さて、今月でこのテーマも締めなので、ラストスパート、、
なワケですが。
学術系の専門知と、私達の大衆知の肌感覚と、乖離が凄すぎて、そこを埋める言語スキルが私にはありません。
何を言ってるんだチミは、、。という事になりそうですが、何かの足しになりましたら。
じゃ行きましょう。
運転免許を持っているヒトが、とある病気になって。
その病気がもたらす障害が、運転技能に係わるなら。
疾患や障害があるヒトが免許更新するときには特別な審査方法を用意した方が、合理的だよね。
んでも、、、。
特定の病気になったからという理由で、運転技能試験もせずに免許更新拒否ってのはおかしいでしょう。
という
専門家VS
専門家のお話です。
一定の症状を呈する病気等に係る運転免許制度の在り方
って専門家有識者の検討会がありました。
「●●の在り方に関する検討会」っていうのは、だいたいにおいて何らかの規制を課していく場合に先行して開かれる場合が多い、、、と思ってます。
いろんな「●●の在り方に関する検討会」の提言PDFが国から発表される度に読むようにしてるんだけど(トレンドウオッチャーだから(笑))
その特定の病気とは この
資料によれば。
運転免許の拒否又は取消し等の事由となる自動車等の運転に支障を及ぼすおそれのある病気として、
・統合失調症(自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しないものを除く。)
・てんかん(発作が再発するおそれがないもの、発作が再発しても意識障害及び運動障害がもたらされないもの並びに発作が睡眠中に限り再発するものを除く。)
・再発性の失神(脳全体の虚血により一過性の意識障害をもたらす病気であって、発作が再発するおそれがあるものをいう。)
・無自覚性の低血糖症(人為的に血糖を調節することができるものを除く。)
・そううつ病(そう病及びうつ病を含み、自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しないものを除く。)
・重度の眠気の症状を呈する睡眠障害
が定められており、これらの病気にかかっている者や、
・認知症である者
・アルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者については、それぞれの症状を個別具体的に判断することとされている。
ああ、認知症って病気は、アルコール、麻薬、大麻、覚醒剤の中毒者と同じ括りで語られてる、、。
さて、在り方検討会って、専門家にヒアリングをするんですよね。病気と免許制度に関しては以下の団体に。
《関係学会》
○ 社団法人 日本精神神経学会【P20】
○ 一般社団法人 日本てんかん学会【P59】
○ 特定非営利活動法人 日本不整脈学会【P70】
○ 一般社団法人 日本糖尿病学会【P75】
○ 一般社団法人 日本睡眠学会【P80】
○ 一般社団法人 日本脳卒中学会【P85】
○ 一般社団法人 日本老年精神医学会【P90】
《関係団体》
○ 公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会【P95】
○ 社団法人 日本てんかん協会【P100】
※ 病状が判明するまでの間の取扱いについてのみ
○ 特定非営利活動法人 日本ICDの会【P105】
○ 社団法人 日本糖尿病協会【P110】
○ 特定非営利活動法人 日本ナルコレプシー協会【P115】
○ 公益社団法人 認知症の人と家族の会【P121】
○ 公益社団法人 全日本断酒連盟【P126】
もちろん、それら団体からは
「病名による差別はしないでいただきたい」
という合唱になりました。
んでも、平成24年10月25日
一定の症状を呈する病気等に係る運転免許制度の在り方に関する提言
https://www.npa.go.jp/koutsuu/menkyo4/7/teigen.pdf
が出たのよね。
んで、その病気に係わってる臨床系関連学会はこぞって批判声明してるってわけ。
平成24年10月25日付で、「一定の病気等に係る運転免許制度の在り方に関する有識者検討会」(以下「検討会」)による「一定の症状を呈する病気等に係る運転免許制度の在り方に関する提言」が出された(以下「提言」)。これは、当学会が平成24年9月15日付で出した、学術的・臨床的な視点からの指摘(以下「学会意見」)を無視した、正当性のないものである。以下要約を示し、詳述で、その根拠を具体的に示す。
https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/20130119_drivers_license.pdf
その数年後。国は更新制度の変更することになりました。認知症と診断されたら、免許更新させない!と。
ええ、私はなにか言いたいワケじゃないです。どっちかいうと保守ですし、基本的に国の方針に楯突く方が悪人です。
私のような大衆からの、賛成意見、反対意見、が専門家の討論に勝るとも思いません。
だけど、何がどうなってたのかは興味があるじゃない。
特に大衆の肌感覚と専門知の乖離にはとっても興味ある。
やっぱり病気のヒトや障害のあるヒトの運転って危ないって肌感覚、、ありますよね。
そんな世にも珍しい免許更新制度が施行されて10年経過した現在。
有識者の皆さんはどう評価しているのでしょうか。そして、私達は、それでよいと思っているのでしょうか。第一、認知症患者は受け入れてるの?
次回はこの辺りの話題。
「儂は免許返納せんぞぉ!」
というのは、大衆の肌感覚に合っている?それとも困ったおじいさん扱い?
Posted at 2024/09/06 07:01:09 | |
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儂は 免許返納せんぞぉ! | 日記