KARAMELL KUNGENのブログ一覧

毎年たのしみなノーベル賞。
トレンドウオッチャーとしては最も面白いイベント。
人類の過去と未来の様子を想像するのってとっても野暮だけど、楽しい！







科学として意味があれば、その研究が野暮か粋かは問題にしない。
さすがスウェーデン人。自由すぎる。
学園祭で今年一番の科学者決めようってノリのノーベル賞って本当に好き。
めちゃめちゃ自由なスウェーデン人。いいなあ。


今年のノーベル賞は、「ヒトはどこからきたのか」という、中２病的観点からみて、ちょっと恥ずかしい野暮な疑問に答える研究功績に対してであった。
https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2022/press-release/


生命の設計図たる遺伝子研究に対してのノーベル賞は２年前にもありました。最近多いですよね。

自分の遺伝子はどこから来たのか。どの部分が特徴で、その特徴部位はどんな利益や不利があるのか。私たちの日々の暮らしは倫理の虜にならないと、とたんに野暮な人になってしまいます。血筋の話ってはばかられてしまいますよね。

特に今回は、純潔性についての検討です。多くの人類は純潔ではなかった！。


トールキンは指輪物語の中の世界観での知的生命体をこう分類しています

純粋なエルフ、人との間のハーフエルフ、人間、ホビット、ドワーフ、オーク

どの血筋（遺伝子）が高貴か、純潔か、なんていうと物騒ですね。でも物語なのでOK。


私たちはホモ・サピエンス。ネアンデルタール人やデニソワ人とは違います。でも、その血が混じっている人もいます。たぶん血筋（遺伝子）によって病気や能力において様々な差異があるでしょう。これは現実。

にわかにパラダイムジャンプができない人にとっては、危険に見える科学分野ですが、（実際、科学者はヒトゲノム研究についてはかなりの制限があります）それを判っていても、表彰してしまうノーベル賞とスウェーデン人。


かっこいい。


Svante Pääbo（スヴァンテ・ペーボ）さん。おめでとう！



地球の環境変化に今の血では対応できなくなったら、文明の乗り物としてのホモ・サピエンスは自ら血を入れ替える・・・説に一票。