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埴方ひかりのブログ一覧

2020年08月03日 イイね!

バブル期に生まれた高級パーソナルクーペ Z30系ソアラ

8月になりました。暑いです。熱中症対策も当然ながら、日焼け対策にも余念なしです。日焼け即熱中症になるので日焼けできないのです。
一番暑い時期に再就職が決まるなんて、ある意味吉兆かもしれません。

今でこそ万年冬の時代ですが、かつてはアツい時期がありました。

私に言わせれば、
愚者は、貧すれば鈍する
天才は、貧すれば夢を見る

はっきり言うとね、お金があるなら欲しいものなんてないでしょ。
お金がないから欲しいもののために汗水垂らして働いてお金を得るのです。
1980年代から90年代にかけては、夢のあるクルマがあふれて、そのクルマが欲しいがために一所懸命働いた人が多かったのです。
その中でも特にハイソカーブームで名を馳せたクルマの1つが、

トヨタ ソアラ

ですね。レクサス・LCのご先祖です。
ユーカリの葉を好み、オーストラリアに棲息するグータラ珍獣ではありません(それはコアラ)
中日ドラゴンズのマスコットでもありません(それはドアラ)
某アニメキャラでもありません(それはリアラ)

ソアラ(soarer)とは、最上級グライダーを指し、動詞のsoarとは「舞い上がる」「飛翔する」と言う意味で、一度きりの人生、高みを目指せという捉え方でいいと思います。ちなみに、「2番じゃダメですか」っていうのは、1番を目指して頑張ったけど、惜しくも頂上決戦で敗れた人への気休めです。2番目指しちゃ初戦敗退フラグです。

かつての「クラウンクーペ」に続くモデルとして新たに名前を与えられ、折しものハイソカーブームに乗って伝説的なブレイクを果たした初代Z10系、その勢いのまま代替わりした2代目のZ20系にやはり注目が集まりますが、私の推しは、国内では絶大な不人気を誇った3代目のZ30系です。2代目までは正直「クラウンクーペ」でしかなかったのですが、3代目は北米を意識したレクサスの高級パーソナルクーペ(レクサス・SC)という新たな立ち位置になったので、革新だったのです。ジャガー・XKアストンマーティン・DBBMW・6シリーズなどと肩を並べるものであり、紳士のための上品なクーペなのです。そのため、動性能はもちろん優雅で豪華な内外装を与えられました。
搭載されるエンジンは、マークⅡ3姉妹のトゥアラーVにも搭載される2.5L直6ツインターボの1JZ-GTE、スープラやアリストにも搭載される3L直6の2JZ-GE、セルシオやマジェスタにも搭載される4LV8の1UZ-GEで、最もスポーティーでハイパフォーマンスを誇ったのが2.5GTーTです。

不人気だった理由は明確です。当時火が付きつつあるRVブームでクーペ人気に陰りが出だした頃であると同時に、固定概念や同調圧力大好きな現代日本国民にとってはソアラはこうであるべきというある種の強迫観念を悉く覆した日本車離れした外観でしょう。一言で言うと、バブル景気で浮かれた下品な盆暗金持ちが所有するには、あまりにも優雅で気高すぎるキャラクターだったのです。

だが、それがいい!!

私が推す理由です。

今回たまたま安く売られていたCLANNADの痛車が手に入りました。
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ノーマルで買うより安かったため(なんと、1200円)の選択で、ステッカーは丸々残ってます。欲しい人いれば差し上げます。
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ごらんの通り、前期型ですね。

制作は、4日に分けて大体10時間ほどです。
特にこだわったのが車体色です。塗装で非常に手間暇がかかりました。

前側から
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お上品な顔立ちです。どうも常識的な日本人の美的感覚ではグリルレスフェイスの優雅さが理解できないようで、今時のクルマなんてトヨタ・86などの例外を除いて無意味に巨大なラジエターグリルでオラついた下品な顔が大多数で気持ち悪いです。今時の常識人はブス専なんですかね?
きれいな顔立ちとはこういうのを言うのです。
そういえば似たような顔をして不人気だったものに、ホンダ CR-Xデルソルがありましたね。
あれもいろいろ残念なクルマでした。かわいい顔してたのに。
それこそ欧米市場をメインターゲットにすれば結構売れたことでしょうに。
今時の日本メーカーが日本市場を軽視するのも理解できる気がします。ぶっちゃけ程度が低いとなめられてるんですよ、今の日本国民は。己を顧みず何をしても文句ばっかり垂れるし、流行ばかりで本質を求めようとしないから。

車体色は、名付けるなら「ディープレッドマイカ」ですね。
マルーンを下地に、マイカレッドで塗装して深みのある発色にしました。
こういう調色の仕方はアメリカのMTVのクルマ改造番組「Pimp My Ride」を参考にしています。
その上は勿論クリアで押さえています。
実車でこの近似色があったと思います。
エアインテークのフィンはブラックアウト処理をして中期型っぽくしています。
純正フロントスポイラーを装着。

後ろ側から
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日本人受けの悪い垂れ尻です。同じ垂れ尻でもポルシェだけは不動の人気です。この理不尽さよ。まぁ名ばかりで実を取らず、日本車は欧州車より格下だというのが日本の常識人の見立てですから、このリアビューの優雅さがわかる人こそ本当のクルマ好き、正常な美的感覚ですよ。
アストンマーティンも垂れ気味だし、Z33以降のフェアレディZも垂れ尻です。

説明書の指示は前期型のコンビネーションランプでしたが、中期型の配置にしました。多少ずれてると思いますが、対応するモールドがなかったためそうなっただけです。
垂れ尻推しっぽく書いた割には純正リアスポイラーを装着してアクセントをつけてます。個人的にはダックテールの方が好みです。
トヨタマークがついてないのですが、撮影後に気づいて貼り付けてます。
まぁなくても問題ないかと思ってそのまま出しました。

右正横から
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深みのあるレッドマイカというのがよくわかると思います。
更には角度によって色の深みが変わるように見えます。
特にサイドステップやリアバンパーですね。
優雅で気品溢れる佇まいです。なんとなくリアサイドガラスやCピラー辺りがS14型シルビアっぽいですが。

右前俯瞰視点から
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この角度もいいですね。こうすると、反射の加減で明るいレッドマイカっぽく見えます。
ですが、ルーフやドア周りはやはり深みのあるレッドマイカ。
内装色は、シートや布地がタミヤのバフ、ウッド調パネルがクレオスのレッドブラウン、ダッシュボードやドア内装上部、バックパネルがタミヤの茶色と、クラウンを意識した色遣いとしました。

やっぱりこういうクルマをそばに置くと前向きな気持ちになります。
また、こういうクルマを欲するからこそ、人生が前向きになるのです。
だから一所懸命働けます。
貧すれば夢を見るってそういうことです。
私も無欲だとよく言われますが、クルマのことに関しては人一倍貪欲です。
だから同じ仕事でも人一倍プロ意識を持って働いてます。

明るく上昇気味だった日本をより明るくした初代、2代目ソアラに対し、時代の逆風と荒波に飲まれながらも誇りを捨てず革新を目指した3代目ソアラは間違いなく名車です。
Posted at 2020/08/03 21:12:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 模型 | クルマ

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