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Nahan-c35のブログ一覧

2019年11月10日 イイね!

日産 新型フーガ







日産自動車では、高級セダンのフーガを10年ぶりにフルモデルチェンジした。

2018年に発表されたコンセプトカーである「Qインスピレーションコンセプト」を元に市販化した物で海外においてはこれまで通りインフィニティ・Q70として販売される。旧型Q70に存在したロングボディのQ70LはQ80(日本名・シーマ)登場に伴いセダン需要の高い中国市場のみでの販売となる。
先進装備としてプロパイロットなどの日産の先進技術を盛り込み、エンジン・シャシーに至るまで一新されたのも特徴である。ハイブリッドモデルとしてe-POWERも設定される。型式はY52型となる。

また高級志向の標準系(XV/VIP系)とスポーティ志向のGT系で明確にキャラクターが分かれているのも特徴で、内外装が異なりフロントグリルも別々になるなど差別化が図られている。
GT系の上級グレードには、かつてセドリック・グロリアで使用されていたグランツーリスモの名称が復活した。




*海外向けQ70

エクステリアは、ダイナミックで自信に溢れる明確かつ簡潔なラインを特徴とし、新しいデザインランゲージを表現したクーペ風の流れるような長いシルエットを特徴とする。歴代フーガで受け継がれてきた6ライトウィンドウは3代目となるこの新型でも引き継がれている。
フロントグリルはインフィニティ車に共通するダブルアーチフロントグリルを装備しておりこれは国内向けでも共通である。しかしエンブレムは国内向けフーガのみ日産のエンブレムを前後に装着している。
前述の通り標準系とGT系ではフロントグリルが異なり、標準系は縦桟の高級感あるグリルを装備しているのに対しGT系ではメッシュのスポーティな物としている。


インテリアは大きくラウンドして包み込んだスポーティ且つラグジュアリーなデザインが特徴である。運転席を飛行機のコックピットのように囲むデザインとし、運転する楽しさを味わえるものとした。コンパクトなエンジンを搭載したことで居住空間の拡大を図っている。スイッチ類を出来る限り排除し液晶に収めることで操作性を向上させスタイリッシュな空間とした。
またパネルには標準系のVIPシリーズに銀粉本木目を採用し、職人による特殊加工で作られている。

VIPシリーズとGT グランツーリスモには新開発のグランドシェルシートを採用し、こちらも乗る人を包み込むような造りが特徴である。

先進安全装備としてはプロパイロット2.0を標準装備しており、他にもエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、BSW、BSI、BCI、インテリジェントクルーズコントロール、インテリジェント LI、インテリジェント BSI、RCTA、ABS、EBD、VDA、LDWなどを全車標準装備しており、高級車に相応しい充実した装備となっている。

パワードレーンの一新も大きなポイントで、2.0L・直列4気筒VCターボのKR20DDE型、新開発の3.0L・V6ターボのVR30DDTT型、そしてe-POWERには発電用エンジンとしてPR25DD型を搭載する。
ダウンサイジングの流れに乗り3.7Lから3.0Lとなった一方でツインターボチャージャーを搭載しパワーやトルクは従来のVQ37DEを上回るのが特徴である。
ガソリン車は2WD/4WDで選択可能なのに対し、e-POWERは2WDのみの設定となる。

プラットフォームはシーマにも使われた新開発のCMF-Eプラットフォームを使用する。将来の電気自動車化にも対応した新世代プラットフォームで、一連のCMFシリーズの中で初のFR車用プラットフォームとなる。
従来のFR-Lプラットフォームと比べてモジュール化により下のクラスの車種とコンポーネンツを共用することによるコスト削減やプラットフォーム刷新に伴う軽量化を図っている。
サスペンションも標準系とGT系では異なり、前者は滑らかな乗り心地を、後者は安定感のあるスポーティな走りを重視している。


・ボディーカラー
標準系では7色が設定されている。なお*印はGT系にも設定されているカラーである。


ブリリアントホワイトパール(3P/特別塗装色)*


ブリリアントシルバー(M)*


ダイヤモンドブラック(P)*


ダークグレイッシュブルー(P)*


インペリアルゴールド(PM/特別塗装色)


プラチナブラウニッシュブロンズ(PM/特別塗装色)


ダークメタルグレー(M)*

・インテリアカラー
グレードによってカラーとパネルの組み合わせが5種類設定されている。


ベージュ/木目調(XV/XG)


ブラック/木目調(XV/XG)


ブラック/黒木目調(GT)


オフホワイト/銀粉本木目(VIP)


ブラック/銀粉本木目(VIP)

・グレード
200XV
200XG
200GT
300GT グランツーリスモ
300VIP
300VIP G
e-POWER 200XG
e-POWER 250GT
e-POWER 250VIP
e-POWER 250VIP G






*XV
ネオソフィール/ジャカード織物のシート・フロントパワーシート・シートヒーター・本革ステアリング・NissanConnectナビゲーションシステム・17インチアルミホイールなどを装備する。
インテリアカラーはベージュとブラックから選べる。





*XG
電動本革シート・インテリジェント DA・インテリジェント パーキングアシスト・アンビエントライトシステムなどを装備する。インテリアカラーはベージュとブラックから選べる。



*GT
ネオソフィール/ジャカード織物のシート(メーカーオプションで本革シートも設定)・本革ステアリング・NissanConnectナビゲーションシステム・18インチアルミホイール・スポーツモード付きドライブセレクター・スポーツサスペンションなどを装備する。インテリアカラーはブラックのみとなる。



*GT グランツーリスモ
電動本革シート・インテリジェント DA・インテリジェント パーキングアシスト・専用フロントエアロバンパー・サイドスポイラー・4WAS・専用20インチアルミホイール・4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ・スポーツサスペンション・BOSE 5.1chサラウンドシステム・グランドシェルシートを装備する。インテリアカラーはブラックのみとなる。





*VIP
電動本革シート・本木目パネル・BOSE 5.1chサラウンドシステム・サウンドシステム・20インチアルミホイール・リアシートヒーター・シートベンチレーションシステム・ドアイージークローザー・グランドシェルシートなどを装備する。
インテリアカラーはオフホワイトとブラックから選べる。





*VIP G
リアシートオットマン・イージーアクセスシステム・コンフォートサスペンション・プレミアム仕様の本革シート・ステアリングヒーター・リア3ウェイエアコンを装備する。
インテリアカラーはオフホワイトとブラックから選べる。



:2021年 一部改良
エンブレムに新CIが採用され、さらにナビゲーションシステムの一新も図られた。


Posted at 2019/11/10 20:22:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーコラ 日産 | クルマ
2019年11月10日 イイね!

カタログ マツダ ボンゴトラック 2010モデル


今回取り上げるのはマツダのトラック、ボンゴトラックです。

このボンゴトラックは1999年に登場したSK型となります。
1983年以来16年ぶりとなるフルモデルチェンジで登場しましたが、当時マツダがバブル期の失敗による業績悪化で余裕が無かったため基本的なボディは旧型と変わらずフロント周りを安全対策で延長された新設計の物としています。この他にもドアや内装、荷台などが変更されています。

また旧型同様日産にバネットとしてOEM供給される他、この代からは三菱にもデリカとしてOEM供給されるようになりました。またオセアニア地域ではフォード向けにエコノバンとしてOEM供給される他、マツダ版には無い乗用モデルとしてスペクトロンもあります。

当初はボンゴフレンディのボディを流用してセミキャブオーバーとする話もあったようですね。タウンエース/ライトエースはモデルチェンジでセミキャブオーバーになったものの、ボンゴでは積載量などの制約が無いキャブオーバーを貫きました。その後マツダの経営は好転しましたが、残念なことに乗用車に絞る戦略を打ち出したためモデルチェンジは行われず今に至っています…

つまり1983年から基本的な設計が変わらず、36年もの間生産を続けているのです!!!!
しかも1983年と言えばギリギリ社名が東洋工業だった時代となります!!!!


まさに化石、シーラカンスという言葉がピッタリの車なのです。しかも顔ですら1999年から20年変わっていないのでデビュー当初は何とか現代風に見せていたデザインも今となっては古臭さしか無いものとなりました。
しかしライバルがセミキャブオーバーに移行したのに対しボンゴは今やこのクラスでは唯一となったキャブオーバーを貫いているため荷室の広さはダントツで1位となります。現行車でも軽トラ/バンやタウンエース/ライトエース、NV200では積めず、かと言って2tトラックではデカい…だから昔ながらのボンゴでないとダメという会社も結構あるみたいです。
しかしそんなボンゴも2020年をもって生産終了が決定していました…どうやらVSCが付けられず安全基準に適合しないのが理由みたいです…
中の人も結構好きな車種なので残念な話ではありますが、昭和・平成・令和を同じボディで37年間貫いたことは偉業だと思います!

今回のカタログは2010年のマイナーチェンジ以降のものとなります。最廉価グレードのCDや、ディーゼル車が廃止されています。現在販売されているものとは少し異なりワイドローの設定が健在です。

コンセプトのページです。フロントデザインはマツダ車共通の5角形グリルを備えたものとなっています。延長されたデザインは丸みを帯びたもので同じ時期に登場したMPVやプレマシー、ファミリアとも似ています。
ドアはタイタン同様に視認性向上のために先端が伸びたものとなり、流れるようなラインとブラックのステッカーが入ったものとなっています。
また荷台もフルモデルチェンジの際に変更され、従来よりプレスラインの少ないスッキリしたものになりました。

荷台のページです。 850㎏積みの標準ボディと900/1000㎏㎏積みのロングボディから選べます。また荷台の高さをワイドローとシングルワイドローから選べます。前者はダブルタイヤを装備しており荷室が低くより重い荷物を運べます、後者はシングルタイヤで積み下ろししやすい高さとなっています。またワイドロー5速MT車に通常のスチール荷台よりも荷物を保護することが出来る木製荷台を設定しています。

バリエーションのページです。シングルワイドローはロングボディのみの設定となります。また同じロングボディでもシングルワイドローは900㎏積み、ワイドローは1000㎏積みとなっています。

インテリアのページです。運転席にはバンのGLに設定されているランバーサポートがありません。また全車固定ヘッドレストとなります。リクライニングも出来ますがトラックなので申し訳程度といったところですね…実際に座ったことありますが、GLのシートは設計の古さの割に快適だと思います。
なおセンターコンソールが標準装備となったことで3人乗りの設定は廃止されました。このセンターコンソールはアームレスト代わりにもなるので結構便利です。

メカニズムのページです。エンジンは北米向けNCロードスターと同じ直4・1800ccのL8型ガソリンエンジンのみが設定されています。このエンジンは2010年のマイナーチェンジでそれまでの2.0LのFE-E型に代わって搭載されました。トランスミッションは4速ATがコラムシフト・5速MTがフロアシフトを採用しています。

4WD車は昔ながらのパートタイム式で電子制御なども無く4WDトランスファーを手動で入れて切り替える方式です。昔のワンボックスの4WD車は全てこの方式でしたが、電子制御フルタイム4WDへの移行が進み今ではボンゴのみとなっています。また4WDトランスファーのシフトノブ自体も1983年当時から変わっていませんが、どうやらこれ溝によく小さいものが入ってしまいがちのようですね…

グレード一覧です。DXはCD無き今廉価グレードとなり、樹脂製バンパーやビニールレザーのシートなど簡略化されているのが特徴です。GLはカラードバンパーやCDプレイヤーなど快適装備が充実したグレードです。

装備とメーカーオプションの紹介です。メーカーオプションとして先述した木製荷台と、キャブ付きシャシーがあります。キャブ付きシャシーは工場で荷台の無い状態で出荷されるもので、別の荷台メーカーの工場で改めて荷台が架装されます。またキャンピングカーのベースでもあり同じような流れでコーチビルダーによって架装されます。

ディーラーオプションと特装車の紹介です。純正の特装車はバンと比べて豊富に設定されています。ダンプは用途に応じて4種類から選べます。

主要諸元です。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログに入ります。


ルーフキャリアは設定されていますが背面のはしごの設定はありません。この車名ロゴ入り大型フラップは中々カッコイイですね!昔のワンボックスではよくあったアイテムだと思います。


ドレスアップのパーツはメッキパーツが2点あるのみです。アルミホイールとかスポイラーもあればいいのに…って思います…


オーディオの設定はありますが1DINのスペースしか無いためナビや2DINサイズのオーディオの設定はありません。


裏表紙です。
Posted at 2019/11/10 19:17:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ マツダ | クルマ
2019年11月08日 イイね!

カタログ マツダ ボンゴバン 2010モデル


今回取り上げるのはマツダのワンボックスバン、ボンゴバンです。

このボンゴバンは1999年に登場したSK型となります。
1983年以来16年ぶりとなるフルモデルチェンジで登場しましたが、当時マツダがバブル期の失敗による業績悪化で余裕が無かったため基本的なボディは旧型と変わらず、フロント周りを安全対策で延長された新設計の物としています。この他にもドアや内装などが変更されています。

また旧型同様日産にバネットとしてOEM供給される他、この代からは三菱にもデリカとしてOEM供給されるようになりました。またオセアニア地域ではフォード向けにエコノバンとしてOEM供給される他、マツダ版には無い乗用モデルとしてスペクトロンもあります。

当初はボンゴフレンディのボディを流用してセミキャブオーバーとする話もあったようですね。タウンエース/ライトエースはモデルチェンジでセミキャブオーバーになったものの、ボンゴでは積載量などの制約が無いキャブオーバーを貫きました。その後マツダの経営は好転しましたが、残念なことに乗用車に絞る戦略を打ち出したためモデルチェンジは行われず今に至っています…

つまり1983年から基本的な設計が変わらず、36年もの間生産を続けているのです!!!!
しかも1983年と言えばギリギリ社名が東洋工業だった時代となります!!!!


まさに化石、シーラカンスという言葉がピッタリの車なのです。しかも顔ですら1999年から20年変わっていないのでデビュー当初は何とか現代風に見せていたデザインも今となっては古臭さしか無いものとなりました。
しかしライバルがセミキャブオーバーに移行したのに対しボンゴは今やこのクラスでは唯一となったキャブオーバーを貫いているため荷室の広さはダントツで1位となります。現行車でも軽トラ/バンやタウンエース/ライトエース、NV200では積めず、かと言ってハイエースやキャラバンではデカい…だから昔ながらのボンゴでないとダメという会社も結構あるみたいです。

しかしそんなボンゴも2020年をもって生産終了が決定していました…どうやらVSCが付けられず安全基準に適合しないのが理由みたいです…
中の人も結構好きな車種なので残念な話ではありますが、昭和・平成・令和を同じボディで37年間貫いたことは偉業だと思います!

今回のカタログは2010年のマイナーチェンジ以降のものとなります。最廉価グレードのCDや最上級グレードのGLスーパー、ディーゼル車が廃止されています。現在販売されているものとは少し異なりワイドローの設定が健在です。

コンセプトのページです。フロントデザインは分かりにくいものの、マツダ車共通の5角形グリルを備えたものとなっています。延長されたデザインは丸みを帯びたもので同じ時期に登場したMPVやプレマシー、ファミリアとも似ています。
ドアはタイタン同様に視認性向上のために先端が伸びたものとなり、流れるようなラインとブラックのステッカーが入ったものとなっています。

インテリアのページです。フルフラットシートはGLのみに設定されている他、運転席にはランバーサポートもあるなど快適なシートとなっています。
実際に座ったことありますが、GLのシートは設計の古さの割に快適だと思いますね。ただDXはビニールレザーなのでお察しください…
なおセンターコンソールが標準装備となったことで6人乗りの設定は廃止されました。このセンターコンソールはアームレスト代わりにもなるので結構便利です。

荷室のページです。荷台の種類としては低床とワイドローがあります。またDXとGLではリアシートの形状が異なりDXではコンパクトにたためることを重視したシートとなっています。

メカニズムのページです。エンジンは北米向けNCロードスター向けと同じ直4・1800ccのL8型ガソリンエンジンのみが設定されています。このエンジンは2010年のマイナーチェンジでそれまでの2.0LのFE-E型に代わって搭載されました。トランスミッションは4速ATがコラムシフト・5速MTがフロアシフトを採用しています。
4WD車は昔ながらのパートタイム式で電子制御なども無く4WDトランスファーを手動で入れて切り替える方式です。昔のワンボックスの4WD車は全てこの方式でしたが、電子制御フルタイム4WDへの移行が進み今ではボンゴのみとなっています。また4WDトランスファーのシフトノブ自体も1983年当時から変わっていませんが、どうやらこれ溝によく小さいものが入ってしまいがちのようですね…

荷台のページです。低床とワイドローがあり、前者はタイヤハウス(タイヤがある部分の出っ張り)がある変わりに荷室が低く、後者はタイヤハウスが無く平らな荷室を実現した一方で高くなっていっています。なおワイドローはこの後2016年のマイナーチェンジで廃止されました。またルーフも標準ルーフとハイルーフがあります。

荷台のページとグレード一覧です。4WD車は低床のみの設定となっています。DXはCD無き今廉価グレードとなり、樹脂製バンパーやビニールレザーのシートが特徴です。

グレード一覧と主要装備です。GLはカラードバンパーやフルフラットシートなど快適装備が充実したグレードです。なお荷物の輸送はもちろん送迎もOKと書いてありますがリアのヘッドレストも無い車ではちょっと…と思いますね…
実はこのグレードの紹介文、1999年にフルモデルチェンジした当時のカタログから全く変わっていません。

装備と特装車の紹介です。特装車にはここで載っているリフターバン以外にフレッシュバンもあるのですが何故か掲載されていません。

主要諸元です。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログに入ります。

ルーフキャリアは設定されていますが背面のはしごの設定はありません。この車名ロゴ入り大型フラップは中々カッコイイですね!昔のワンボックスではよくあったアイテムだと思います。

ドレスアップのパーツはメッキパーツが2点あるのみです。アルミホイールとかエアロパーツもあればいいのに…って思います…

オーディオの設定はありますが1DINのスペースしか無いためナビや2DINサイズのオーディオの設定はありません。

裏表紙です。
Posted at 2019/11/08 11:10:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ マツダ | 日記
2019年11月06日 イイね!

カタログ マツダ ボンゴブローニィバン


今回取り上げるのはマツダのワンボックスバン、ボンゴブローニィバンです。

ボンゴブローニィはそれまでの2代目ボンゴのロングボディ車の後継として1983年に登場し、ただ延長しただけだった従来型と比べて幅も広がりフロントデザインが専用デザインとなるなど差別化が図られています。
ボンゴがタウンエース/ライトエースやバネットなどがライバルなのに対し、ボンゴブローニィは1クラス上のハイエースやキャラバン/ホーミーなどがライバルとなりました。
登場時はワゴン/バン/トラックの3種類で豊富なバリエーションを設定し、特にワゴンはモケット張りのシートや大型バンパーなどで高級感を演出しました。その後1987年・1990年・1997年・1999年にフロントデザインを含む大掛かりな変更を行いますが、ワゴンは1995年をもって絶版となっています。

↑登場当時のCMです。故山城新吾さんが出演していました。

今回取り上げるのは1999年にビッグマイナーチェンジで登場したSK型となります。同時期にフルモデルチェンジしたボンゴ(これも基本的なボディは変わらずフロント周りを安全対策で延長された新設計の物としています)のデザインを取り入れたものとなり、インパネやドアなどが共通となりました。

ヘッドライトは1997年のマイナーチェンジで採用したものと変わらない異型ライトですが、フロントパネルは変更されてエンブレムはそれまでのMAZDAロゴから現行のMの字を模したカモメマークと呼ばれるものに変更され、またマツダ車共通の5角形グリルを模したモールドが入っています。
ボンゴ同様に変更されたドアは視認性向上のために先端が伸びたものとなり、流れるようなラインと上級グレードにはブラックのステッカーが入ったものとなっています。

しかしフルモデルチェンジ扱いではないためボンゴと比べてあまり外観は変わっておらず、フロント周りもデザインこそ変更されましたがボンゴと異なり設計は変わりません。そのためビッグマイナーチェンジ扱いとなっています。
皮肉にもこの延長しなかったことで元々4ナンバーサイズの限界まで達していたボディをそのまま維持することが出来、ライバルがフルモデルチェンジで荷室が狭くなったり、ロングボディの1ナンバーになってしまったことで、クラス最大級の荷室を実現していました。

このビッグマイナーチェンジした当初はバン・トラックが存在し、さらにバンには輸出仕様のE2200と同じフロントデザインでかつて存在したワゴンのような大型ガーニッシュ・バンパーを装備する乗用向けグレードのGLスーパーも存在しました。
しかし翌2000年にはタイタンダッシュの登場でトラックがわずか1年で廃止となり、2007年にはGLスーパーと4WD車が廃止となりました。
平成の世に入り新しいボディにフルモデルチェンジしたハイエースやキャラバンと比べて、昭和のままマイナーチェンジのみで生き長らえてきたボンゴブローニィは陳腐化が著しく、ライバルがカスタムカー需要などで人気が高まる中で販売も低迷しました。
それでも荷室の広さと安さ、そして当時のマツダお得意の大幅値引きで一定の需要をキープし、特に自治体や警察などの公的機関には多く導入されていました。
しかし販売低迷は続き、2010年をもってとうとう生産終了してしまい27年の歴史に幕を閉じました。

ところが2019年現在、新型が登場してボンゴブローニィは復活しました!!!

まあ、ハイエースのOEMなんですけどね…


本当ならマツダ自社製で作って欲しかったところですが(中の人は以前コラで作ってます)、魂動デザインの乗用車に特化してこれまでのような安売りはしない方針のようなので難しいのでしょう…


コンセプトのページです。昔から変わらない箱型のボディです。現在販売されているボンゴも基本的には変わりません。

荷室のページです。荷台の種類としては低床とワイドローがあります。またDXとGLではリアシートの形状が異なりDXではコンパクトにたためることを重視したシートとなっています。

インテリアのページです。フルフラットシートはGLのみに設定されこれは1983年の登場時から変わりません。運転席にはランバーサポートもあるなど快適なシートとなっています。
ボンゴでなら座ったことありますが、GLのシートは設計の古さの割に快適だと思いますね。ただDXはビニールレザーで固定ヘッドレストなのでお察しください…

エンジンのページです。直4・2.0LのMZR-CD型ディーゼルエンジンは2004年のマイナーチェンジで従来のWL型に代わって搭載されています。元は欧州向けアテンザ(mazda6)のエンジンとして開発されたものです。
排ガス規制基準を満たすためにDPFと呼ばれるフィルターがついているのですが、これが中々のくせ者でよく壊れるみたいです…

メカニズムと安全性のページです。ガソリンエンジンは名称こそ書いていませんが直4・2.0LのFE-E型を搭載しています。トランスミッションは4速ATがコラムシフト・5速MTがフロアシフトを採用しています。基本的にフロントシートは3人掛けのみとなるためAT車は必ずベンチシートとなります。
4WD車は昔ながらパートタイム式で設定がありますが、前述の通り末期モデルでは廃止されました。

荷台のページです。低床とワイドローがあり、前者はタイヤハウス(タイヤがある部分の出っ張り)がある変わりに荷室が低く、後者はタイヤハウスが無く平らな荷室を実現した一方で高くなっていっています。

グレード一覧です。CDは最廉価グレードで3人乗りのみの設定となります。パワーウィンドウもついていません。確か新車当時のメーカー希望小売価格が99万だった気がします…間違っていたらすみません…
DXは外観こそCDと同じですが6人乗りや9人乗りも選べます。ヘッドレストが分割式となりパワーウィンドウも装備されます。

グレード一覧と特装車と紹介です。GLはカラードバンパーやフルフラットシートなど快適装備が充実したグレードです。6人乗りのみで以前は9人乗りもあったはずですが廃止されています。
特装車としてフレッシュバン(保冷車/冷蔵車/冷凍車)とリフターバンが用意されています。以前は車椅子用福祉車両の設定もありました。

装備のページです。助手席のエアバッグはCDの場合メーカーオプションとなります。

主要諸元です。

オプションと機種一覧です。

裏表紙です。そういやこのイラストはヘッドライトが実車より長い気がします…昔のボンゴワゴンみたいです。


オプションカタログです。よく見るとナンバープレートの書体が本カタログとは異なります。これが2001年まで使われていた旧タイプの車名フォントで1991年登場のクロノスより使われ始めた各車種共通のものです。
そういやこのフロントグリルは同じ樹脂製でも何故かCD/DXの樹脂製バンパーより色褪せしやすいんですよね…よく薄汚れた状態で走ってたりそこだけ黒く塗装した個体をよく見ます…

ルーフキャリアは設定されていますが背面のはしごの設定はありません。

リアビューレンズはモロにルーペと同じ原理ですね…バックモニターが普及した今となっては過去の物になってきています…
この車名ロゴ入り大型フラップは中々カッコイイですね!昔のワンボックスではよくあったアイテムだと思います。

本革キーホルダーは2000年代後半のマツダ車共通のアイテムですね。オーディオの設定はありますが1DINのスペースしか無いためナビや2DINサイズのオーディオの設定はありません。

チャイルドシートの紹介と裏表紙です。
Posted at 2019/11/06 13:30:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ マツダ | クルマ
2019年11月05日 イイね!

カタログ 日産 N17ラティオ前期


今回取り上げるのは日産のラティオです。型式はN17型で2012年の登場時のものとなります。

2012年にそれまでのティーダラティオから8年ぶりのモデルチェンジで登場しましたが、旧型とは異なりセダンのみとなったことから単にラティオとなりました。
そしてマーチ同様新興国重視の車種となりタイで生産されて輸入する形となりました。プラットフォームもマーチと共通のVプラットフォームを使用しています。

従来のティーダラティオはクラスを超えた上質感が売りで、木目調パネルや本革シートの設定やティアナと同じ骨格のシートなどが特徴でした。売れ行きもこの種のセダンとしては好調でモデル末期でも月1000台程をキープしていました。

しかしラティオは本来は新興国向けタイで生産されることから分かるようにコスト削減を徹底したクルマで、この後の画像を見れば分かりますが本当に各部の造りが安っぽいものとなってしまいました…かつてのサニーの後継というよりはそれより下のマーチセダンといっても言いようなものです。
加えて3気筒で1.2Lのエンジンはマーチやノートと同じですが、それらより重くなるセダンには不向きで動力性能の不足が目立ちました。

これらの欠点にもかかわらず、価格が従来のティーダラティオとあまり変わらないのです…
さらに同じくモデルチェンジでコストダウンしたとは言えまだだいぶマシで普通だったカローラアクシオともあまり変わらないのです…


当たり前ですがこれでは販売不振に陥ってしまいます。しかもこれに日産は旧型末期と同様の月1000台の販売目標を掲げましたが、当然のことながら届きませんでした

流石にまずいと思ったのか2年後にはマイナーチェンジで大型メッキグリルやピアノブラックパネルを装備して多少マシになりましたがやはり元々ケチった造りなので好転せずその2年後には消滅しました。これにより日産から5ナンバーのセダンが消滅し、またサニーから続くコンパクトセダンの歴史も国内では途絶えました…

実際に街中で見ていても旧型のティーダラティオやさらに前のB15サニーの方が多く見ますし、たまにラティオを見ても営業車なことがほとんどで個人ユーザーは中々見ないです…

当時のCMです。まさかCMはないだろうと思って探したらありました。でも何か通常のTVCMとはちょっと違った感じですね。

絶版から3年経つにもかかわらず、未だに登場時の公式動画がアップされているのでこちらもアップしてみます。

何か同じプラットフォームを使うマーチやノート同様旧型より安っぽいせいか、それら同様に個人的にもあまり好きになれないんですね…
そのため結構辛口のコメントになってしまいますが、好きな方はゴメンナサイ…

コンセプトのページです。それらの全てにこだわったと書いてありますが本当なんでしょうかね…

コンセプトのページです。流れるようなシルエットと書いてある通り、ハッチバックベースにトランクを付けてセダンにしたが故の後付け感が無くなったのは評価出来るポイントだと思います。マーチベースとは言えボディは別ですし。


コンセプトのページです。アイドリングストップをモデルチェンジで搭載するようになりました。

インパネのページです。現行のノートやマーチとも似た雰囲気のインパネですが個人的にはこのインパネがどうも好きになれないんですよね…
助手席側がスカスカで何も無いので装飾を加えたフィットやグレイスと比べると見劣りする気がします…現行ノートも売れているんだからインパネを新しくして欲しかったです…
あとこれはラティオとマーチだけですがこのオムツのように出っ張ったホーンパッドもカッコ悪い気がします…

インテリアのページです。日産本社ギャラリーで乗ったことありますが中は本当に広かったです!後席のレッグスペースも余裕がありました!
新興国向けとは言え中国や北米などでも販売されるので比較的広めにとったのでしょうか。

環境性のページです。HR12DE型を搭載し国内向けセダンで3気筒エンジンを搭載するのはかつてのスズキ・フロンテ800以来となります。
しかしせめて4気筒のHR15DEは設定するべきでは無かったのでしょうか…

室内空間や装備のページです。前述の通り室内の広さは本当です。どうやらメーカーとしては室内とトランクの広さはティアナ並みとのことらしいです。

装備のページです。フロントにもアームレストは付けておくべきだった気がします…ちなみにリアのアームレストもGだけです。
あと電源ソケットがサイドブレーキの脇にあるのは意外ですね。

安全性のページです。
実はVDCをグレード別設定(最上級グレードのGのみ標準・それ以外はオプション)にしているのには裏があって、本来は2012年10月1日以降に型式指定を受けるクルマに装着が義務化されているんです。
しかしラティオは数日後の10月5日の発売で型式指定を受けたのはそれより前になるために一応法的にはOKという訳になるんです…
何ともセコい話ですよね…

クルマに安全性というのは重要なことですしそこで手を抜く日産って一体…そう言えばあれ程プロパイロットのような新技術を開発しておきながらトヨタやホンダのようにマイナーチェンジしてでも様々な車種に装備するどころか、2019年現在でも未だに自動ブレーキすら付かない車種が多くあるのはどうなのかと思いますね…

グレード一覧です。充実のラインナップとありますが3つのみです。しかもオートエアコン・リアアームレスト・インテリジェントキーすら付くのは最上級グレードのGだけです。
このカタログにはありませんがこれら以外に法人向けのBというグレードもあります。樹脂製のドアハンドルやブラック塗装されていないピラーなどが特徴です。

ボディカラー・シート地とアフターサービスです。シート地はティーダラティオにあったベージュ系は無くブラックのみとなります。

主要装備一覧です。

主要諸元と助手席回転シート車の紹介です。XとGだけに設定されています。

裏表紙です。

価格表です。日産の本社ギャラリーでこのカタログを貰った際に付いてきたものとなります。

ここからはオプションカタログの紹介となります。


パッケージオプションとしてプレミアムパッケージというのが設定されています。しかしここでようやくドアミラーウインカーが付くというのが…
それでもアルミ履いてスポイラー付けたら少しは印象変わりますね。


インテリアのオプションとして木目調パネルが設定されています。これはこういったセダンに乗るなら是非とも付けておきたいところですね。
旧型にはあった訳ですし。

ナビゲーションシステムには日産車共通のテレマティクスサービスのCARWINGSを採用しています。他が貧弱なだけにナビだけがだいぶ立派に見えますね…
なお現在販売中の新車ではNissanconnectに移行したので過去の物となりました。

スピーカーが推奨オプションではまさかの2スピーカーです。新興国でならこれでも良いのかもしれませんが、こんなところからもやる気の無さを感じてしまいます…
せっかくいいナビなのに勿体ない…一応4スピーカーもあるにはあるんですけどね…

チャイルドシートや便利グッズなどです。ここら辺は他の車種とも共通のものが多いですね。

オーディオはCDプレイヤーのみならずAM/FMラジオ単体機まで設定されています。営業車需要の多い車種らしい部分ではありますね。
シートカバーはレースの半カバーのみとなっています。

オプション一覧などです。左下にあるモデルカー、実は中の人は持っていたりします笑
ミニカーコーナーでも作って別の機会に紹介しようかとは思います。

裏表紙です。
Posted at 2019/11/05 20:23:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ

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