ロマン主義者としては、ここは多いに「あの頃」を語り合いたいものだが、リアル生活ではうつつの時間がないくらい忙しい・・。
ロマン主義にはいろいろ定義あるだろけど、
・あの頃への慕情
・あの頃の恋愛賛美
・あの頃の仲間への帰属意識
・枯れていく事への美意識
こんなのが特徴だと思ってます。
1989年。好かったなあ。
平成元年。
その時に既に成人だったなんて!
もう大人を30年もやってんのか・・・。成長してないなあ、、。
平成生まれのロードスター乗りの若い大人が
「NAロードスターっていいっすよねえ」
と話しかけてきたら、
「ああ、あの頃はよかったョ!ユーノスは最高さ!」
と答えよう。
ロードスター30年史。
表向きの歴史を正史とすれば、野史はどうなる?
ロードスター30年史の野史は、ストリートでどうロードスターが楽しまれたか、だろう。
まあ、正史は
初代ロードスター
Eunos Roadster
NA Miata
MX-5 mark I
なんとでも呼んでくれ。世界の衝撃。
10周年記念車
世界7500台。エンジンを公差厳選パーツで組んで、吹け上がりがチューンドエンジン並み。
20周年記念車
RECARO社製バケットシート(アルカンターラ(ブラック)/本革(レッド))
20周年記念専用オーナメント
25周年記念車
鼓動デザインにのみ許された「ソウルレッド」外板色
エンジンを公差厳選パーツで組んで、吹け上がりがチューンドエンジン並み。
国内25台
30周年記念車
色!
ざくっとこんな感じ。
野史でのエポックは。なんつっても橋本5差路のT−HOUSEの衝撃だろう。
剛性に寄与しない、キャメルバーとか。
走向性能に寄与しない、プッシュ式セルモータースイッチとか。
その反面、エンジンのバランス取りとか足回りとかの20%程の底上げの機能チューンもして、、。
ソフトウエア-ハードウエア-アピアランスを一体にした、「トータルバランス」って往時のオーナーの山田純さん言ってたかな。ともかく、強烈に一方向(この場合にはブリティッシュ)に引っ張っていくような車だった。
走りのチューンアップ、とか、見た目のドレスアップ、とかじゃなくて、質感を伴う「カーライフスタイル」の提案、みたいなね。
この車輌って、どんどん進化していくんだけど、この車輌は、テクマグのホイール履いているけど、クラブマンノーズ(後にT&Tと共同開発)付けてないから、吸気系はジャクソンのMLF(ホットワイヤ式)で、まだFCR付けてない車輌に違いない、、と思うんだけど。どう?
雑誌 VAVI のERFC 岡小百合さんらがユーノスにこういう、英国調とかラテン調とか西海岸(LA)調のモディファイとか言い始めたと思うけど、
それも、同じように「カーライフスタイル」の定型化と提案があった。
英国調
ちょっとクラシカルにね。
ドライバーのファッションもIVYとかプレッピーでね。
西海岸(LA)調
イエローのmiataがなんつってもお手本だよね。
ドライバーのファッションは開襟シャツ??
イタリア調
カンパとかテクマグのホイール履いてさ。
紅いキャップ被った連中って多かったよね。
服飾と車モディファイをくっつけたのがコレ。
英国調のドレスアップした車輌に、VANのステッカー貼っちゃうの。
はやったよねえ、、。
VANと言えば、、、。兎に角、当時の若者の「正統派」「勝ち組」「親の代から紳士」・・・そういうイメージを自認するスノッブ連中の御用達。だいたい60年〜70年代の流行り(というか憧れ)だもんね。石原裕次郎の世界。
90年代の若者は石原裕次郎とかの勝ち組太陽族の連中とは違う、ちょっと鬱屈した「不揃いの林檎」世代なので、ちょっとひねています(笑)。(新人類世代といいます)
IVY と プレッピーの違い
こういうのにも敏感だったよね。当時23区のデザイナーだった友人とも良く盛り上がった。
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IVY と プレッピーの違い?そうだな、イギリスの良い所ルーツのボンボン大学生リーグ(東海岸)で流行っているトラッド系着崩しなんだけどね。
日本でいえば、下(幼稚舎)からKOなヤツと、大学デビューのKOなヤツとお坊ちゃま度が違うだろ?って話。
・大学デビューのKO生徒がお坊ちゃまの連中を気恥ずかしく思う
・下(幼稚舎)からKOなヤツが自分から滲み出るお坊ちゃまが気に入らない
それで・・・
わざと大きめのブレザーやポロ、あるいは、着古したコットンマドラス、素足ではくローファー、丈の短いポプリンパンツ、、、みたいなちょっとツイストした精神の持ち主(石田淳一みたいな)なっちゃうような、そういうのがプレッピーで、実はそれこそ日本式IVYの本流。
もっとも、90年あたりでは当のIVYリーグ校では、そんなクラシカルな伝統服飾なんて着ている訳が無くて、デニムにメッセージTシャツって楽なファッションなわけで、日本人が仕掛けたVANみたいな固定化したIVYファッションも日本人だけに通用するアパレル業界のガラパゴス的な風俗なんだよね。
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なんてね。
まあ、車も、ネコ・パブとかボイス・パブとかの仕掛けた
・SAAB 900に乗っているのはアパレル業界人
・volvo 760に乗ってるのは、お堅い弁護士や医者
・ラテン系車に乗るのは、非エスタブリッシュの成り上がり系
みたいなカテゴリ分けになってた時代だったけど、冷静になれば、こんな仕分けも日本人の車メディアのガラパゴス的な風俗だったのかも。世界的にはそんなこと有るわけないよね(笑)。
ともかく、90年代は、車が自分の生活信条を表現する道具でもあったのが、懐かしいよね。
あの頃は好かった!
Posted at 2019/09/23 22:05:47 | |
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