2002年05月04日
誰も知らない時間
今日は暇だったので、実家の母とお話をしました。内容は「ビジネスについて」。母は実業家の娘に生まれたので、小さな頃から事業というものをみてきました。また物事の本質を追求することが好きなので、会話するとものすごく深い話になります。以前「会社としての実績がないのに、家賃の高いところにオフィスを構える会社なんてたいしたことないわ。」とズバッと言ってのけたのに大変驚きました。
最近私が思うことは「ビジネスとは幸せの実現を定量化すること」だということ。ビジネスの本質は人の幸せとは何かを考え、実現することだと思います。しかしそのために使える時間が無限にあるわけではありません。必ずスケジューリング、そしてコスト算定が必要です。それが定量化です。
ちょっと話はそれますが、私はエンジニアとして悩みの中にいます。エンジニアとして他のエンジニアとの差別化を図らなければ給料は下がります。このソフトウェア開発という仕事は今はいいですが、必ず同業者は増え、競争が激化し、このままだと給料は下がります。この業種で高給を取るためには差別化が必要です。だから、私は最近「いいものづくり」を常に考え、行動しています。
私の悩みはいい物を作ろうとすると、時間がいくらあっても足りないということです。つまり、自分が納得する、妥協をいっさいしないものを作ろうとするとビジネスにならないということです。いいものとビジネスはトレードオフするということです。
私:あのね、俺ずっとこのようにGWも働いているんだけど、
こうでもしなければ大いなる野望は達成できないんだ。
俺の野望には「人の心をつかむ」という要素が必要なんだ。
しかし、人の心をつかむための定石なんて知らない。だか
らひたすら試行錯誤するしかないんだ。
この作業は定量化できないから、ビジネススケジュールに
入れらない。だからこうやって世の中が止まっているとき
にやるしかないんだ。どうしてもプライベートを使ってで
もしなければ私は自分の野望を実現できないんだ。これっ
て、俺の能力が低いからだよね。
たとえば宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」という映画が
あったよね。あれは観客の心を遣うのに成功したと思うん
だ。じゃあ、あれは期限を守って制作されたものだろうか。
もしそうならば、そこに行くまでに相当な試行錯誤が行われ
たんじゃないかな。天才なら一発でいけるのかもしれない
が。
母:私は天才なんていないと思うわ。昔の偉人は普通の人以上に
苦労しているのですもの。天才なんていなくて、みんなの知
らない時間も努力していただけじゃないの。努力していたこ
とをみんなが知らないだけじゃないの。
私:そうかもね。そう考えるとほっとしたよ。いつもプライベー
トまで使わなければできないから、相当能力が低いんだなと
いつも思っていたよ。
母:けどね、体だけは気をつけてね。体をこわしたらどうしよう
もないもの。
母と話すといつも最後にこれを言われます。そして、母親の愛を感じるのでした。
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Posted at
2002/05/19 22:31:34
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