別化がしにくくなってしまいます。
ちなみに製品のランク的には近年旬な基油であるXHVI(またはXHVI+PAO)という見方もできなくありませんが、この製品のためだけにわざわざXHVIを仕入れるというのはコスト的に合わないと思われるので可能性は低いと思われます。
なお前述の通り、現段階でAZは成分非公表のスタンスですから、上記の内容は推測の範囲を出ません。(私なりに当たらずとも遠からずとは思っていますが)
また、ご存知とは思いますがエンジンオイルの性能は基油の分類だけで決まるわけではなく、様々な添加剤が加えられて初めてエンジンオイルとして機能するので、基油さえ良ければすべて良しという訳でもありません。
一般利用に適したオイルと、サーキットレベルで使用するオイルでは求められる性状がかなり違いますから、とにかくどんなバイク(クルマ)にも一番良いやつを入れておけば間違いは無い、、、とも言い切れない部分はあります。
しかし、AZのオイルは成分の面から見ても、かなり割安であるということは間違いないと言えると思います。
わたしもマジェスティSにMEG-023を使用する予定なので、使用したらまたレビューしてみたいと思います。
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Posted at
2018/06/13 17:41:02