ウチにプレステ4がやってきた。
いつもグランツーリスモを買ってから、プレステを購入するので、いつも同様の流れである。
かつては、ゲーセン通いがやめられないのでは?と思うほど、のめりこんだこともあった。
反射神経は良いほうではないため、努力努力の人なのだが、逆に操作系が複雑なものは非常に得意。
シュミュレーター系は、なんでもこなせる。
ヘリなんか、両手両足使っても操作系が足りないから、慣れないと、まともに飛ばすことすらおぼつかない。
しかし、複雑な航空機は得意であった。
最も得意としていたのは、タイトーのトップランディングであった。
200回以上クリアしたことまでは覚えているのだが、
筐体のクセ、難易度設定、ときには故障など、どんな条件も飲み込んでクリアできるようになった。
そのうち、シュミュレーターには、法則があることに気がついた。
上手くなってくると、最低限の操作で済むようになるのだ。
例えば車であれば、ハンドルやたら回して、アクセル、ブレーキぱかぱかやったところで、それはロスでしかない。
なるべくスロットルを開けている時間を長く、ブレーキングの時間やステアリングを切る時間を短くすれば、
論理上もロスが少なくなるわけで、実際操作を最適化してゆくにつれ、良い結果が出るようになる。
結果として、ゲーム機を操作している時間が短くなるのである。
トップランディングも、だんだんと操作が少なくしてクリアできるようになり、
とうとう、究極と言える領域まで踏み込んできたのである。
最もロスの少ない、最短のクリア方法。
それは、操作しないことである。
そんなこと、できるのか?
実は、できるのである。
まず、エンジンの出力調整と、ラダー、フラップの調整を開始前に終えておく。
で、オカネ入れて、スタートボタンを押す。
そのあとは、空港を選ぶのだが、ほっておくと、勝手に決まる。
雨だったり、滑走距離の短い空港だと、大型機はオーバーランする可能性があるのだが、
上手くなると、天気も距離もなんとかできるようになるので、関係ないのである。
そして、ゲーム機の筐体を降りてしまうのである。
このゲーム機は大型の乗り込める形の筐体で、外側にギャラリー用の別モニタがしつらえてある。
モニタの前に腕組みして立ち、自分の放置プレイをながめるのである。
微妙な設定が合っていれば、自機は着陸コースにのって、勝手に着陸して次の面に進む。
これを繰り返すのである。
さすがに、最終面は、全くの操作ナシは無理なのだが、風にあおられようがお構いなし、
最後に筐体のドアをあけ、外からラダーを1回だけちょいと動かして、スロットル調整して、進入コースにのせてやればエンディングである。
だが、待てよ!?究極のプレイなのかも知れないが、5秒も操作していない。
ゲームやってるのか、やってないのか?
それに気がつくと、なんだか意味の無いことに思えてきて、それがきっかけでゲーセンには行かなくなってしまった。
プログラムを組むことができるので、データの集合体とパラメータ設定でできあがっているそれに、魅力を感じなくなったというのもあるだろう。
やりすぎて、違う領域にたどり着いてしまったわけだが、いつものことながら、そこまでやってしまう性格なのである。
我ながら、「バカなんだなー」と思う。
そんなわけで、プレステ4proを買った。
歴代プレステのときもどうせグランツーリスモしかやらないので、プレステ3は、グランツーリスモ専用機になっていた。
プレステ4もそうなるだろうから、proでなくてもいいのだろうが、メカフェチなので、なんとなくである。
しかしながら、今回のグランツーリスモは、車種が少ない。
だいたい、ウチの車は、それ系のため、ほとんどがゲーム内に登場するのだが、今回は、初期状態だと1台も無い。
こんなことは初めてである。
なんか、違いませんか?と思うのだが・・・
それでも、買ってきてから、毎日毎日走りこんでいる。
いやしかし、プレイ開始してから1ヶ月で、1台も車買う気にならないグランツーリスモは初めてである。
この車種少なすぎるの、なんとかなりませんかね?
もっともウチの場合は、再塗装やチューニング、車を買う場合のカタログと化しているけれど・・・
塗装の際にグランツーリスモでシュミュレーションした、ウチのターボエスプリも売れるといいのだが・・・
塗装が終わってから、1年余経過したので、少し塗料が硬くなってきたと思う。
塗料の二次収縮が終わったあたりで、1度磨いてやると、もっと綺麗になるだろう。
塗装といえば、中古車選びでは、要注意なことが多い。
綺麗なツヤのあるボディを見ると、くらくらっとくるのだろうが、そこには、立派過ぎる落とし穴が存在する可能性がある。
よくある中古車のコスメで、クリアで「マルペン」するという手法がある。
ボディ塗装がヤレてきた時に、前の塗装はそのままに、クリアを厚めにオーバーペイントして、
磨いて艶出しする方法である。
近年塗装の質が改善されたため、見た目はてろてろの艶になって、きれいに見えるようになる。
これ、要注意である。
エスプリなどのFRPボディの場合、古い塗装を剥がすための剥離剤を使うことができない。
ボディ素材自体が樹脂で、ゲルコートしてあり、その上にプライマー、サーフェサー、下塗り中塗り、上塗り、クリアとなっているため、
金属ボディと違って、剥離剤で顔料だけを落とすことができないのである。
結果としてFRPボディの全塗装は、タイヘンな作業になる。
サンドブラストしようとすると、深さを制御できないから、塗装だけ落とすことは難しい。
たぶん、素材まで削って、毛羽立ってしまうか、下手すると穴があいてしまう。
いたんだ塗装、酸化した塗装は、手作業で削り落とすしかないのだが、どこまでサンディングするかが制御が難しい。
サンディングしすぎれば、ブラスト同様下地よりもっと下の素材部分まで削ってしまう可能性があるし、
上手く塗装だけ削れたとしても、全体が数百マイクロメーター単位で、でこぼこになってしまう。
その上に、手抜きのオーバーペイントをすると、仕上がったときに、光に透かすと面が波打ってしまうのである。
ついでに、FRPは、ガラス繊維である。
削りくずを吸い込むと、呼吸系系の障害を引き起こす可能性がある。
近年特に吸入物質に対する規制が厳しくなって、石綿はおろか、セラミック製耐熱材などの規制もやたらに厳しくなっている。
下手すると、作業者の寿命が縮む。
メーカーも、国の規制に従って、RCF対応の素材に切り替えざるを得なくなっている。
そんな事情があって、FRPボディを美しく全塗装するのは、非常に難しく、手間がかかる。
当然、業者は引き受けたがらないのである。
だから、ターボを全塗装するときには、地方の工場に持ち込んで、塗装する時期を選んだうえ、下地仕上げにじっくり時間をかけてもらった。
それで、仕上がりが決まってしまうからである。
結果は、比較することはできないが、それでも、エッジと面がシャープに出た状態で発色とツヤを両立した塗装とすることができた。
もっとも、この塗装の真価が発揮されるのは、ある程度の経年変化の終わり、収縮と硬化の終わった状態で、仕上げ磨きをしたあとである。
綺麗な塗装なんか当たり前、望むのは、美しい仕上がりである。
もし、業者が売却のために、お化粧直しをしようと思うのであれば、カネと手間と時間をかけて、
そんなに凝った塗装を施工しようとは思わないだろう。
結果、FRPボディの全塗装は、クリアのオーバーペイントになりがちである。
高いものには訳があり、安いものにも訳がある。
クリアのオーバーペイントには、大きなリスクがある。
塗装には相性があり、オーバーペイントしてはいけない組み合わせがあるのだ。
もっとも一般的に知られるペケな組み合わせは、ラッカー系塗料の上に、エナメル系塗料を重ねる方法だ。
これは、完全にアウトである。
けれど、顔料と樹脂分の比率や、酸化防止剤の凝集析出によっても、ペケなケースがあって、
同じ系統の塗料でも、塗料メーカーの組み合わせによっては、だめなケースが出てくる。
だから、産業機械に限らず、塗料はプライマからクリアまで、同じメーカーと系列の中でシステムとして使うことが望ましく、
そのようにランナップされているのである。
高価な特殊塗料の中には、溶剤のシンナーまで指定されていて、塗装膜厚さる数十μm単位で管理する必要があるものもある。
メラミン樹脂系、シリコン樹脂系、エポキシ樹脂系、変性アポ岸系、ポリウレタン樹脂系、MIO、ガラスフレーク、フタル酸系、ジンクリッチ・・・
よく出てくる系統だけでも、ゴマンとある上、メーカーや銘柄で分けたら、それこそキリが無い。
最近主流になっているウレタン樹脂の2液性塗料は、非常に「強い」塗料であり、たいていのものに、オーバーペイントできる。
が、細かい条件によっては、やはり上手くいかないケースもあって、困ったことに、数ヶ月、数年あとからその問題が露見するのである。
それと、古い塗装には、クリアを密着させる必要がある。
クリアは「硬い」塗料である。
膨張係数や、レジンコンテンツ率のばらつきから、鉄ボディ、アルミボディ以上に、応力変形や膨張収縮が大きいFRPボディに対して、
塗装も追従できなければ、剥離してまだらになり、悲惨な外見になってしまう。
実際、クリアが層間剥離してしまって、「なんかいいカンジ」になっているエスプリは多い。
個人的に「脱皮」と呼んでいるが、そうなってしまうと、クリア層が全部剥離するしか補修方法が無くなってしまう。
当然、クリア層のみを綺麗に剥離する方法はないので、非常にやっかいなのである。
クリアを密着させるためには、塗装する表面を脱脂し、アンカー効果によって食いつかせるために、アシ付けのサンディングを行うのが良い。
それによって、塗装表面も活性化するのだが、前述のとおり、FRPボディを上手く表面だけサンディングするのは、非常にリスクが大きい。
下手に顔料部分をはがしてしまえば、終わりである。
一液性の塗料の場合は、溶剤(溶媒)の比率を増やし、下の塗料の表面を溶かして食いつかせるという荒業があるのだが、
これは、プロにやらせても「賭け」になる方法のはずで、最悪の場合は、下の塗料とオーバーペイントした塗料が、
ところどころで溶け合って混じってしまい、マーブル模様になってしまう。
だから、脱脂だけでクリアをオーバーペイントしてしまう可能性は高いと言える。
クリアオーバーペイントの目的は、「安い費用」で「見た目を良くする」ことである。
手間がかかり、工賃の大半を占めるサンディングなしならば、その点では好都合である。
あとあとのことは考慮しないで、ただ売るためだけならば・・・だが。
ぼってり塗って、艶だけ盛ろうとすると最悪の結果につながりかねない。
FRPは、膨張率が大きいため、温度差の大きな条件であれば、数年もしないうちにクリアが剥離してくる可能性があるのだ。
特に温度が下がる場合は、樹脂は硬くなるので、危ないと思ったほうが良い。
ちゃんとやってある塗装と、クリアぶっかけをどこで見分けるのか?
それは非常に難しい。
まあ、方法が無いわけではないのだが、敢えてここには書かないでおこう。
ことエスプリに関しては、簡単な方法がある。
ステッカーを見るのである。
サイドには、たいてい純正のロゴとストライプが貼ってある。
ターボの全塗装の際に純正品を取り寄せた。
単価は高くないのだが、1台まるごととなると、結構な量を使うため、ばかにならない金額になる。
好みは、ストライプ無しだったが、いざ貼るとなると、あの長いでかいステッカーを曲げずに気泡を入れずに、
左右同様に貼るのは、かなりの手間である。
もちろん、きっちりやれる自信はあるが、作業ブースは無いから、天気の良い日を選んで、まる一日かかってしまうだろう。
だったら、全塗装の最後に貼ってしまうか・・・と思い業者にお願いしたのである。
3桁万円の工賃をかけて全塗装した車に、ステッカー数万をケチっても仕方ないと思ったわけだが、
これが、なるべくカネをかけずに・・・というコンセプトでクリアをオーバーペイントしただけだったら、
同じように考えるだろうか?
もしも、あなたが買いたい、買おうと思ったロータスが、妙にピカピカのボディで、
純正であるはずのサイドストライプやロゴなどのステッカーがついていない場合は、特に要注意、2,3年もすると、
脱皮してちょうちょに!?なろうとするかも・・・である。
安いものには訳があり、高いものにも訳があるのである。
それを見切れない人間には、良いものを手にする資格が無いとも言える。
自分がどれだけの経験と知識を持っているかが判断基準になるのだから、
いやはや、塗装ひとつとっても、厳しい世界なのである。
トップランディングである。懐かしいが、もう別にいいや・・・
そういうわけで、ウチにやってきたPS4proである。
同じくグランツーリスモ専用機だったPS3を上にのっけている。
「ガチなヤツ」ことNASが隣に・・・そろそろ、ケースに入れてやらないと床置きじゃなぁ・・・
嫁のリクエストで、デンキケトルを買った。赤いので、ジオンのケトル、「ジオケト」と呼んでいる。
同じく赤い高性能機。やっつけ塗装では無いので、見るたびに惚れ直すくらいだ。(注:誇張アリ)
写真は下手な私だが・・・
下地をちゃんとやると、ピカピカだが、ぼってりしたツヤではなく、こんな風にソリッドなツヤになるのだ。