
先週の月曜日にマイチェンしたロードスターのNR-Aを取材!!
取材と言いつつも基本はジャーナリストの国沢さんのサポート的要素が強かったが、ご厚意でマイチェン前と後をアウトラップ、インラップの2周させてもらった。
ベストカーで記事化する予定もないのでみんカラで(笑)
元々パーティレースから今のS耐まで来たのだが、実はNDロードスターで筑波を走行経験がなく「筑波のNDロードスター」を知り尽くした訳ではないので、たったの2周では感じ取れるものも少なく…
それでも違いは明確!!!!
正直「マイチェンでクルマの進化を感じるなんて」と思ってた派で多くがプラシーボなのでは?と思っていたが、今回のロードスターはマジで違う!
今回はサイバーセキュリティ対策でECU側が大幅改良。これにあたり
・エンジンの出力4馬力アップ
・ABSの制御変更
・パワステのフリクション低減
・新開発のアシンメトリックLSD
などを進化。
まず旧型に乗って思ったのはNDロードスターのコーナリング性能の高さ。ロードスターでパーティレースに出場してた時は先代のNCだったので、NDよりは100キロ近く重い車体でレースをしてた。
パーティレースの時と同じタイヤ銘柄のアドレナリン004を履いていたにも関わらず、旧型に乗って思わずハイグリップタイヤを装着してるのかと錯覚した。そのくらいそもそもNDのコーナリングは凄まじかった。
そしてマイチェン後に乗車。
1番進化を感じ取れたのはパワステとABS。
パワステは本当に凄かった! マイチェン前より操作感は軽くスムーズに動く感じ。突っかかりがなくクラウンのような動き。
それでいてフィードバックはしっかりしてるので、FR車特有のテールスライドした際にもしっかりリアクションできる。
さらにはパワステセンサーのトルク容量を1.5倍に増やした。これによりSタイヤなどの鬼ハイグリを履いてもパワステが追従し、今まで大きな入力があると突然ステアリングが重くなる現象が起きていたが、これを解消。
こういうのはチューニングする層からすると嬉しいこと。
ただ、ちょっとステアリングが軽すぎて切り込む時のインフォメーション薄い。でもここら辺は電動パワステだし1年後の改良などでしっかり治してきそう。
で、それからABS。走った時はパラパラと雨が降っていてABSを試すにはもってこいのコンディションだったが、マイチェン後はABSが細かく介入。スキール音からして違う。
パーティ車両は今までABSが賢くなかったので、介入しない領域で走るのが速く安定してたがここまで賢く細かい制御をされるとちょっと頼った走りをした方が速そうだ。
走り好きからすると最も注目すべきはLSDだろう。これは「逆1.5way」と言った表現が正しいのか、進入は今までより安定し、脱出は今までの軽快さを求めたそうだ。
ちょっとここはND初で体感するところまではいかなかったが、色んな記事を見る限り好評そう。
マツダの開発者が筑波を2台走らせたところマイチェン後がコンマ1秒ほど速かったとか。これに関してはパワステやABS以前に4馬力も高いので速くて当たり前な気もするが、レースで雨が降ったりするとマイチェン後の方が圧倒的に走りやすそうだ。
クルマとしては驚きの進化というかマツダらしいマニアックな進化を遂げた訳だし、パーティレースをガチで戦うとマイチェン後には敵わないと思う。
ここまでいいことだらけにも思えるが、やっぱり僕の周りはチューニングを楽しみにしてる層も一定数いるので、それを思うとサイバーセキュリティ対策で噂によるとECU書き換えが出来なくなるのはちょっとしんどい。
国際サーキットを走るならやっぱりリミッターカットはしたいし、ハイカムを入れる人だって多い。となるとマイチェン後が買いかと言われると悩ましいところだ。
・ノーマルでロードスターを楽しみたい
・パーティレースで勝ちを狙う
人に乗っては最適なマイナーチェンと言えるだろう。
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2024/06/03 18:39:11