YOKOHAMA ADVAN A052 195/50R15  

A052投入から半年経ち、サーキットも走らせましたのでレビューさせていただきます。

過去に履いたことのあるハイグリップラジアル 3銘柄( POTENZA RE-71R, NEOVA AD08R, DIREZZA ZⅢ)との比較で各1０点満点であえて差がつくように記載しています。
あくまで個人の感想です。

ドライグリップ(総合評価)
A052:10　RE-71R:8　AD08R：6　ZⅢ：4
A052に関しては文句なし。RE-71Rとグリップンの出方がが少し違い、どちらかと言えばAD08Rのグリップが全体的に底上げされたイメージです。荷重のかかりにくいコーナーで特に安定感が感じられるので中高速コーナーで感心して踏んでいけます。
ただし、ここまでグリップ出てしまうと足回りの対応は必須だと思います。車重930KgのK12マーチながら9Kg/cm2のバネ組んだ車高調にアーム類のピロ化までやって何とか使い切れる感じです。
また、これから練習してタイムを上げていきたいというサーキット初心者にはあまりお勧めできません。グリップしすぎて基本操作に改善の余地があっても気づきにくいと思います。

初期応答
A052:8　RE-71R:10　AD08R：5　ZⅢ：6
71Rは従来のBSハイグリップの特徴のまま初期応答抜群で、タイヤそのものの剛性感を感じます。一方A052は良くも悪くもヨコハマハイグリップの特徴を持っていて初期応答は劣り、切った瞬間の反応はRE-71Rの方がいいです。ZⅢは乗り心地に振りすぎた印象で、荷重をかけて切り込むとねじれるような剛性感の不足を感じて一瞬身構えてしまいます。

グリップ変化
A052:10　RE-71R:8　AD08R：9　ZⅢ：7
ここにヨコハマらしさを感じました。初期応答がRE-71Rに比べて少し劣るイメージの物の切った先のグリップ変化が少なく、コーナリング中に切り増ししてもしっかりついてくる印象です。RE-71Rは11Aのイメージからするとかなり改善された印象ですが、グリップの安定感という意味ではYHが一枚上手かと思います。

縦グリップ
A052:10　RE-71R:8　AD08R：8　ZⅢ：5
トラクション性能よりもブレーキングでA052の縦グリップの高さを感じました。今までABS介入してきたコーナーでのフルブレーキングでもABS介入することなくむしろ車速落ちすぎるくらいまで止まってします。

摩耗
A052:8　RE-71R:6　AD08R：7　ZⅢ：9
ここは正直使い方がすべて同じでないため一概に評価はできませんが、少なくともサーキットでの持ちで言えばA052が意外と良いと思います。グリップが高いのもあると思いますが、外側ショルダーがすぐになくなるような感じでなく全体的にきれいに減っていく感じです。

街乗り性能
A052:6　RE-71R:6　AD08R：6　ZⅢ：10
ここはZⅢが圧勝です。交換してすぐにロードノイズの少なさと乗り心地の良さを感じました。

その他
A052発売当初はそもそも他に比べて高いイメージ(そもそもサイズがなかったですが・・・)でしたが、ヨコハマさんのホビータイヤシリーズの良心的な価格改定により実店舗価格が想像以上に安かったです。
今は比較対象がRE-71RSになっていたり、Newネオバも発売があるようですので、また浮気するかもしれませんが、総合的には満足しています。