
結構最近にマキシムのエキマニを溶接修理(ゴミ化)して無理矢理取り付けたばかりですが、念願のフジツボを入手してしまいました。
苦労して取り付けたのはいいが色々干渉して素人の限界を感じました。悲しいですね。
某インターネットオークションで中古入手しました。結局競合が激しく高かったです。(そのあと安いのが出てきて損した気分…)
どうやら結構手の入ったNA8Cが解体されてしまって売りに出たみたいです。うちの個体より程度が良さそうなんですが…南無阿弥陀
というわけでNA8C用フジツボSuperEXベーシックバージョンを検証していきたいと思います。
ベーシックバージョンというのは鏡面仕上げのものです。(追記:ベーシックバージョンは鏡面仕上を省いたものだったようです)以前はショットバージョンというショット仕上のものがあったようですが現在廃盤のようです。
入手のものは状態からして比較的最近生産されたもののようです。
NA8Cの社外エキマニといえばマキシムですが、私はフジツボ推しです。というのは以下で説明していきますが、やはり独特の形状でしょう。
M2 1028に搭載されたエキマニがあります。4-2-1形状で4はエアクリボックスがつかないほど張り出し2は限界まで伸ばしフランジ直前で1になります。これが一体何が良いのか素人なのでわかりませんが、NA8Cで最も最強(?)なM2 1028のエキマニは、F1のエキマニを手掛ける日高精機製でNA8C史上最強エキマニであることは間違いないでしょう(?)
だったら1028エキマニをつければいいだろという話ですが、タマが少なくお高い上、純正エアクリボックスを使いたいのでこれはパスです。
1028のエアクリも手に入ればいいかもw
対してフジツボも市販品で最も2が長く1028に結構よく似た形状です。更に以下に説明するようにとても作りが素晴らしいのです。
上側です。使わないので要らないナローバンドO2がついています。3本目です。
緩やかな曲線が美しいですね。大きくRを取って排気抵抗を低くしているのでしょうか?1番はもう少しゆるくできるような気がしますがエアクリーナーなんかに干渉するのでしょうか。
裏側です。4番のRが少々キツそうです。
しかしこれだけうねっているのに集合部以外は溶接がないのは凄いですね。ターボ用のエキマニなんかは更にRがキツイので仕方ないのですが、曲げたものを組み合わせて溶接しているのでそこからクラックが入りやすいようです。
1本のパイプを複雑に曲げて溶接箇所を最低限にして溶接コストを抑え耐久性もアップさせているのでしょうか?本当のことはわかりませんがフジツボの技術力を感じますね!
EXポートフランジ部になります。FGK(藤壺技研工業)の刻印があります。鋳物なんでしょうか?表面はショットのような肌です。無駄に凝っていてカッコイイです。
ネジ部とポート周りを掘り下げてガスケットの面圧を高くし排気漏れしにくいようになっています。(漏れてるけどw)彫ってある部分に切削痕はなくショット仕上げのような肌です。
パイプとの溶接は全周されています。ビートも美しく溶け込みも充分で素晴らしい溶接です。
フランジはこちらも彫ってあります。軽量化?それとも応力分散?
フランジは鋳物で形を作り切削加工で面や穴を作っているのでしょうか?
触媒側フランジです。こちらはプレス打ち抜きのような感じです。古いものはここにもEX側のようなFGKの刻印があったようですが、コストカットなのかただの打ち抜きになっています。ちょっと残念ですが、性能に関係ないし見えないしどうでもいいですw
分割部分から中を覗いた様子です。溶接のバリ?は加工してナイフエッジのような形状になっていました。もしかしたら前の持ち主が加工したかもしれませんが、なかなかのこだわりようですね。
このエキマニの特徴でもあるオイルレスフレキシブルジョイント。
熱膨張による歪みや振動を吸収し割れを防止するためにある蛇腹部分ですが、従来の蛇腹は金属疲労により破れ、排気漏れを起こす事が多く耐久性が低かったのですが、これは球形ガスケットを使用することにより耐久性を飛躍的にアップさせています。近年では純正でもよくこの方式が使われていますね。
ちなみに1028エキマニでは蛇腹がないので結構割れてしまうようです。
ロードスターの社外エキマニだとフジツボしかこの方式はないようでこれも気に入った理由のひとつです。
若干錆びていますが、純正エキマニにもあるブラケットです。これでミッションに固定することで揺れを抑制し応力が掛かって割れることを防ぐようです。純正とフジツボ以外では見たことがありません。
まぁなくてもそこまで問題にはならなそうですがあれば安心ですね?
錆びを取って耐熱ペイントを塗っておこうと思います。
まだ取り付けてはいないので使用感はわかりませんが、作りはとても素晴らしいです。取り付けが楽しみです。
取り付ける際には遮熱のためバンテージを巻く予定です。
Posted at 2018/10/01 03:32:50 | |
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