※このブログは
カー Advent Calendar 2018/12/02用として記述したものです。
12/01は、ejo090氏が素晴らしく有意義な記事をウッピしていました。
ミのブレーキキャリパーをオーバーホールした - ejo090の日記
カーが関係してればなんでも大丈夫らしいので、続く私は軽薄な、スカスカの、オーナーズインプレッションもどきの内容で行きます。
「名前はアルファロメオでも 中身はできそこないのフィアット」
---Jeremy Clarkson
(近年のFFアルファについて Grand Tour S01 EP10)
かつてエンスーの乗り物であったアルファロメオ。147は、156と共にアルファロメオの新たなユーザー層を開拓したくるまとして評価されているようです。
ですがアルファの裾野を広げることに貢献したはずのシングルクラッチAT
“セレスピード”は
アルファロメオの信頼を地に堕とし、故に147セレは中古市場でも
激安で取引されていることはカーオタクたちには周知の事実ですね。
さて、現在私は147TI 2.0 セレスピード 3ドア 06’に乗っています。はじめてのマイカーです。
免許を取得してからそれなりの年数は経っていますが
このくるまに乗る前はほぼ毎日バイクに乗っていて 時々ジッ・カーに乗って 時々友人のくるまを乗り回すこともありました。
くるまを手に入れたのは
通勤のためです。
なぜこのくるまを選んだのかから。
・めちゃくちゃ安い(予算は30万だ!)
・実用性もありそう
・楽しそう
・カッコイイ
明快な理由でしょ。故障?まあ、なんとかなるでしょ。
そんなわけでとある方に探してもらい、
今年の1月に乗り出し30万円で!(任意保険抜きね)なんとかしてもらって
ねんがんのマイカー!イェイイェイ
さて、このくるまが納車されてからしばらく、細かいことがちょろっとありました。
シートヒータースイッチが壊れ パドル(ダウン側)のレバーが吹っ飛び
まあ、30万円のアルファロメオですし?こんなんかわいいもんです。
納車されてすぐにタイミングベルト類の交換もやってもらいました。(16万円ほど。65000kmくらい)
ベルト類はヒビヒビのボロボロで、テンショナーの動きも渋かった。あとバルタイがメタメタにずれていたらしいけど、体感はできなかった。
それから、5月あたりまでだいたい順調に走っていました。
3月あたりに、コンビニから出ようとエンジンかけた瞬間セレの警告を出たこと一回あって。でもエンジン掛け直したらすぐ消えたから見なかったことにした。
でも格安・ガイ・シャがそうそううまくいくことなく。
セレスピード故障
やっぱりな。
覚悟もしてたし資金も用意してたので、漢らしくバシッと即決断して修理していただきました。
リンク先の記事にあるよう、
アクチュエーターASSY交換と相成りました。(約20万円)
それからは大きな故障もなく、現在までおおよそ順調に走っています!
修理後から現在までに、セレの警告を2回見たのは気のせい!
今んとこ実害はないぜイェイイェイ!
故障の話で終わりそうですが、ここまでのあらすじ、クソ長い前置きは以上です。
ここからは、いわゆる
格安外車中古車オーナーズインプレッションといきましょう。
まず予防線を張らせてください。これから書くことは、
わたくしのボロい147に対してという点です。
納車されてから適当にメンテナンスを終えて、通勤用途と言いつつ走り回ってみた感想は
「思ったより、ふつうのくるまだな」というものでした。
冒頭のクラークソン発言引用と併せてアルファファンを怒らせまくってそうです。
オンボロ乗りが好き勝手言いやがって、と。
ただのファミリーカーになってしまった遅いアルファ
勝手に人様のレビューにリンクしますが、タイトルの過激さは置いておいて、内容に関しては正直なところ「あー」と、頷ける内容でした。
刺激について。
・フラットトルクで、スムーズな直4ツインスパーク。
低回転でも高回転でもなく、中回転に振ったようなエンジンだと感じました。
(なおレッドゾーン7000rpmより手前で勝手にシフトアップされます)
・とても軽くクイックで個性的。しかしロードインフォメーションは希薄なステアリング。
好みが分かれると思います。楽っちゃ楽です。シチュエーションによっては、正直怖いし物足りなく感じることもある。腰で情報を感じろってことだと思う。
・このくるまのセレは最大の長所でもあり最大の欠点でもある。
いい道に来た時のセレは最高で、シフトダウンでFoo〜できます。
ガタガタ個体だからでしょうか、セレオイルの温度に関係しているのでしょうか。渋滞にハマると悲惨なことになります。これからのことを考えると、セレポンプとクラッチが心配です。
・様々なレビューにも見られたがTIの足は固く、強烈な突き上げ。その割には結構ロールする印象
足回りのへたりも大いにあると思われます。
またベスモのカケヨロという企画内での土屋圭市氏のインプレによれば、「アンダーしか出ない安全なくるまですね」とのこと。
走りや実用性といった様々な要素が、適度に、言い方悪くすると
アルファロメオというネームから想像されるものからすると中途半端なくるまなのでしょう。
冷静に見ていくと、あまり尖った部分がないくるまです。
スポーツカーやホットハッチを求める人には絶対的な刺激が不足しているでしょう。
くるまに対する評価って、当然ながら求める程度により変わってきますよね。
限界領域での走りの良さを求める人もいれば、ニコニコおさんぽドライブ領域でたのしいくるまを求める人もいるし。
わたくしは後者の考えでくるま選びをしました。
my147は、ニコニコおさんぽドライブ領域でたのしめるくるまだと思います。
セレでフォーン!ってシフトダウンして、頭の入りはクイックで。
それなりの車重と意外と大きなロールを感じながら曲がって行く。
飛び抜けた軽快感があるわけでもなく、驚くようなエンジンパワーもないし、my147は
エコタイヤだからね。
でもたのしさはあるし、ニコニコできる!
このくるまを手に入れるより遥か前に、友人がBMW E46 316tiというくるまに乗っていました。
たぶん、年式も新車価格も想定用途も近く、当時もしかしたらライバルの一台でもあったのかな?
そしてこれをそれなりに乗り回す機会があり、あらゆるものが重くて遅いけど、自分の思い通りに気持ちよく曲がっていくことに対して「すげー、たのしー」と思ったものです。
比較して、正直に申し上げれば曲がることに関してはmy147より友人316tiの方がきっとユーザーフレンドリーなくるまなのでしょうね。
316tiの方が曲がることに関しては正確だと思えるくるまでした。
でもMy147もエコタイヤ と相まってか
なんか走ってる なんか格闘してる感をそれなりに楽しめます。
たぶん、147ってサイコーに安いからお金ない同志にとっては
最も身近な、手軽なアルファだと思うんです。
冒頭のクラークソン発言に戻りますが、できそこないのフィアットはいつもの毒舌の翻訳だとしても、my147にアルファロメオという名前に期待されるほどの(尖った)内容はないのかもしれない。
しかも故障の不安はつきまとうし、金はかかるし。
でも
カッコよくて、荷物つめて、気持ちよくてニコニコできるし。最高だな!
以上レポっす。中身スカスカですんません。
sibaさんあとはよろしくお願いします。