宝塚シリーズ最終戦で2014年のレースがすべて終了
前日入りで練習
オーバーホールしたてのエンジンの慣らしをして練習走行開始
組みあがったばかりとはいえ回ってくれないエンジン
しかし、翔大に大きな変化が現れました
遅いエンジンで誰よりも速くインフィールド(テクニカルセクション)を走る
少しでも相手がインを外すとどこのコーナーでもオーバーテイク
これには他のドライバーも周囲の人間も驚きました
前回のレインボー戦で2位になったことが影響しているのかは不明ですが
明らかに飛びぬけました
一緒に走るドライバーからは『翔大すげー!速い!』という声や
明日の本番に向けて『ぶつけてでも潰してやる!』って言葉も
まぁ子供の言う事ですから敵意剥き出しでもOKです(笑)
本番は普通のエンジンを引いてくれれば間違いなく1位に近い存在なのは
周囲も認め感じてくれました。
最終戦当日、エントリー16台
1人インフルエンザの為、欠場で15台で行われました。
最終戦19台あるエンジンでみんなに良いレースをと言う事で
ハズレエンジンを間引いてくれました
しかし、エンジン台数の加減で1台はハズレエンジンが混ざってしまいます
朝のエンジン抽選、翔大には2番以外ならどれでもいいからいいエンジンを引いてね
そう伝え抽選へ
引いたエンジンは『2番』・・・
なんでやねん(怒
翔大はもう帰りたいと肩を落として半べそ状態
こっちが泣きたいわ・・・
そのエンジンを引いたのは自分の運の無さだから諦めて頑張りなさい
そう言い翔大を練習走行に送り出しました。
練習走行をみていると表示板に3番タイム翔大の番号が一瞬表示されました
あれ?
エンジン調子悪くないのでは?
その後3番までしか表示されない為、何位くらいかわからないまま練習走行終わり
帰ってきた翔大のメーターを見ると10,300回転
まったく話にならないエンジン回転数でした
冷えた路面でタイムを出せない他のドライバー相手にミスなくインフィールドで攻めた結果
エンジン以上の結果を出していました。
タイムトライアル
少し路面温度があがりどんどん翔大には不利な状況に追い込まれます
しかし、きっちりタイムを縮めて高速コーナーでは苦しいですがインフィールドで
詰めて抜いてきます。
タイムトライアル結果は15台中11位
予選
スタート直後は団子状態の為、3コーナーでイン側へ攻め込み一気に前の車をパスするように
作戦を伝えスタート
1コーナー2コーナー各車団子状態で迎えたヘアピン3コーナー他の車はアウトへコースを
取る中、翔大は作戦通りイン側で2台パス!
4コーナー立ち上がりで8位の車のインをとりこれはいける!
そう思った瞬間、8位のマシンがイン側へ・・・
バンパーが翔大のフロントタイヤに嵌りスピン&パンク・・・
それでも、一度落ちた順位をあげるべく2台3台と抜いて11位で予選を終える
車検場に帰ってきた翔大はヘルメットのバイザーをあげることなく
そのまま、肩を落としたままどこかへ消えていきました。
マシンを引き取りピットへ戻して昼食を取ろうと翔大を探すも普段ならみんなと遊んでいるので
すぐ見つかるのですがどこにもいません。
やっと見つけたのですがレンタルカートの待合室で一人泣いていました。
『なんで泣いてるん?』
そう翔大に声をかけると
『インフィールドでどんだけ頑張って抜いても高速コーナーで抜かれる』
そっか・・・
『翔大、今日の走りはいい走りだしどうしようもない事もあるから決勝頑張ろうよ』
そう翔大に声を掛けるしか出来ませんでした。
エンジンの回転数をチェックすると9,900回転
普通のエンジンで1,000回転回るエンジンで2,000回転の差
1000回転秒1秒違うのでトップと2秒の差
やりきれない気持ちがいっぱいでした
決勝
予選と同じ作戦で送り出します
2コーナーを抜けた翔大が一瞬宙を舞いました!
その後、3コーナーで1台抜いて10位
しかしながら何か動きがおかしい・・・
2コーナーで接触があり飛ばされたみたいです
フレームが曲がったかアライメントが狂ったか
それでも、9番のマシンを果敢に追います
後ろを大きく離して単独走行状態
3コーナー出口で7位のマシンがスピンで止まっていました
走行ラインには問題ないので気にもしなかったのですが翔大が通過する際に
焦って復帰をして翔大の側面に追突・・・
一瞬バランスを崩すも立て直して前のマシンを追います
前の車とは結局間を詰めれず9位でゴール。。。
1年の締めくくりのレースが散々な結果で終わりました
帰ってきたマシンのエンジンを外そうとしたら先程の接触でエンジンが押されシートに
食い込んでいました。
先日買ったばかりのシートが割れ・・・
本当に本当に泣きそうになりました。
しかし、そのような状態でも一生懸命走った
そして、周りに速さを示せた翔大がそこにはいたので結果は散々でしたが
何か気持ちが晴れた気がしました。
これで、本当に2014年のレースは全て終了!
来年はどんなライバルが現れるのか知りませんが負ける気もしませんし
絶対に勝ちます!
そう思える、熱い走りを翔大ありがとう!
そして、一緒に1年間戦った皆、サーキットのスタッフの方々
本当にありがとうございました。

Posted at 2014/12/15 12:21:18 | |
トラックバック(0) | 日記