
近年ケルヒャーをはじめとする家庭用高圧洗浄機もだいぶリーズナブル&高性能になり、私も1台所有しており自宅での洗車等に利用していました。
しかし、疑問に思ったことがあります (・・?)
【疑問テーマ】
『高圧洗浄機による洗車は、はたして車のボディ・塗装にとって良いものなのか?本当は優しくないのではないか?』と…
確かに高圧洗浄機は使ってみると便利です!
メリットとしては…
①作業効率が良い「時短できる」
②水だけでも汚れが良く落ちる(気がする)
③節水になる「経済的」
④「やった感・キレイになった感」が得られる
⑤しかも最近のものは「かなり静か」
など…があると思います。
そこで、高圧洗浄機の仕様書を確認してみると、水圧=「吐出圧力 10MPa」 とあります。
ピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、
家庭に供給される水道圧は、概ね「0.3 MPa 」
▪️高圧洗浄機(最高使用圧力)は、「水道直圧の約33倍の圧力」となります。
ホースリールを使用して洗車する場合は、配管長・蛇口開度・カプラ・ホース長・シャワーノズル等の圧力損失により、実際に車のボディに当る水圧は0.3MPaよりだいぶ弱いはずであるので、▪️高圧洗浄機の水圧は「ホース洗車の30〜50倍以上(場合により100倍以上‼️)の負荷をボディ塗装に与えている」ことになります。
以前、自動車部品製造工場で「ショットブラスト」という設備を見たことがあります。
ショットブラストとは、大量の砂状の粒子を高圧のエアーで製品に吹き付け、金属等の表面研磨処理・バリ取り加工等を行う設備です。
この設備で使用されているエアーの圧力は、概ね「0.6 MPa程度」です。
▪️高圧洗浄機10 MPaの圧力とは、「表面研磨で使用されるショットブラストのエアー圧力の約13倍‼️以上の負荷をボディ塗装に与えている」ということになります。
それ程までに最近の家庭用高圧洗浄機の圧力は実は高いのです。
こんなに高い圧力である必要性は本当にあるのでしょうか?(メーカーは競って高圧力を宣伝します)
砂漠では砂嵐により新品の窓ガラスが曇ってしまいます。その窓の前に金網を張ると窓が金網の模様になってしまう。その原理を応用したのが「ショットブラスト加工」だそうです。
上記を踏まえて、高圧洗浄機で洗車した場合、◾︎「車のボディに砂が付着したままの状態で10 MPaの水圧をボディにあてたらどうなるのか?」
↓
◾︎「ショットブラストと同じ原理になるのではないか?知らない内にボディ塗装を表面研磨してしまっているのではないか?」
という疑念を否定できなくなりました。
高圧洗浄機の説明書を見ると、
「使用前にボディの砂汚れ等を予め、ある程度水で洗い流してからご使用して下さい。タイヤホイールのブレーキ周りには直接高圧洗浄しないでください。砂等が飛散してブレーキホース等の破損の恐れがあります」という注意書きがちゃんと記載されています。
しかし、実際にはホースでボディに水をかけただけでは、雨上がり晴天後等のボディに固着した砂・ホコリ等の汚れを、高圧洗浄前に完全に洗い流す事は不可能だと思います(だから洗車してる)
また、屋外で洗車している限り、大気に無数に飛散している様々な粒子から逃れる事もまた不可能です。「風の強い日に洗車してはいけない」というルールと同じです。密閉された室内で洗車できる環境は素人洗車ではほぼありません。
更に、高圧洗浄機は吐出圧力を上げるために、吐出先端ノズルの口径(断面積)は著しく小さくしてあります。「これにより圧力は高くなるが、水量は著しく少なくなります」ノズルを調整して圧力を弱くすると水量の少なさに驚くはずです。
(ベルヌーイの定理:水量は断面積と圧力に比例するでしたかね?)
つまり高圧洗浄機は、
改めて思うと当たり前ですが、
『汚れを大量の水で洗い流しているのではなく、少ない水量で圧力により削り落としている』という仕組みとなる訳です。
『しかも、知らない内にある程度ショットブラスト(表面研磨)されているのではないか?…』
という訳で、
自宅での高圧洗浄機による洗車は控えるようになりました…
今では、ホースリールもホースの口径の大きい物に交換して、なるべく大量の水で優しく砂汚れを予め流れ落とす。シャンプーはケチらず多目に使用してボディとの摩擦を緩和させ、クロスで優しく撫でる・擦らない(スポンジで必要以上に力を入れない)。シャンプーだけでは落ちない汚れは、無闇に擦らずに専用ケミカルを使用する。シャンプー後大量の水で完全に洗い流し、素早く優しく水滴を拭き取る。なるべく擦らない事が何より…
そして
「必要以上に水圧を上げない」
『大事なのは水圧ではなく、水量ではないか?』
という、高圧洗浄機洗車とは全く逆の洗車スタイルに変えました。(水質phも大事だそうですがそのレベルまでは、まだ達しておりません)
あくまで『個人的な考察』です。
間違ってるかもしれません…
そんなに神経質になる事もないのかも…とも思います。洗車するだけでついてしまう洗車傷からは逃れられません。
オートサロンに出店するわけでもないので、何処かを妥協しなければ洗車なんてできません。
効率を求めたら高圧洗浄機のメリットは大きい。
とも分かっています…
何より楽しく洗車できればいいじゃないか?
という意見も理解できます。
でも…
「ふっと疑問(ずっと疑問)に思ってしまったもので…」
長々と書かせて頂きました(笑)
洗車は奥が深い。一番難しい。
これからも試行錯誤です。
因みにGANBASSさんの洗車マニュアル未購入です
欲しいなぁ〜(ToT)
どなたか私と同じ疑問を抱いた方?(・・?)
おられませんか?
こんな神経質な奴はいないか(笑)?
(どうも細かい事が気になってしまうもので…)
※長文乱文最後までお読み頂きありがとうございました m(._.)m
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2018/07/31 17:59:00