
FOXと言うショックをご存知でしょうか?
よくロッククローリングな車についてる奴ですが、前から気になってまして一度乗ってみたかったアイテムでした。
今回新しいサスペンションを開発するにあたり一度経験しておかなくてはと思い乗ってきました。
ハッキリ言ってカルチャーショック。
実に良い!!
今まで16年くらいスプリングの研究開発を出来る範囲でやってきましたが、今までの苦労と投資はなんだったんでしょうと言うくらいやっつけられました。
とにかく挙動収束がバツグンに早い。
ピッチングが起こらない。
ロールしない。
車高調整が出来る。
オーバーホールが可能。
結構な速度で走っても補機類の補正寸法さえしっかりしてれば何の問題もおこら無い。
試乗したのは創りこんである
JEEPとハイラックスだったので多少くせが強い味付けだったのですが、むかつくほど普通に走るので本当にむかつきました。
次元をもっと低く考えると2インチから3インチくらいのリフト量でFOXを使用できると、かなり完成度の高い足回りが期待できます。
残念な事に重量級のランクルには荷重依存度が高すぎてフロントは1本だと厳しそうですが、容量の大きい物もあるそうなので、そちらのシングルマウントでどれだけ走れるか試してみたいものです。
今までランクル100のAHCは別として荷重依存は当然ですが、スプリングに頼ってきました。
リーフにしてもコイルにしてもです。
FOXの場合ショックのガス圧で荷重を受け持ち、さらに減衰力も携えてる為、今までのスプリング+ショックと言う基本レイアウトからショックのみのレイアウトでOKになります。
これはたとえば3リンクからマルチリンクにレイアウト変更するとき、一番頭を悩ませるのがリンク関係の取り回しスペースなんです。
コイルにせよリーフにせよスプリングのスペースを考えなくて良いのは創る側にとって大幅に頭脳の仕事が減り、レイアウトの自由度が大幅に増します。
最近のサスペンションデザインにおけるキープスラントなりのキープコンセプト。
まずカッコイイ!!
これは35インチタイヤがスマートに履ける適度なリフト量。
快適性!!。
ほとんどのユーザーが99%オンロードで使用するわけで、1000km走って10kmもオフロード走ります?
基本的にオンロードをしっかり走れる車はオフロードでもしっかり走りますって!!
だからどんな速度域でも快適なサスペンション性能。
女子から文句が出ない!!
ここが一番重要でして、彼女や奥様、娘や孫、様々な女子からクレームが出ないサスペンション創り。
FOXに関してはまだまだ研究の余地が沢山ありますが、今後リリース予定のあるサスペンションシステムに大きな余波を与えたのは間違いありません。
根底から覆され、今までの努力、労力、投資が高い授業料になってしまいそうです。
まぁ~今までの経験があるからこそすごさが解るのも事実ですけど。
それぐらいカルチャーショックを受けて帰ってきました。
と言う事で今後のサスペンションも一から考え直しです。
デザインルームからでした。
Posted at 2007/11/13 23:24:34 | |
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