ヒーター内蔵LED照明付き木製シフトノブの製作と取り付け

寒い冬の朝はシフトノブもひえひえで冷たい。運転中は左手をほとんどシフトノブを触っているので、シフトノブの中にヒーターを仕込んでヌクヌクにすることにした。

木製＋LEDイルミ＋ヒーター内蔵＋そこそこウエイトのあるシフトノブができた。
ブログにも書いたが、いろいろと試作品を作ってテストし、自分の納得のいくものができたので実装した。着想からかれこれ半年は経っただろうか。。

製作したものの構造（断面）図。

本体は長さ90mmに切った□55mmのヒノキ材から削り出し、中心にあけたΦ25穴の先端にΦ5の砲弾型マルチカラーLEDを配置する。

8×12のPTCヒーターを2つ対向して配置し、Φ6の真鍮棒を3本その間に配置する。真鍮棒はウエイト増しのためだ。
この中にシリコーン樹脂を流し込んで固める。樹脂の真ん中には穴を空けておき、ここにシフトレバーを差し込んで固定する。

シフトノブ本体の穴開け、削り出しはこれまでと同じで、ブログにも書いたので割愛。

写真は今回最終的に採用したPTCヒーター素子。電圧12Vでフルパワー約5Wで発熱し、昇温とともに電力が落ちてきて温度140℃で勝手に安定する。
このヒーター素子を2つ仕込んで並列動作させる。つまりフルパワー約10Wで立ち上がるようにする。

マルチカラーLEDはこれまでと同じテクニックを使い、一旦基板のようなものに固定してからノブの中に入れた。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2985560/car/2597060/5454880/note.aspx

LEDとヒーター素子2つと真鍮棒3本を放り込んでからシリコーン樹脂を流し込んで固める。

真ん中の黒い棒はシフトレバー差し込み孔を作るためのもので、樹脂が固まった後にエイやと抜き取る。

マホガニー調のステインを塗り、クリアーニスを3回ほど上塗りして、最後にコンパウンドで磨き上げる。

右側が今回実装するもの。左側は同時に製作したヒーター、LEDなしのヘビーウエイトショートタイプのもの。


とりあえず12Vでの動作確認をした。ロッカースイッチでオンオフできるようにリレーを乗せた基板も作った。
通電開始！　数分で頭の部分がホンワカと温かくなってきた。約5分後で12V、0.62A＝7.4Wの電力となっている。時間がたって温度が安定してくればもっと電流が落ちて、低い電力になるはずだ。

実装に進む。
パーキングブレーキカバーのファスナーをあける。
カップホルダーのあるセンターコンソールパネルを外す。
シフトパネルを外す。

配線はシフトブーツの頭の部分のﾌﾟﾗｯﾁｯｸに穴を空けて通す。
ヒーター用電力線+12VとGND、イルミ線、リバース信号線、LEDのGNG線などを接続する。


イルミはブルー発光、リバース時はレッド発光、ヒーターOn時はグリーン発光になるようにした。
ヒーターの動作もうまくいった。


イルミ線の取り出し↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/2985560/car/2597060/5171264/note.aspx
リバース信号線の取り出し↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/2985560/car/2597060/5378354/note.aspx

なんとか冬までに間に合った。

ヒーター内蔵のシフトノブなんて世の中にないだろう、と思っていたが似たようなものは売っているようだ。
ただ、木製でLEDまで一緒に付いているものは見たことがないので自己満足度は非常に高い(^-^)


写真はこれまで試作した木製ノブの集合写真。これ以外に今回実装したものと呼びでクルマに積んでいる2つの木製ノブがある。
こんなに作って、嫁さまからは「アホやな」と言われた。まあその通りでございます。。