バタバタと年末と正月が終わった。
年末に仕事で無理したことがたたって、風邪を引いたのが全く治らず、
結局悪い意味の寝正月となった。
こういうのは、精神的によろしくない。
が、まあどうのこうの言ってもしょうがない。
嫁も、いろいろあったため、お互いになんだか身体も心も休まらない正月となってしまった。
それではあんまりなので、正月休み最後の1月4日、「じぇこ」でちょこっとドライブに行くことにしたが・・・
複数のクルマを所有する場合、クルマ同士の相性というか、関係性が問題となる。
これは、甚だ論理的でない。
機械で生業をたてている人間の書くべきことではないのは、分かっているが、
論理上、どうにも説明できないようなことが起きてくるので、製造から長く存在しているクルマの場合、
生き物のようなものだと認識することにしている。
論理をつきつめていくよりも、そのほうが、分かりやすいからだ。
実際、生きていようが思考があろうが、関係ないし、もし、あったなら、
それに気づかずに乗っているのは、想像するに結構恐ろしいことだ。
ハチロクは、エスプリが嫌いらしい。
ハチロクは、一番最初の車だから、妾にあたるエスプリの存在は、ココロ穏やかでないのだろう。
だから、エスプリの部品をハチロクで買いに行くようなことはしないようにしていたし、
1台オイル交換したならば、他のやつもやらなくてはならない。
ハチロクは、エスプリに関することをやらせようとすると、すねるような反応をする。
が、国産であるためか、そんなにプライドは高くない。
始動してもエンジンがすぐに止まってしまうとか、まあ、困ったもんだなぁという程度のすね方である。
ハチロクは、ウチの3号機であるGT4とは、相性が悪くないらしい。
エスプリをはさんで、いっこ飛ばしだからなのか、両方GTとつくからなのか、ずっと2台並べて置いているが、
特に大きなトラブルは起さない。
仲良しさんなのかどうかは不明であるが・・・
逆にエスプリは、GT4が気に入らないらしい。
かつて雑誌の取材を受けたときに、たまたまそのときのメインはGT4だったのだが、普段あまり始動でぐずらないエスプリが、
バッテリー空になるまでセル回してもエンジン始動しなくなってしまったのには、ほとほと参った。
結局、取材に来たライターさんのアルファロメオからバッテリージャンプで始動したが、
その日は、あまりしゃきっとしない感じのままだった。
エリーゼがウチに来ることになって、一番心配したのは、実はこうした相性だった。
エリーゼの車両的な性質から考えると、エスプリやGT4とかち合う部分がある。
まあ、エスプリは同族ゆえ、そんなに心配しなくても良いのでは?とは思ったのだが、
GT4の反応は、正直恐ろしかった。
フェラーリだし、V8だし、スネたら、えらい目にあうのではないか?と思ったが、杞憂に終わった。
GT4と同じ特注車だからなのだろうか?それとも、私のクルマではなく、嫁クルマだからなのだろうか?
が、しかし、全部丸く収まったわけでもなかった。
予想外なことが起きてしまったのである。
ライフがスネて、冷却水漏れを起したのである。
原因は、ラジエターからウォーターポンプにつながるパイプのOリングが、膨潤してシールできなくなったことによるものだったが、
もともとLLCに対応したOリングが、なぜ膨潤したのか、全く分からない。
エンジン上部から垂れたオイルが、そこにしみこんでというのも可能性として無くは無いが、うーん・・・という感じである。
そうか、ライフは、エリーゼが来たことが気に入らなかったのだな?
と思い、それならば・・・とライフの冷却水漏れを直すときに、タイミングベルトをはじめとするもろもろを交換して、
ばっちり整備しておいた。
が、今度は、エリーゼにとってそれは面白くなかったらしい。
今度はエリーゼが水漏れである。
原因は、エンジンからラジエターにつながるホースのエンジン側のバンドが緩んでいただけのことだったため、
締めなおして事なきを得たが、ひやひやものである。
そして今回。
自宅から10キロほどのドライブの中、渋滞に遭った。
のろのろとしか動かないので、参ったな・・・と思っていると、電動ファンが回り始めた。
何気なく水温を見ると、95度くらいまで行っている。
ファンが回りはじめて、ほどなく水温が下がり始めた。
94度、93度、92度、91度・・・
止まるかな?と思いきや止まらない。
92度、93度、95度、99度、103度、107度。
今度は、急激にあがりはじめた。
嫁も気がついていたようで、「ねぇ、水温おかしいよ!」
これは、おかしい。
水温の表示が点滅を始めた。
まずい!!
道路わきのコンビニにエリーゼを乗り入れてエンジンを止めた。
エンジンのフードをあけてみたが、そんなに熱くない。
湯気も出ていない。
でも、ラジエターアッパータンクは、ほぼ空っぽに近い。
どこかな?
と思ったら、ラジエターの左側のようだった。
幸い蒸気が噴出すのではなく、水が垂れている。
ラジエター周辺で何かが起こって、一気に水が抜けたのだろう。
熱くない季節なので、早く気がついてよかった。
そのままJAFのお世話になって、エリーゼは自宅車庫に戻ってきた。
JAFのローダーの助手席で、なんとなく考えていて気がついた。
そうか、R2か・・・
エリーゼは、R2が来たことでやきもちをやいたのだろう。
うーむ、不覚。
それはそれとして、直さなきゃな・・・
まずは、原因を調べないと。
場所から考えて、ラジエターか、ラジエターにつながるホースの可能性が高い。
ラジエターのサイドタンクのかしめがダメになるケースが多いと聞くが、
たぶんそこではないだろう。
ぶつかったり大きな衝撃は加わっていないから、サイドタンクの部分が一気に口を開いてしまうことは考えにくい。
今まで、少しずつ漏っていた可能性は否定できないが、前回の水漏れからこっち、ラジエターアッパータンクの水量や、
下に垂れたアトが無いかなどは、いつもチェックしていたから、それも考えにくい。
前回同様に、ホースバンドの緩みが原因であるならば、うまく説明がつく。
普通のエリーゼと違い、15年間で3000キロも走っていないために、そういうあまり無いようなトラブルを起しがちなのは、
このエリーゼの特徴と考えてよいのではないか?
そう思って、嫁に手伝ってもらって、フロントカウルを外し、ラジエター周辺をばらしてみた。
結果は、ラジエターそのものには、漏ったあとは無かったが、水の入口と出口のホース差込部分で漏った形跡があった。
フロント周りを清掃して、元通りに組み付け、ホースバンドを占めこんで、冷却水を入れ、
エンジンを始動してみた。
しばらく回すと、サーモスタットが開き、ラジエターに水が回りはじめたが、漏れては来ない。
よしよし、OKかな?と思ってエンジンを止めてしばらくすると、漏り始めた。
いや、普通逆だよな。
圧力がかかっていたときに漏らずに、冷え始めたら漏るって、どういうこと?
ためしに一日放置してみたら、50ccほど漏っていた。
うーん、バンドかな?
バンドがバカになっていて、締め切らないのかも・・・
そう思って、近所のバイク部品屋で日本製のステンレスバンドを買ってきて、純正のものと交換してみた。
エンジンを始動して、しばらくほっておいたら、水温が85度くらいまであがった。
その時点で漏れは無い。
ファンが回るかどうか待っていたが、気温が低いためか、85度近辺で水温が安定してしまってそれ以上にならない。
まあ、電気系の異常がなければ、大丈夫だろうし、この先のチェックは、後日だな・・・
さらに一日待ってみたが、冷えても漏れは発見されなかった。
ほ・・・ご機嫌直してくれたか。
カウルを外している機会に、バッテリーを交換してしまおうと思っている。
現在は、バッテリーの形式を選定中である。
R2にやきもちをやいたのだとしても、嫁は結構エリーゼに好かれているらしい。
それはそれで、結構なことだ。
「わたしねぇ、エリーゼの中見て、エリーゼの運転するときにね、いろいろと工夫できるんじゃないかって思ったの。」
エリーゼの修理の手伝いをして、嫁は、結構いろいろ考えたらしい。
どう運転したら、ダメージがいきにくいか、考えながら動かしてみようと思ったそうだ。
うむうむ、それもそれで結構なことだ。
おじさん、おカネかからないと幸せよ(笑)
機動戦士じぇこたんの勇士。
カウルを外して、ラジエターも外した状態のじぇこ。少し掃除した。
じぇこフロント右セクション。
じぇこフロント左セクション。
らじえたーさん。おおきに。
ホースからしたたっております。
関係ないけど、うちゅー兄弟用の台座石が到着。
現在木の枠部分を加工中。