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イイね!
2014年09月28日

機能と材質

今日は、歯医者に行ったり、いろいろせわしない日となった。
イギリスに手配してあった、エリーゼのミニカーが到着した。
サンスター製のため、ディティールは、まあ、多少粗いが雰囲気は出ている。
左ドアの内装がミラーごと取れてしまっていたので、ボディ全体のメンテナンスをして、修理をした。
まあ、この程度のことなら、さして時間もかからない。
湿気飛ばすために、しばらく居間に飾っておこう。
嫁は、次のガンプラを模索し始めたようだ。
ストックしているνガンダムVer.Kaが濃厚だったが、ナイチンゲールもカッコええと言い出した。
特にツノがお気に入りだそうだ。
うーむ、どっちもやってみたら?
私は、フェラーリ375プラスの点火コードを製作した。
この年代のフェラーリは、基本的に全てがメカニカルコントロールで、電子制御の部分が無い。
だから、リンクや、パイピングがたくさんあって、構造を理解しながら再現するのは楽しいのだ。
これらのディティールを、文献や写真などで調べてもあまり資料らしきものが出てこない。
それに、車両によってかなりディティールがまちまちである。
実際、当時製作された車両を生かして、今でも稼動できるようにするとしたら、
オリジナルにはこだわらずに部品を現代のものに置き換える必要性が出てくるだろう。
メタルブッシュや、リンケージなど、当時の規格のままでは、部品の調達や調整もままならないだろうし、
仮に、当時のままのものを製作できたとしても、それを使うことが妥当かどうかは判断しかねる。
材料も加工技術も進歩するものだし、設計にもそうしたアップデートは当然あるわけだから、
命預ける機動機械である以上、ノスタルジーだけでは語れないものがあるのだろうことは、容易に想像がつく。
だから、そういう部分を再現する場合には、写真や基本構造を参考にしつつ、もし、設計するとすれば、
このようになるね!という感じで再現することにしている。
機械の設計セオリーは、実験機でもない限りだいたい決まっているし、車と言えど、工業機械の一分野でしかないので、
使う規格はだいたい決まっているはずだし、実車いじってみてもそれは当てはまっている。
そういうわけで、頭の中でスロットルリンケージを設計して、再現してみたわけである。
再現する場合には、調整代や、組み立て手順に沿った形で再現するので、当然動く。
動くけど、組み込んだら動かさない。
まあ、調整はするけれど、実車では無いのであたりまえである(笑)
そんな375は、サスペンションも、リンケージもペダルも実は可動する。
機械的な機能を含めて、ほぼ実物を再現しているからだ。
違いと言えば、ボルト留めでなくて、軸を通してかしめで留めてあったり、
半田づけで留めてあったりの違いくらいのものだ。
ちなみに、材質には、こだわらない。
金属にこだわったりもしない。
機械は、機能と加工の特性によって材質が決まる。
その材質が使いたいから作るのではなく、その機能を満たすためにその材質が適正であるかどうかで、決まるわけだ。
材質は、たとえばアルミ合金ひとつとっても、星の数ほどの種類があり、また、規格によって同等品となっていても、
厳密には違うケースも少なくない。
加えて、生産する工場や国によっても違いがあって、それプラス加工時の特性変化もあるので、
模型を本物と同一にすることは、ほぼ不可能だし、それをやったら、たぶん本物以上にコストが凄いものになってしまう。
設計時に材質を選択し、加工指示を出すのが、設計屋の仕事でもあるわけで、そのあたり書き出すと長くなる。
まあ、要するに、動きモンの機械は、機能最優先で、材質は結果論だってことになる。
カーボンなど、それ自体に商品性が認められる場合は別だが、それは主に見た目と一般的なイメージの問題だろう。
私自身正直カーボンは好きでない。
単位重量あたりの強度を語る場合には、魅力的な材質ではあるが、いかんせんコストがかかりすぎて、
加工の限界や不可能な加工も多い。
それと、樹脂部品を強度的に厳しい箇所に使用する場合には、経年変化にも気をつけたくなる。
紫外線や温度変化、加水分解などの化学反応によって、10年後20年後に強度を維持できなくなる可能性がある材質を、
積極的に使う気にはならないのだ。
レースマシンや航空機などは、その運用にあたって、常に整備のプロが面倒を見て、部品レベルで使用の可否を判断している。
判断できないファクターがある場合には、運用のインターバルで強制的に交換してゆくことになる。
よって、常時運用可能にするためには、膨大な維持費がかかるし、維持費をかけないものは、運用不可になる機械と言える。
プロが使う道具なわけだから、そういうものなのだが、とことんこき使われる産業機械や個人用のロードカーの場合は、それはできない計算である。
機能に根ざさない材質の選定など、所詮コンシューマーに売らんかなのための媚を売っているに過ぎないと感じてしまうのは、
プロ用の道具を設計している人間の性なのだろう。
そんなわけで、「ほらほらカーボンだよー」というのには踊らされたくない。
でも、FRPは結構嫌いじゃないので、要するに、見た目で高く売りつける商法がイヤなのだろう。
逆に、「アルミの鍛造品切削!!」とかいう部品には、うっひょー!!なんてイカれたもの作ってんだ!!
とゾクゾクっとしてしまう。
カッコいいガンダムは嫌いではないのだが、カッコいいかどうかは、機能によって決まる!と言いたいわけだ。
もっと言うと、カッコいいものはたくさんあるのだが、美しいものは少ない。
美しいねと言える基準はひとつではないが、良い機能を持った機械、設計基準がしっかりした機械は、たいてい美しい場合が多い。
そういう意味で、ロータスの技術バカっぷりは、好ましい。
こんなことやっても、無駄だねとか、すげえ手抜き!!とか、ここまでやったなら、あともうちょっと、仕上げまでがんばろうよ!
という部分は、もちろんあるのだが、その思想やジレンマがストレートに伝わるので、見ていて(いじっていて)勉強になるのだ。
ついでだから、フェラーリは、どうか?
これは、ロータスと180度違い、徹底的にコンシューマー寄りである。
部品は、要らねえだろう、トラックじゃねぇんだから・・・といいたくるほどごつく、オーソドックスな構造しか採用しない。
見た目は、華やかに演出してあるものの、野心的な加工技術と材質のカタマリであるロータスとは対照的に、
機械的に見れば、鉄とアルミのいささか古臭い加工物以外の何者でもない。
コンシューマーに寄っているくせに、コンシューマーの運転技術を信頼していないセッティング。
間違えてハンドル切っちゃっても、「だいじょぶー!!」にしてあるのだ。
やったことないが、フェラーリで「だいじょぶー!!」な運転をロータスでやると、ひっくり返ると思う。
その内容は、首尾一貫して各部に徹底してそれがみられるのだ。
また、ロータスは、技術バカな開発陣の「やっちゃうよ!!やっちゃうよ!!」という意気込みで作っているところが見られるが、
フェラーリは、設計者のまじめさと、「おれ、これが好きなんだよー!!」という気持ちが見られることである。
以前、一度だけ目にした古のフェラーリのレースマシンの設計図。
バカでかいエンジンの上に鎮座したウェーバーツインチョークの側面図には、「WEBER」と刻印が書いてあった。
これは、設計図には本来必要ない表記である。
買い物の部品は、部品図で拾うし、型番指定をするので、メーカー部品の外見をここまで再現する必要はないはずで、
必要なら、その図面に型番を記入しておけばよいのだ。
が、そこには、手書きで刻印が再現してあった。
それを見て、感じたことは、「ウェーバー何個ものっかってるモンね!!」というああ、このエンジンがこの車が、フェラーリが好きなのね、
という気持ちであった。
ものを作るのは、人間であり、その人間がやる気にならなければ、良いものは作れない。
という思想の体現なのだろう。
フェラーリの設計者は、少なくともウェーバーが大好きなのだ。
それが、どんなケースでも最大限に良い結果を引き出せるかどうかは定かではないが、少なくとも、少量生産メーカーであったフェラーリの
屋台骨を支える何かを作り出すためには、必要なことだったことは、確かだろう。

国産車にももちろん素晴しい部分はある。
フェラーリのように人のやる気とかいう不確定要素に頼らず、
良い製品を作り出すためには何が必要かということの体現と言える。
いや、部品の強度への考え方、クオリティコントロール、整備性などは、到底外車など及ばない物凄い管理体制のものに作られている。
はちろっきゅのダッシュボードを分解したときには、本当にびっくりした。
ボルトの頭が、全て六角でしかも10ミリのレンチでばらせるようになっているというだけでも凄いのに、
ほとんど全てのボルトの頭が、車内側正面を向いているのだ。
下側から緩めなくてはならないボルトは、たったの数本しかなかった。
それも、寝転がって探らなければないらない位置ではなく、正面から回せる位置にあったのだ。
組み立て時、分解作業時の作業のやりやすさまで、設計に考慮されているとしたら、恐ろしすぎる。
そのつまらなさ、平凡さが、全ての考察考慮の上に成り立っている意図して作られたつまらなさなのだとしたら、
これは、日本車のインプレなど、シロートがどーのこーの気軽に論じられる内容では無いはずだ。
そして、それは前述のような状態から考えて、ほぼ事実と言えるだろう。
実際、寄せ集め部品の集合体ゆえ、ねじの規格すらばらばらなロータスや、なぜか知らないけど、すりわりの鉄板ビスばっかり使いたがる
フェラーリに比べると、すがすがしく、頼りがいがあり、ばらしやすくて涙が出てくる。
嗚呼日本車万歳!!でも、クラッチレリーズベアリングの外輪は、プレスではなく切削で作って欲しい。
部品レベルで持っていても、うっひょー!!ってならないから。

まあ、つらつら書いてはみたが、せっかく乗り手になるのなら、
そんなことも感じたり考えたりして、一喜一憂しながらつきあいたいものだと思う。
そこまで味わうならば、「飽きる」なんてことは無いだろうし、実際自分で感じるに、24年乗った車でも飽きたりはしないようだ。
むしろ、一生乗っていても、気がつかないことがあるんじゃないかと思うと、いささか悔しくもある。


嫁お気に入りのシレトコドーナツ、思わず、かわいいー!!となってしまう。


英国から個人輸入した1/18 エリーゼ、グリーンのボディカラーが綺麗。


375プラスと250Pのシャシ、設計思想の違いがよく分かる。

キャブレターの燃料供給部の配管等、みっしりなエンジン。


スロットルリンケージのリンクが見える。


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Posted at 2014/09/28 02:28:55

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この記事へのコメント

2014/09/28 19:28:54
サンスターの1/18 のエリーゼのミニカー、ありましたねぇ、結局買わなかったけど、以前どっかで見たこと有ります。
グリーンとタンのシートのコントラストが
いいですね。
見た目のかっこよさもいいですが、機能的に優れたものは、自然と素晴らしい形になって来るという事ですね。
コメントへの返答
2014/09/28 22:19:59
コメント、ありがとうございます。
グリーンメタ良い色で気に入っています。
155も最初はツンドラグリーンが欲しかったのですが、ストームブルーになってしまいました。
嫁エリーゼのフロントフェンダーをドア側から見た形状が良いなーと思ってます。
カッコよくて、個性的なのがエリーゼ素晴らしいところだと思います。
あと、燃費よいところも(笑)
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