2011年06月12日
この3月11日、東日本を襲った巨大地震ではたくさんの人々が亡くなり、今も多くの人が行方不明のままと報じられています。避難している人も不慣れな環境に大変な苦労をしていると聞いています。
16年前、ボクは阪神大震災にあいました。家のなかは家財道具が散乱し、勝利者賞としていただいたトロフィーはほとんど割れてしまいました。
数日後、以前から親交のあったファンや関係者に安否を尋ねる手紙を出しましたが、何通かは届け先不明として戻ってきてしまいました。大きなショックを受けたのを覚えています。そんな苦しい思いが今回の震災と重なっています。
前日あるいは当日に結婚した人もいたでしょう。子供が生まれたばかりの人もいたことと思います。新年度を前に、新しいことにチャレンジしようと意気込んでいた人もたくさんいたはずです。
その無念さはいかばかりだったか。
命あるボクたちはなにをすればいいのか
とにかく一生懸命に生きる事だと思います。
生きている人は、生きている意味、生かされている意味をあらためて考えてみる。
被災された方はゼロどころかマイナスからのスタートになりますが、前を向くしかないとボクは思います。
『さぁ、これからどうしよう…』
それが出発点になるはずです。
前を見て足を踏み出すにはエネルギーが必要ですが、勇気を振り絞って動き出すこと、それが命ある人の使命だと思っています。
生きていれば次に繋がります。いつか、何かができる。
それが亡くなった人たちへの弔いにもなると信じています。
ボクが生まれるはるか前のことですが、日本は戦争に敗れて再出発した歴史を持っています。
焼け野原に佇んでいた人たちの誰が、東京ドーム、大阪ドーム、新幹線、高速道路、地下鉄、30・40階建てのビルが立ち並ぶ今日の大都会の姿を想像できたでしょうか。
日本には日本にしかいない人がいて、日本にしかない言葉があり、日本人にしかない根性があります。
その心根は昔も今も変わらないはずです。
まずは目の前のこと、自分のやれることをやることが未来に繋がると信じて行動を起こす時だと思います。
学生は勉強やスポーツを一生懸命にやる、サラリーマンは自分の仕事に全力を尽くす
ボクも微力ながらやれることからひとつずつやっていきます。
2011年6月1日
辰吉丈一郎
指イテェ

Posted at 2011/06/12 14:43:07 |
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