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KARAMELL KUNGENのブログ一覧

2020年06月26日 イイね!

ロードスターの父親は 誰ですか?

ロードスターの父親は 誰ですか?誰がユーノスロードスターの父親なのか。

一方、母親役の産みの苦しみについてはそりゃもう沢山の情報がある。
母親はリバーサイドホテルの面々でいいだろう。

じゃ、種は誰がつけたんだ??

(ユーノスの種は私とボブの意気投合にあったんだ。敬愛する立花サンなら即答だろうけど。ホント好き。立花サン)

産みの苦しみの前にあったハズの・・・・

トキメキの逢瀬の日々。
小さな愛くるしいオープンスポーツを夢見てドキドキしながら語り合った夜。


そんなロマンスは有ったハズ。





こういうの、なぜか日本語の正史には出てこないよね。つか、日本的な情緒ってその情報欲してない?みんなクリエイター嫌いなの?


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cf:
同時期のアップル社製品にはinside macなどの情報として、クリエイターのドキドキとトキメキが付与してあって。クリエイターとしてのジョブズへの賞賛がある。逆に、あの薄くてスタイリッシュな筐体、器械なのにスケルトンな筐体に中身を押し込むエンジニアの産みの苦しみなんてあまり情報にでてこない。エンジニアと同等以上にクリエイターを賞賛する風土がある。

往時の国別の文化の違いか。
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とはいえ、時は流れて30年。
ダブルウイッシュボーンとか能面とか。エンジニアやデザイナーの話も楽しいけど、クリエイターの話も興味がでてくるよね?ね? 




「小さな愛くるしいFRオープンスポーツを夢見てドキドキしながら語り合った夜」
のクリエイター達の夜伽話を知りたくなるよね? ね?


私は、○○さんを口説くために、△△さんと□□さんと共闘して少人数で策を練ったんだ。

このようなインタビューが発言者、○○、△△、□□を変えて後日談として沢山記事になってきてます。そりゃ、クルマ会社に入社するほどのクルマ好き達だもの、クルマつくっていいよ、と言われたら、みな2座スポーツカー作りたいよね。

「俺は小さなオープンスポーツを作りたかったんだ」って発言。たぶん、どれも本当。ヒトによって事実(FACT)の見え方が違うだけ。



ただまあ、話し手によって色が違って見える話であってもFACTはひとつ。いつ、どこで、誰と誰が、遭ったのか。
夜伽話の確度の高いFACTから並べてみたい。・・・・・・うわ〜〜。野暮。
まあ、実生活では「あなた、あの夜、こう言ってたよね」なんて言われたことないので、ご勘弁。


ちょっと、いろんな雑誌(英語の雑誌も)の特集が出そろった所で、webジャーナル、WEB講演も含めて確度の高いFACTをしらべてみた。


それは1983年、8月のペブルビーチでのこと。
ここで具体的な逢瀬があったもようだ。

メンバは

内田亮さん
田中俊治さん
福田成徳さん
ボブ・ホールさん
ドリアン・グレイさん
(ref 1,2,3)


ここで、明確に

2座FRオープンスポーツって好いよね!作りたいね!

って話が出たらしい。プレゼンテーションの原案はボブ・ホールさん。


であるからして、話は1983年8月以前のボブ・ホールさんにフォーカスする。彼にユーノスロードスター原案に関わる影響を与えた人物がいるとすれば、その人がロードスターの父かも知れない。


1979年に広島でボブ・ホールさんのラフ・プレゼンがあった。招待者は山本健一さん。出席者は

山本健一さん
立花啓毅さん
ボブ・ホールさん
(ref 4.5)

このときに4代目「ファミリア」(X508)であれば、小さな2座オープンカーを容易に実現できると話した。立花さん曰く、「私とボブさんの意気投合がユーノスロードスターの種となった」(ref6)...らしい。(私は立花ふぁん。素敵。)

往時の若いボブ・ホールさんてば、マツダのヒトでもなんでもない。一体どんな方?

彼のロードスターに関わる出来事を 関わった人物(年齢)とともにチェキら!



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アメリカ生まれの彼。家庭の事情で名古屋で高校生をしてたので日本語堪能となったボブさんは、一念発起しモータートレンド誌のジャーナリストに。RE車が好きで、何度も何度もマツダの偉いサンにインタビューを仕掛ける。そのうち、日本語話せる外国人ジャーナリストとして顔見知りになる。




1978年:RX-7の発表会場でボブさん(25)は取材に行って、マツダ実研の山本健一さん(56)から質問を受ける。

 山本(56):これから、マツダはどんなクルマを作ればいいの?
 ボブ(25):ちっちゃくてお手頃なスポーツカー(LWS)じゃないすかね。

んで、二人は意気投合。ref6
ええと、既に超仲良しなんですけど。後のマツダの社長さんですよ。





1979年:山本さん(57)のオフィスに呼ばれたボブさん(26)は4代目「ファミリア」(X508)ベースのFRオーブン2座スポーツをプレゼン。同席の立花さん(37)は大感激。意気投合する。
一方で、社内稟議には通らないよなあ、、、困ったなあ。という面々。ref8

 山本(57):そうだ!、 ボブさん(26)マツダに入っちゃいなよ。
       FRオーブン2座スポーツ開発のプランナーになってみて。

んで、みんなで意気投合。
ボブさんのプランって、皆をトリコにするね。



1981年:10月21日付けで、ボブさん(28)マツダノースアメリカ入社。


理想のライトウェイトスポーツカーに小さなFRオーブン2座スポーツを推進、社内啓蒙、プレゼンするお仕事に就く。

それでも、ボブさん(28)はジャーナリスト。デザインは出来ないし、エンジニアリングも判らない。彼の初期チームメンバがデザイナーがマーク・ジョーダンさん。エンジニアがドリアン・グレイさん。これでも足りないって、当時BMWでデザインやってた俣野努さん(35)を口説いて引き抜くことになる。

え〜?? 28歳のボブさん、どんな才能をお持ちですか?クリエイターの鏡です。ともあれ、若いボブさんの情熱に乗っかって、大きな会社を辞めてまでヒトが集まってきた。ボブさんの才能を見抜いて引き抜いた山本さんは、さらに社内で偉いヒトになっていく。

ほんでも、ここから83年の運命のペプルビーチまでの2年間の詳細がわからない。
ともあれ、少人数ミーティングで計画を練り練り。あちこちLWSの必要性を訴えてマツダ社内を行脚。

この少人数計画練りの中には、運命のペプルビーチの計画者が田中俊二さん(35)とのことで、彼もいたにちがいない。Ref9

後にM2を立ち上げてくる山之内道徳さんは日本でオフライン55という商品企画会議を発足。M2の前身みたいなヤツやね。ここに立花さん(39)もいた。ボブさん(29)の肝いりLWSはいろんな場面でマネジメント部門に必要性を説いてまわっていたようで、オフライン55の商品企画として上がってきた。Ref10


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注:
たぶん、日本で父親論争がタブーなのは、ここなんだよね。
誰だって、愛くるしい小さな2座オープンは作りたいって思っているのよ。潜在的に。外部のボブさんに言われなくたって、俺だって思ったよ! ってね。
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んで、運命の1983年、8月のペブルビーチ会議が田中さん(36)の手引きで開かれる、と。福田さん(46)が最長老かな。

実質的に2座オープンLWS(ユーノス・ロードスター)の具体的イメージの共有がなされた。どおやって、小さな2座オープンの社内稟議を通すか、という結束の会となったらしい。



ここまでを知ったら、ユーノス・ロードスターの父はボブさんだよね。



でも、ボブさんは、「ユーノス・ロードスターの父」は僕じゃないです、って。
ref11


LWS商品の3案には、FFクーペ、MRクーペ、FRオープンとあったわけだが、日本のオフライン55(山之内さん-立花さんライン)のメンバから言わせれば、本社内部からLWSならFRオープンでしょう、といっても、なかなか受け入れられない、オープンのLWSの本質的魅力を語っても通じない、、、、ので、北米マツダに意図的に種を発芽させリーダーシップを取らせた、、とのこと。ref12

・・・・複雑だねえ。

まあ、当時の話ですよ。絶対ボツ案にするぞって対抗案のFFクーペ、MRクーペは東京デザインセンターの佐藤洋一さん、鈴木秀樹さんが担当した。

これ、ちょっと耳を疑うような話。ref13
相見積もりのダメ案のような依頼(これ、原文では「当て馬」なんて言ってるから、ちょっとひどいよね)を社内デザインにお願いした?マジ?

今の私には部下にそんな発注出来ないが、まあ、30年前の倫理ってそんなもんか。


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まあ、ともかく、当時のマツダ経営陣ってのがクルマ文化に理解がないってのがユーノスロードスターを産んだチームの意見だよね。マネジメント側の理解が得られないから、苦労した!  ってのは良く知られています。
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んで、ボブさんの講演( youtubeでも見られる)では、miataの初期デザイン案の話をするとき、Satoサンのクーペがどんなに美しかったかを挟んでくる。佐藤さんのプロ意識のリスペクトってことか。ref14

なるほどねえ、、。






ボブさんはこういう。ref15


私の名前を覚える前に、平井敏彦サンの名前を覚えておいてください。

何かが成功すると、誰もがクリエーターを見つけたいと思います。多くの善意のある人々がそれをトムマタノの車と呼んだり、その父として私を称賛してくれています。

でも、それはトムマタノの車ではなく、私はMX-5miataの父でもありません。

もし、MX-5miataのクリエイターを一人だけ挙げる必要があるなら、、、それは、平井敏彦サンです。



ボブさん(65)とトムさん(69)


心を捉えるねえ。ボブさん、スーパークリエイターだ。
ボブさんとトムさんはとても仲が良くて、ユーノス開発においては、デザイナーのトムさんも、デザイナーじゃなくてプランナー業務を遂行したとの話。
でも、講演では田中サン(38)のクレイのリフレクションが原案と違う!ってトムさん(38)は食いついた、とか。  いい話。



追記

その後、もちろんボブさんはお役目が終わったのでマツダを退社されます。
トムさんも田中サンも退社です。そういう仕事との関わり方って素敵ですね。
才能ある人しかできません。

私は、父親はボブさんだと思ってますよ。
Posted at 2020/06/26 19:25:38 | コメント(2) | NDロードスター | 日記

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