発売されて平成26年で30年目を迎えるランクル70系
平成26年の8月には期間限定で再発売も予定されています。
V6、4000ccの5速マニュアルのみ。
気になるボディーは4ドアロングとダブルキャブのピックアップ。
いずれにしても買う買わないはともかく再販はうれしいニュースですね。
なんてったって70系の部品供給がまた15年伸びるんですから。
平成26年に発売される70系はAピラーから前側は全くの別もんですけど、そこから後ろは30年間受け継がれてきたものそのまま。
オーバーフェンダーの形状こそ違えど、共通部品は多く既存の70系ユーザーにはうれしいニュースでしょう。
さて本題。
ボディーバリエーションの多い70系ですが、何を選ぶか?
ショート、ミドル系
70、71系ショートホイールベース
硬派オフロード系なユーザーはこの二つ
特にショートホイールベースはかなりスパルタンです。
ジムニー以上に取り回しはかなりピーキーで、ホイールベースが短いゆえにオフロードで遭遇する前後の加重移動が速く、乗り手のスキルをかなり高い次元で要求されます。
特に前後加重バランスが非常に悪く、フロントヘビーが如実に出るのもこのホイールベースの特徴です
ユーザースキルが車の性能に合致した時にはとんでもない走破性を発揮するのもショートです。
小回りが利くし、何より全体重量が軽いのが最大の武器でしょう。
前後の重量バランスを考えると、エンジンは13B-Tがベスト。その次に5気筒の1PZここまではフロントミッドシップに近いエンジン配置。
パワフルだけど重量が重いのが1HZになります。
73、74系ミドルホイールベース
ミドルホイールベースはかなりバランスが取れてるホイールベースで、個人的には大多数のユーザーがミドルの方が車両性能を引き出しやすいと考えてます。
ショートより若干ホイールベースが長い分、前後の加重移動が比較的ニュートラルでシーソー状態になっても対処しやすいのが特徴です。
モーグルで足回りをもんでも絶妙なタイヤ配置なのでタイヤが宙に浮く前に接地させやすい。
前後の重量バランスも70系の中では一番いいレベルにあると思います。
重量的には13B-Tが良いでしょうけど、ショートに比べ重量があるのでやはり1HZがベストな選択でしょう。
海外モデルにはガソリンの1FZもありましたから、1FZなら本当に最強だと思います。
室内スペースもそこそこ広く、一人ないし二人での使用状況ならば十分です。
直進安定性もこのホイールベースから格段に良くなりますから個人的にはミドルの方がお勧めで、もし最強の戦闘機をランクルで創るなら、このミドルホイールベースを間違いなく選択します。
平成26年の再販がガソリン車ですから、本当は一番出してもらいたいのが実はこのミドルホイールベースなんですけどね。
ロングホイールベース
77、76系
スパルタンでありながら実用性が一番高いモデル。
リジットの足回りに、程よいボディー寸法。
4ドアなので後席にもアクセスしやすく、荷室も十分な広さが確保されて家族4人までなら断然このモデルがお勧めでしょう。
ナローのままなら4ナンバー枠に入るので、ランニングコストも抜群に安く、家族思いのいい車です。
走破性に関してはショートやミドルにはひけをとりますが、ショート、ミドルと比べてですから車全体で考えれば頂点近くの車です。
信頼性、耐久性、実用性、すべてを兼ね備えたランクルがこの70系ロングホイールベースです。
スーパーロングホイールベース
75.78.79系
今までは海外モデルと消防車用シャシのみの設定でしたが、平成26年8月から国内にダブルキャブとして投入予定。
75、78はトゥループキャリアの名称で2ドアバン。
79はピックアップの設定。
ホイールベースはトゥループキャリアは2980mm
ピックアップに至ってはなんとなんと3mオーバーの3180mm
とにかくでかい!!
以前トゥループキャリア所有してたので、その良さはバツグンでとにかく目立つ!
かなり弄ってあったのでそのでかさは並ではなかったけど、オリジナルの状態でも十分でかい。
簡単に説明すると、ランクルのスパルタンさとタウンエースの荷室が一つになったモデル。
室内スペースがちょ~~~広いのでどうにでも化ける。
乗ってた当時は4ドアならなぁ~~なんて声もよく耳にしたけど、2ドアだから良いんだと思ってたし、あまり不便は感じなかった。
絶対的にお勧めの一台だけど、価格がとにかく痛い。
オーストラリアからの輸入が圧倒的ですが豪ドルが強いため、200とどっちかう?というレベル。
中古車もよほど根気よく探さないと出てこないし、チョット現実離れしてる70系がこのトゥループキャリア。
そして国内登場予定の79ピックアップ。
日本という国はピックアップ文化が根付かない国なのに、なぜにピックアップ?と思ったが、実は色々裏話があるようで、一番の要因は官公庁に納入する働く4駆が無いからだそうです。
海外から逆輸入でライトトラックを持ってきて納入する案もあったそうですが、部品供給の15年のリスクを考えるとランクルのピックアップを投入した方がリスク回避につながる為、ランクルになったそうです。
世界から支持されてるランクルなら15年どころではなく30年、40年部品供給してもまだ足らないくらいですからね。
以前ラリーで走った、マレーシアやタイの山奥では当時40系がまだまだ現役でバリバリ走ってましたから、部品供給の面から考えれば確かにランクル系ですね。
さすがトヨタです。
ある意味実用性が高く、ある意味実用性に欠けるのもこのピックアップモデル。
スパルタン過ぎて一般受けしませんが、弄りようによってはすごくかっこよくなるのもこのピックアップです。
いろんな意味でダークホースですね。
70系!何を選ぶべきかで書いてきましたが、バリエーションが豊富なので自分にあった一台を選びやすいのもこの70系シリーズです。
トヨタの歴史上でも間違いなく名車ですから、所有するステータスも感じて乗れます。
今所有してる方は可能な限り大事に後世に。
これから買う方は悩む楽しさを味わってください。
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