母さんの脳腫瘍再発疑いにより、本日より両親は函館を離れて札幌の病院へと生活拠点を移します。
おととし切除した8センチの脳腫瘍が良性だったことから、再発のことなど微塵も考えていなかった家族一同、非常に精神的ショックが大きい状態。
しかも今日は母さんの64歳の誕生日。
電話口にも出られないほどショックを受けている母さんには孫たちから激励のハガキを送りました。返事がないのでとどいているかもわからないですけれど。
函館ほどではないにしろ札幌も遠方なもので、そうそう会いに行けないというなんとも言えない気分で過ごしているところです。
そんな折、まえまえから考えていたことが・・・。
クルマが大好きな父さん。年金暮らしになった今でこそ平成21年式のSCP90のFFヴィッツに乗ってはおりますが、これは維持費等を考えてのこと。
その前は良くてもハイオクリッター6~7km/ℓくらいしか走らない平成7年式ギャランVR-4でしたので、ハイオクからレギュラーへ、車税も下がり、燃費も一気に良くなり、ずいぶんと維持費が下がったかと思います。
しかしながら、やっぱりどうもつまらなそうな感じがしてなりません。
なにしろ馬力がV6ツインターボの260馬力→直4の87馬力。
トルクも3分の1くらいになってしまいましたし。
今やそこまでのハイパワーはまったく不要でしょうが、やはり我慢してヴィッツに乗ってるんだろうな~というのがひしひしと伝わってきます。
クルマのせいだけではないかと思いますが、外に出なくなってしまったり、一気に老け込んだ感じがしてなりません。母さんの病気のこともあったのだとは思いますけれど。
そして最近しょっちゅう目にする踏み間違え事故など、年齢に伴う事故のニュース。
きのうも大阪で、70歳の方が病院の駐車場から線路に飛び出し、電車と衝突して亡くなるという事故がありました。
ヴィッツも年代的に安全装備がまったく無いクルマです。
やはり息子としては66歳の父さん、そして周りの人々を心配してしまうわけです。
きっとどこの父親もそうなのでしょうが、こんなこと言ったら怒りますけどね(*´з`)
父さんは今年に入って姉を二人立て続けに亡くし、そして今回の母の病気の疑いが発生。
さらに落ち込んでいってしまうことは容易に想像できます。
そこで、前々から考えていたのが、父さんにクルマをプレゼントするということ。
条件としては、
・現段階で、リスクを最も減らすことができることが考えうる安全装備がある
・維持費がヴィッツと変わらないかそれ以下
・父さんの好きな紺色(昔、カリーナEDを水色から紺色に塗り替えたくらいなので)
・冬、雪に埋まっても困らないように4WD
・基本的に夫婦しか乗らない(たまに妹も乗るけど)ので、大きさは5ナンバーサイズ
維持費でかかるものとして考えられるのは、
・税金。重量税(ヴィッツは1,020kg)や車税(ヴィッツは34,500円)。
・ガソリン代(ヴィッツはカタログ値19.6km/ℓだが、FFなので4WDにすると不利)
・タイヤ代(ヴィッツは14インチが履けるが、安全装備がついている今のクルマは最低でも15インチしか履けないみたい)
・車検代
そこで私が導き出したのが、
・マツダデミオ
・スズキスイフト
・・・以上の2台。
デミオは昨日マツダに行って見てきたのですが、質感がハンパないですね。
ドアも「ドムッ」ってしまるし。
でも後席は狭い。リクライニングできないし。175cmで座高が高いぼくは頭が天井に当たります。
トランク容量は申し分ない感じ。
ちょっと後ろの見切りは悪いかな?
といった印象。Be a Driver!
トルクがガソリン車の2倍あり、燃費の良いディーゼルも良いのですが、値段のこととか煤の問題とかいろいろ思案したらば、ターゲットのグレードは13Sのどれかになります。安全装備をフルに付けたらだいたい220万円くらい?
カタログ燃費は20.4km。4WDながら、ヴィッツを若干上回っています。
ただし、問題としては父さんが70年代
グランドファミリアに乗っていた際の印象が最悪だったようで、マツダ嫌いなのです(´Д`)
スイフトも見てきました。RSでしたが。
質感はデミオに敵いませんが、後部座席の広さではスイフトに軍配が上がります。
しかし、フロントウインドーが立っているので前方視界が狭い。
後方の見切りもデミオより悪いですね。
ただしスズキの執念による軽量化により車重1t切りなので、重量税がデミオやヴィッツよりも1ランク下になります。それでも車検ごとに5,000円くらい安いだけなので維持費面でのメリットは少ないか。
ターゲットのグレードはフルハイブリッドには4WDの設定が無いのでマイルドハイブリッドの「ハイブリッドML」となります。これでだいたいデミオと変わらない220万円くらいか。
カタログ燃費は25.4km/ℓと、約200kg重いデミオを完全に凌駕しています。軽いって凄い。
でも、軽いということはハンドリング性能や燃費性能が良い代わりに、実際に事故にあった際は当たり負けるということでもある諸刃の剣。
・・・最大の問題としては、当家の金銭面。
私の暴走により、家族に負担を強いることになってしまうということは確実。
もちろんそこはゼロに近づけたいので、そう考えると状態の良い新古車や中古車(今はタマ数が少ないけど、マツダだったら割とすぐ値段が下がるかも)にしたほうがよいでしょうし、もしそれが叶ったとしても頑固な父さんが素直に受け取るとは思えないので、そこも作戦を練らないとなりません。
とにかく、年齢的にも最後のクルマになるでしょうから、なるべく外に出たくなるよう、楽しく気持ちよく運転ができ、安全に乗ってほしいと気持ちでこの計画を練っています。
だってまだ60代。元気で楽しく仲良く暮らして欲しいですもの!!!!!
遠く離れていてなかなか会えないから、余計そう思います。
・・・あとは
20年前に父さんの愛してやまなかったカリーナEDを廃車にしてしまった償いの気持ちもあったり。
『なによりも大切にすべきは、ただ生きることではなく、より良く生きることである』
・・・ソクラテス