以前にレストア作業は1歩進んで2歩退がるの繰り返しだと申しましたが、今回は1.5歩ぐらい退がったお話しです。
折角装着してエア抜きも終わったリヤブレーキでしたが、残念な事にブレーキフルードの漏れが判明しました。
ブーツ内がフルードで濡れているのがわかります。ピストンのシールから漏れているのだと思われます。
このマスターシリンダーは元々LTDに付いていたものを分解掃除して再度組んだものです。このリザーブタンクが別体式になっているタイプは1980年モデルのMK2とLTDに採用されていた様ですが、なぜか79年モデルのLTDに付いていました。後継のZ1000Jシリーズでも同じシリンダーが使われていたか否かは不明ですが、おそらく採用された車重と期間が少なかった関係で純正部品は廃版、リプロメーカー品もないため、補修部品が入手できず、残念ながら再生困難です。
仕方がないので、以前にZ1Rのスイングアームをヤフオクで落札した際にオマケで付いてきた、若干年季の入ったリヤマスターシリンダーをオーバーホールする事にしました。
こちらのマスターシリンダーは1977年のKZ1000A1から1979年のMK2, LTDに採用されており、国内でもZ750D1からZ750FXまで使われていた様なので、対象の台数も多く純正、リプロともに部品が出ます。よって早速純正のピストン周りの部品を購入しました。
右が純正の新品です。これらを組み込めば機能すると思います。
シリンダ内をコンパウンドでツルツルに磨き、ピントンのシールにはシリコングリスを塗って組みました。
今回マスターシリンダーのタイプが変わるため、リヤのブレーキホースも買い直しとなります。ついでにノーマルハンドル用の長さではやはり少し長かったクラッチワイヤーとスロットルワイヤーも10cmずつ短い物に買い直しました。ノーマルサイズのものは次のZ1用に保管しておきます。
無事に装着できました。
さて、満を持してウオタニSP2を装着します。
これらが中に入っているもの。今年の春に買っていたためコントロールユニットがブルーですが、現在販売されている製品はグレーに変わっている様です。プラグコードやプラグキャップも含まれているタイプです。
まず、タイミングローターを装着します。
その上にピックアップコイルASSYを装着します。
続いてSP IIコイルにプラグコードを装着します。
コイルを車体のフレームに装着します。
コントロールユニットを自作したアルミプレートの上にマジックテープで脱着できる様にして装着します。
このままでバッテリーの脱着も可能です。将来ETC等を付ける場合は、アルミプレートを2階建てにする事も可能です。
右のサイドカバーを外すとコントローラーのダイヤルも回せます。
プラグコードやその他の配線を行い完成です。
漸くポイントカバーが装着でき、右側も最終形となりました。
あとキャブレターとマフラーを装着すればエンジンが掛けられます。
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2023/11/13 17:28:50