
iQは前回の、「恐るべき陥没痕」の回でメンテをする予定だったんですが結局磨きが徒労に終わったため、きちんとメンテ洗車をしていませんでした。
代わりに油脂汚れを意図的に再現する実験を行っていました。
サムネのその辺で売ってそうな石油溶剤系ワックスは父親が元々使っていたものですが、それに手を加えたものを塗り込んで花粉や埃をめいいっぱい蓄積させてから雨の中を走り、デロデロに汚した状態で約1ヶ月乗らずに放置していました。
すごく汚いです( ・᷄ὢ・᷅ )
乗らずに放置していたのは、普段の走行で貰う油脂汚れがなるべく付かないようにです。
油脂汚れの大半は排気ガスによるものだと思っています。実験は意図的な油脂汚れの再現ですから乗らずに油脂汚れを顕現させます。
水をかけると見事な程に親水状態です。施工後1ヶ月ちょっとで完全に撥水が死んでいます。スケール付着はボンネットに軽微、花粉ジミなし。
ナンバーに黒いスジが出ているのでしっかり油脂汚れになっている事が伺えます🤔
では何を施工したかと言うと、サムネイルのワックスに中身が分離してしまって使い物にならなくなった油分除去剤(MITCHELL&KING AIO)
を混ぜて、煮詰めて攪拌したものです笑
元々半練り状のワックスですが、油分除去剤が混ざったことにより冷えてもペースト状が限界のようで、さらに分解しきれなかった石油系溶剤の油が分離している状態です。
石油溶剤系ワックスと言えどもワックス。耐久性が低いと言えど1ヶ月程度は撥水するものですが、極端な耐久性の低下は油分除去剤によってワックスそのものが持つ疎水性や溶剤との結合を破壊されたことによるものでしょう。
施工直後に撥水していたのは純粋に油によるものだったと言うことですね🤔ワックスの機能を有していないワックスのような何かです(´-`)
ともあれまずは洗車です。先日ヴィッツで試した理想シャンプーを今日も作ります(*´-`)
まず、普段の私のシャンプー液は水5Lに対しシャンプー25ml程となっています。これの倍の量を作ります。
シャンプーは50ml入れました
あまり泡が立たないように水を1/4くらいまで張ります
高圧のノズルを最初から最後まで水の中に突っ込んだ状態で泡立てます。泡を立てると言うよりも攪拌に近いでしょうか🤔水面からノズルを離すとモコモコの泡が立ってしまいバケツの上まですぐ泡でいっぱいになってしまいますが、ノズルを突っ込むことで泡が微細な状態、まるで乳化したような状態となり牛乳のようなシャンプー液が出来上がります。
泡が立ち上がらないのでバケツ上端まで水を張るといつもの倍量ほどのシャンプー液になっています。
パッドに細かい泡がまとわりつく感じです
シャンプー液がたくさんあるのでたっぷり使えますね(*´-`)
こんな感じで洗えます。まるで手動スノーフォームです笑
REVIVEのスノーフォームを施工するとこんな感じになります🤔
バケツの下の方までずっとこの泡が続き、ほぼ分離してないですね。これが理想だったんです(*´-`)やっと作り方を見つけられました。
スケールもあまりついてないのでRevive Polishで下地処理をしていきます。ポリッシャー施工します。結構傷もあるので研磨力を高めるためにショートウールの細目を使います。ウールは油脂汚れがどれだけ回収出来たか分かりやすいのもいいですね。
施工が終わるとこんな感じ。たった一ヶ月でこれだけの油脂汚れになっていました🤔
アレはワックスでも何でもない、ただの純然たる汚れですw
RPの残渣をジーオンPREPで脱脂しながら回収します。今回は純ワックスコートを目指す上でメインワックスの塗装上への定着に重点を置きます。なのでQDやFTW等のコーティングは使わず脱脂剤を使ってみました。たぶんあんまり意味無いですケド🤔
メインワックスはこちら、エクスクルーシブ

久々に使います。エクスクルーシブのワックスは撥水などの効果が落ち始めてからが本番みたいな、よく分からない謎の効果があるので採用してみました。一年間お世話になります。
しかしこのワックスの最大の欠点が、とてつもない量のハエみたいなのがまとわりつく現象。匂いに釣られて来るんでしょうか🤔何処にいたんだお前らってくらい来ます。コーラねり消しみたいな匂いなんですよねコレ。
施行開始後10分ほどで
今日もよう来とる🤔
まあ気にせず施工して、1時間ほど硬化させます。
昼食を終え、1時間ほど経ったので見てみると

盛大なハエパーティー会場になっておりました🥺
キモすぎる🤮エクスクルーシブはこれだからあんまり使わなくなっちゃったんですよね〜いいワックスなんだけど
ワックスはジーノで試した、拭き取らずに乾いたワックスの上からもう一度塗る手法を今回も試します。
今回は違うワックスを塗り重ねて何か変わるのかの実験です。
二回目ホリィシート
ホリィは施工直後は強撥水、しばらくすると引くような疎水になる防汚性に特化したワックスです。お気に入りのひとつ。
コレにはパラフィンワックスが含まれてます。パラフィンは石油ワックスで、主にロウソクとかに使われてます。
上によく分からない石油系の何かを塗るため、パラフィンを含むホリィが相性いいのでは🤔と言う単純な思考で選んでみました。
ホリィは硬いパラフィンが含まれているので施行性が若干悪いです。しかし下に乾いたワックスがあると何故かスルスル塗れてしまうんですね〜これ本当に不思議です。
40分ほど放置して拭き取りましたが、やっぱり拭き取りは軽くて楽々です。
拭き取らず二回施工は何の効果があるか分からんけど、とりあえず施行性が極端に良くなるというのが実証結果から確定しましたね🤔
ホリィ施行後に1枚撮っておきました。ツヤツヤです(*´-`)
この上にあの訳の分からん物質を塗るのは非常に勿体ないです🤔
まあでも実験なんで仕方がないですね。
この暗黒物質は伸びが悪い上に塗ると即座に乾くので施工性は最悪です。前回の施工ではたっぷり塗ったため、目的の油脂汚れ化は果たせましたがあまりにも汚れすぎました。
今回はなるべく薄く塗って、即座に拭き取っていく感じで施工しました。
最終リザルトです
よく見るとハエ付いてる...
艶感はテカテカ方向に振れましたね🤔油塗ったんで
汚れを塗ったとはいえ、油脂汚れは目に見えませんので見栄えが悪くなるということはありません。
この人工的な油脂汚れでヴィッツのような状態に持って行ければいいのですがどうなる事やらですね🤔
油脂汚れがダメージを防ぐ役割を果たすならば、排気ガスという存在は車の塗装にとって必要不可欠となるわけです。
しかし将来的には電気自動車や水素自動車で溢れ、排気ガスが少なくなったり無くなるかもしれませんよね。
そうなる前に油脂汚れの再現は確立しておかなければいけません。
ベースワックスの選定や油分除去剤の配合具合など色々研究する必要がありそうです。
私と同じような考えに至った人には、スプレーで簡単に良い感じに出来ていい匂いのやつ開発して欲しいですね(*´-`)