
仕事柄というか、そういう仕事なんですが、今が買い時なランクルって物がありまして、たまにはそんなお話も。
ハッキリ言って今はランクルなら100が断然買いです。
価格もかなりこなれた価格になってきました。
平成10年から11年、12年位の個体なら二桁万円なんて個体もあります。
もちろんそのような個体には大体安い訳があるのですが、ほとんどが距離に難があるように見受けられます。
しかし道路公団などで使用してるランクルは50万から70万キロ位までざらに使用しますから、10万、20万なんてまだまだ可愛いもんです。
ボディーデザイン
スタイル的にも80系から大きく進化し、ランクル=質実剛健みたいな風潮から+α高級車というカテゴリーにも属するようになったのは100からです。
海外ではもっと大昔からランクル=高級車だったんですが日本での大半認識は100から変わりました。
ランクル200と比較しても優秀なデザインで個人的には200よりデザイン性は上だと思ってます。
特に前後フェンダー部分のブリスター風のプレスラインはかなりイイ感じです。
フロントマスクはシグナスと100ではかなり違いがありますが、100のヘッドランプのほうが明るく実用性は高い印象があります。
今はHIDが簡単で安価に交換できるのでその辺はいくらでも改善できますから、好みに応じてで。
ノーマルベースで比較するとオフロードでの走破性も80系より高いデータが出ています。
メーカーも当たり前な話ですが、旧型よりも進化させて作りましたとアピールしなければ売れないわけですから当然といえば当然。
新車販売当時80系の時と少し違うのは代替の時の下取りに入ってくる車が若干違いました。
80系の時はランクルからランクルもしくはサーフやパジェロなど代替母体が「4駆」が圧倒的に多かったんです。
ところが100の時はチョット状況が変わり代替母体に乗用車からの乗り換え組が増えたんです。
もちろんそれまで通りランクルやそのほかの4駆からの乗り換えも相当数ありましたが、当時の時代背景もあり多くの中小企業の社長さんやそれなりの社会的地位のある方がランクル100を買ってました。
業績的にも所得的にもベンツやセルシオに乗れるんだけど、取引先の「目」もあるしそれだったらセルシオに勝るとも劣らないランクル100!!だったんですね。
しかもランクル100なら荷室があるから納品にも使える。
得意先では「お~~~~~!!!いい車買ったね!!」となんのやっかみも無く、気を使わずに乗り付けられ、それはそれでいい使われ方だったんです。
残念なのは盗難。
最近はあまり耳にしなくなりましたがやはり盗難には細心の注意がまだまだ必要です。
やはり高級車であることには違いありませんから。
被害にあった事のある方も何人も見てきましたが、やっぱり悲惨です。
別の意味でランクルを世に知らしめてしまいました。
逆に考えれば「そろそろ日本も安全じゃないよ!!自己防衛も必要だよ!!」と教えてくれたのもランクル100です。
と言う事で、オフロードとは無縁なユーザーがものすごく多かったのも100の特徴です。
80の中古車は比較的弄ってある個体が多いですが、100はむしろノーマルの車の方が多い。
中古車でもその分程度が良い個体が多いのも100です。
弄るに当たってもパーツはもう出揃ってますから、自分のセンスに合わせた車創りもやりやすい。
出来上がった個体を買うもよし。
ノーマルから自分の思い描いた形にするもよし。
上質な個体が沢山あるのも魅力です。
エンジン&ミッション
意外と燃費が良い。
関東近辺で考えると、ほとんどの方が電車通勤。
車をつかうのは主に奥様。
お買い物や、子供のお迎え、お友達とお出かけ。
旦那は週末の買い物や自分の趣味で車を使う。
そう考えると月間走行距離なんてたかがしれてて、他の車よりも多少燃費が悪くても乗りたい車に乗る。
最近はそんな風潮になってきました。
100だって4500の6気筒の80系とさほど燃費が変わらない。
むしろ100の方が良いなんて声も聞きます。
V8で4700もあるわけですからトルクも太いので、トルクに乗せて走る術をマスターすると確かに100の方が良いのかもしれません。
100のディーゼルですが、80の時代から変わらず1HD。
このエンジンはオートマとの相性がバツグンにいいエンジンで130キロ以上の中間加速はV8の2UZエンジンよりもむしろ1HDのディーゼルターボの方が速いイメージがあります。
過去に100は4台所有し、そのうち2台はディーゼルターボ。
今でもディーゼルターボの100はまた乗りたいと思ってます。
特定地域外で予算がたっぷりある方にはディーゼルターボがお勧めです。
買うとき高いですが、リセールバリューも高いのがディーゼルターボです。
どちらも良いエンジンには変わりありませんから使用環境などで選択してください。
ミッションは圧倒的に5速が良いです。
当時セルシオだったと記憶してますが、セルシオの5速ミッションを深化させてランクルに搭載されました。
100の代替え母体が圧倒的に乗用車が多かった為、ミッション変速時のショックにクレームが集中したため言い訳のできるセルシオのミッションベースに変更されました。
ランクルに乗りなれてる人なら4速ミッションでも変速ショックなんて全然気にならないのですが、ユーザーの声は時に威力を発揮するものです。
燃費の面からも5速の方が圧倒的に有利ですからお勧めは5速ミッションです。
シャシについて
よく聞かれるのは「100って壊れないですか?」こんな質問を良く受けましたが70系や80系でオフロードをガンガン攻めてた人たちが、70系や80系と同じような取り回しでオフロードを走ればそりゃ~~~壊れますよ。
ただウイッシュボーンは走り方のコツがありオフロードではドライバースキルを要求されるのは事実ですが、これもまた走らせる術を心得てしまえば相当な確立でトラブルは回避できるものです。
フロントウィシュボーンの車はオフロードでは三輪接地が原則です。
特にフロントのどちらかのタイヤが宙に浮いたときは細心の注意をはらいアクセルを踏んでください。
出来ればアクセルを踏まず、アイドリングで何とかフロント両輪接地までねばって両輪接地を確認してからアクセルを踏めばフロント駆動系のトラブルは相当回避できます。
リアに関しては、追従性が良いので、よほどのステージでない限りタイヤが浮くことはありませんが多少浮いた時でもスロットルワークに気を使わなくても大丈夫でしょう。
いまだに100でオフロードをガンガンなんてうらやましい人は本当に一握りですけど。
オンロード性能に関しては言う事無しです。
これ以上何を求めるの?ってくらい快適、静か、取り回しもすごく楽、ある意味人間が堕落していく車です。良い意味で!!!
AHC付の車両は強化スタビライザーの装着をお勧めします。
2列目に乗るお子さんが良く車酔いをするなんて話を耳にしましたが、スタビライザーを装着することでかなり改善されます。
強化スタビライザーは基本的にロール制御をしますので、オンロードで特にワインディングでの気持ち良さもぐっと際立ちますからかなりお勧めです。
サスペンションですが!!
個人的にはAHC付がお勧めですが、「電子制御なんてあてになんねぇ~~!」という人はAHC無でもOKです。
その辺は好みでご自由に。
AHCの優位性はノーマルベースで80と比較した場合、フロントのストローク量が80よりも多いことです。
AHC無しの100は通常のトーションバーですから伸びは問題ないのですが、縮側のストロークがあまりとれない傾向にあります。
AHCの場合油圧でコントロールされていて車高センサーとコンピューター制御によって常に車体を水平に保とうとします。
水平を保つためにコンピューターが「フロント縮みなさい」と指示を出せば、油圧で制御されてますからしっかり縮んでくれます。
オフロードではこのフロントが縮む、縮まないで大きく走破性を左右します。
前記した、メーカー発表の80よりもストローク量が多いのはAHC機能が優れているからこそのデータだと思われます。
もちろんフロントのなが~~~いロアアームがあってこそなんですけど、アーム長よりもAHCの機能性です。
リアに関しては積載時にAHCの威力を発揮します。
とてつもない荷物の量を積んだ時リアは当然下がりますが、このAHCは下がりません。
油圧でリアを押し上げてくれ、基準車高に押し戻してくれます。
またTEMSが効いてるせいか、積載量を感じさせないショック機能を発揮してるみたいで、どんなに荷物を積んでも普通に何事も無いように走っていきます。
リアは80と同じコイルリジットなわけですから、ストローク量や路面追従性はバツグンでどのような状況下でもそんなに不満なくランクルとしてのサスペンション機能は発揮されてます。
足回りのメンテナンスについて
AHC無しの車を買う人は2年に一回。車検の時で良いですからアライメントを必ず取る様にしましょう。
スプリングは必ずヘタリます。
ヘタル事で車高変化がおき、必ずアライメントが狂います。
ですから2年に1度くらいはアライメント調整をしましょう。
AHC付は基本的に車高変化がおきない構造になってますからアライメントに関してはあまり神経質にならなくてもいいでしょう。
ただ縁石を乗り上げる機会が多い人や、前輪を輪留めなどにぶつける機会が多い人、要は前輪に何らかの外部からの衝撃を受ける機会が多い場合は同じように2年に1度くらいはアライメントをチェックしましょう。
AHCは油圧でコントロールされてます。
たまにエアーサスと勘違いしてる人がいますが、エアーでは無く油圧です。
TEMSとも勘違いしている方も多いようです。
TEMSとAHCは別物で簡単に考えるとAHCはサスペンション機能。
TEMSはショックの機能と覚えておいて下さい。
AHCは油圧サスペンションなので当然オイルを使ってるんですが、オイルの特性上時間経過による経年劣化と油音上昇による劣化は必ずあります。
AHCフルードのメンテナンスはメーカー基準があるはずですが(もしかしたらメンテナンスフリーかも)調べきれませんでした。
気持ち的に10万キロ位でAHCフルードの交換はした方が、気持ちよく乗れるような気がします。
気持ちの問題ですが、、、、、、
まぁ~~色々書いてきましたが、100に関しては大体こんな感じです。
かなりの優等生であることは間違いありません。
80や60よりも下落率が高く球数も相当ありますから相当お買い得なランクルです。
1、値段がそうとう下落したから買い。
2、質実剛健+ステータス+快適を併せ持つから買い。
3、弄る楽しみが多いから買い。
4、中古でも良い個体が多いから買い。
ランクルに対して様々な要求の多いユーザーこそ、ランクル100が買いです。
いかがですか?1台!!
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