ボルダリング　しながら考えること～

身体の動作からある考えが起こって、それが独立して固有の意味になる．それはスポーツに留まらず、いっぱいありますね．







2足歩行は基本的に「跳躍性」を含みますが、4足動作も含めスポーツその他に象徴・分類すると・・・

2足歩行→「歩く」→競歩．
2足歩行→「走る」→マラソンその他．
2足歩行→「跳ぶ」→高飛び・幅跳び．
2足歩行→「登る」→一般登山．
2足歩行→「投身」→自殺．
2/4足歩行→「投身」→五体投地．
4足歩行→「登る」→登攀（クライミング）．
4足歩行→「這う」→尺取り虫的行為．

・・・・となりまする．


昔、聞いた話．吃音（どもり）は2足歩行に起因するとか．なぜかな．

思うに・・・4つ足の生き物は獲物をとるという目的に速度が求められる．そこでは速い者がより強い．（2輪・4輪）でも、大脳が発達し手を使うようになったワレワレ人間ちゃんは直立歩行．（いわば1輪車だっ！）でもそもそもこれ、速く走ることには不向．どちらかというとキャタピラような「歩行」トレース向きだ．（トレッキングというコトバがあるぞ～）．一方「走る」とは2足にしろ4足にしろ跳躍の繰り返し．これは点と点の間の省略．体験の吟味つまり、目的優先で現在－過程の体験は捨て去られます．（これ．クルマの運転と一緒・前方は未来かつ目的．後ろ向きはやっちゃダメなんです～）


つまり4つ足のトラには「走って・獲物をトレ～」という機能が、その後人間に「歩いて」もしくは「止まって」、とにかく身を起こして「ものを考エロ～！」という機能が付け加えられたのです．


そう、人間の進化とは4足で走らず、手とコトバでモノを考えるという進化だったのです．「速さ」という点で言えば、カラダ的には4足．アタマ（言葉）的には2足が得意．だから2足歩行での走る行為は進化のいわば「負」の部分．これがアタマ的に先を急ぐという目的性から強迫されるのではないかな．


つまり、ことばを・・・伝えようと心を使うけれど、身体が走り出すことで発語に困難をきたす．心身の乖離．思えば発語って心とカラダが組合って起こるものですよね～）書き言葉には吃音なんてないもの．心と身体の齟齬から痙攣が生じる．だから・吃音を治すには4足歩行という、人間にとっては強制的拘束の訓練を行い、矯正するのではないかしらん．

とか・・・・・ほとんどウソだな～．


でも、早口の自分が4足歩行のクライミングで心身が整うのは今の理由をこじつけなくとも何となくわかる気がします．四足で空中をゆったり這うというイメージ．（普段はサングラスしませんけど～）


五体投地の跳躍→投身行為は、目的より一つ一つの過程を味わうこと．速さではなく、身を「投げ・打つ」という行為そのものから与えられてくる何かを蒙ること．その意味はキャタピラに近い．ウサギより亀ですね～．その目的性とは自らの内面．身を投げる行為の反復の結果、至ったところの・・・心が消えるということでしょう．


クライミングの場合、壁を「這い」「登る」ことが「上へ」という目的がある以上、歩くや走るではない「登り」「跳ぶ」という兎的跳躍性が生じます．その目的・終了点では心が消えるとまではいきませんが、登りきるという完了的気分があります．


さて、この辺を4輪走行に当てはめるとどうなるのかしらん．