2002年09月18日
Honesty is the best policy.
日朝国交正常化を目指し、先日小泉首相が訪朝しました。思っていた以上に北朝鮮は事実を認め、それによる強烈なインパクトが日本中を覆いました。拉致され、死亡を告げられたご家族の方々の気持ちは、えひめ丸沈没事件で友達を失ったとき感じた気持ちに似た「まだ生きているのではないか」「本当に死んだのか」といった深いしこりが残っているのではないでしょうか。ご家族の方々の気持ちを解放するには一緒に訪朝するなどして、生きていた証、死んでしまった証を、ご本人たちが納得いくまで確認するより他はないでしょう。今は冷静さを失っていますが、それも仕方ありません。今が今までで最も苦しい時期でしょうから。この苦しい期間を出来るだけ短くし、はやく解放してあげれるように日本政府の迅速な対応に期待します。
今回の訪朝による強烈なインパクトは他にもあります。それは小泉首相の勇気と北朝鮮の対応の変化です。ほとんど情報を知らされていない我々にとってもあまりにも遅い政府の対応から、拉致された人たちの安否は非常に厳しいものだと考えられていました。対応が遅れるほどリスクは増大し、時がたつほどトリガは重くなる一方です。今までの首相も何度もこのトリガを引くことを試みたと思いますし、そのためにいろんな方策を講じてきたと思いますが、今回のような思い切った交渉は、いくら北朝鮮の国内が不安定だといっても、すごいことだと思います。
一人でも死亡していれば必ず政府は責められるはずです。そんなことは政府もわかっていたはずですし、北朝鮮との国交を回復しても短期的なメリットはほとんどないように思えます。しかし、それよりも早く真相を追求することによって、国内にあるしこりを取り除くことを決意したことは称賛に値すると思います。もし小泉首相が利己的であれば、こんな危険性の高い選択はとらなかったように思います。
あと北朝鮮が率直に拉致を認めたことは大変衝撃的でした。そうすることで日本から強い反発感情が吹き上がることは北朝鮮も容易に想像出来たはずです。復興のための経済援助が北朝鮮にとっての目的ならば、あえて自分を不利にするカードを切ってきたわけです。このカードを切ることで目的も達成出来なくなる可能性だってあるのですから、これは日本を信じなければ出来ない行為だと思います。この勇気もすごいものです。
もし北朝鮮が「Honesty is the best policy」に基づいて政策転換を始めたなら、逆にウソだらけの日本は周回遅れです。今回の出来事で正直に話すことは相手を信じることであり、それには大変な勇気がいることを痛感させられました。
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Posted at
2002/09/18 12:26:19
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