最近町中でカップルを見かけるたび、「どうしてこの人はこの人を選んだのだろう」と考えることがあります。男でしたら、つきあう女性として、かわいいとか、一緒にいて気持ちが和むとか、あるいは容姿が好みだからとか、考えられます。また、結婚にまで発展する場合は、好きだからとか、優しいからといった理由を挙げる人もいるでしょう。私がともこに抱く感情は何かと尋ねられると、答えに窮してしまうかもしれません。これはともこのご両親におつきあい報告をした際に受けた質問でもあり、私はそのとき「体を気遣ってくれるから」と答えたと思いますが、今ではなんと答えたらよいかわからないのです。結婚を決めてから結婚生活を始めるまでにおよそ1年ありましたが、その間私は結婚のことを考えることがほとんどありませんでした。つまり「この子でいいのだろうか」とか「本当に幸せになるのであろうか」といった不安はまったくといっていいほどありませんでした。今までつきあった女性ではそのことが気になっていました。つまり「この子と結婚して幸せになれるのか」といつも自問自答していました。そしてどんなに好きでも、結婚相手ではないと思ったときは別れました。それは赤の他人であれば当然のことだと思うのですが、それがともこにはなかったといえます。ともこと結婚することがはじめから決まっていたのかもしれないと思うことがあります。それぐらい私は自然にこの現実を受け入れることができました。ともこもそうだと思いますが、私も結婚はこれまでの人生において一番慎重になっていたことです。それなのに最後の最後でその慎重さがなくなったことはとても不思議でした。私が考えることをやめたのは、初デートの時「この子と結婚した人は幸せになるだろう」という直感かもしれません。いままでそう感じた女性はいませんでしたし、その後いやなことがあっても、このことはぶれることはありませんでした。結婚は一生に一回だけ一人を選ぶという大仕事です。選んだ以上はその中で幸せになる方法だけを考える必要がありますね。それが親としての責任かもしれません。