
事の起こりは昨日の帰宅途中。
夜中の12時頃4号線バイパス足立区役所付近で走行中にパトカーに止められ、「なんでしょう?」と聞くとナンバー灯が切れてるとの事。
確認すると確かに切れてる。
たたいてみたもの復活せず。
球切れみたいですね!と警官に言われ「そうみたいですね」と応える。
例によって止めたついでに車内の検査が始まる。
「何か危ない物持ってませんか?」と聞かれたので「ナイフを持ってますよ。」と答える。
「何の為に持ってるんですか?」と聞かれたので「仕事に使うのに持ってます」と答える。
ドライバーやはさみも付いてるので実際重宝している。
現に止められた現場でもナンバー灯をばらすのに使用しているわけだからチョット考えればわかりそうなもんだ。
ましてや自動車関係の仕事をしている事は伝えてあるわけだから。
一人の警察官がパトカーで無線のやり取りを始めて数分後。
「それでは軽犯罪法違反の疑いがありますので近くの署までご同行願います」
「はぁ?」である。
刃渡りは8cm以内なので銃刀法違反では無く、軽犯罪法らしい。
その場で警官と少しやりあったが、埒があきそうも無いし車の通りも激しいバイパスのど真ん中で、そうじゃなくてもランクルは止めてあるだけで目立つし、みっともないので近くの署へ。
当然はらわた煮えくり返ってる訳で、おなかもすいてるし。
近くの署に着いたら担当の警官がお出迎えしてくれ、「すぐ終わりますからこちらへどうぞ」と署内に通される。
そのとき「納得いくまで帰りませんから朝まで覚悟できてますよ!」と返すとさすがに驚いたみたいできょとんとしてた。
当然取調室に通され取調べが始まるわけですが、最初に若い警官が「取調べを始める前に持ち物を確認させてください。」と言ってきた。
当然素直に応じるわけは無く。
「それは法律で決まってるんですか?」とたずねたら。
「規則ですから」
「ではその規則が書いてある正式な書面を提示してください。それで納得できたら所持品をお見せしましょう。」
若い警官は「そういう規則なってますから!」と食い下がったので
「僕は初対面のあなたの言葉を言われるがままに信用する事は到底出来ないので規則書を提示してください。」
「何でそんな規則があるのか、どういういきさつでその規則が出来たのか、納得できなきゃ所持品なんて見せるわけには行きません」
取調室の異変?にきずいたチョットえらそうな警官が入ってきてあれこれ言いはじめたので「書面を見せてください」とさらりとかわすと。
そこから警官がキレて威圧しはじめたので、当然理屈を沢山並べて応酬。
今度は別のえらそうな警官が入ってきてまた威圧的な態度であれこれ言いはじめる。
中には納得できる部分もあるが、容疑者と言う単語にぶちきれる僕。
頭の中はぶちきれてても、あくまでも冷静に受け答えに応じ、理屈には理屈で応酬。
1時間位取調室で理屈の応酬が続き、結局「今回は注意にとどめておくから」と負け犬の遠吠えみたいな台詞で取り調べは終了。
それでも納得がいかなかったけどおなかもすいてたし、公務執行妨害とか訳のわからない権力を振り回されてもやだなと思い、それ以上はやりあわなかった。
取調室を出た時に2番目に来たチョットえらそうな警官がまた絡んできたのでそこでまた理屈の応酬。
最後に署から出る時にまた別の警官に「子供だって持つなって言われれば持たない」ってある意味捨て台詞をはかれたので「子供だって大人と平等な人権はもってる。悪い大人がそうやって威圧するから子供がひねくれるんだ」と主張。
結局1時間チョットエキサイティングな時間をすごしたわけですが、警官の言ってることもわからなくは無い。
秋葉原の事件もそうだけど「刃物」を使った事件が多発してるから「安全な街つくり」の防犯と言う意味合いも理解は出来るしそうであって欲しい。
しかし容疑者を検挙するプロであるなら、もう少し人に対する接し方ってあるような気がする。
容疑者から犯人に代われば犯人は死刑にでもならない限り更正させるために刑務所に入るわけで、担当した刑事?警官?の接し方によって犯人の更正具合が大きく変わると思う。
刑事ドラマでも良くあるじゃないですか!人情あふれる落としの長さんみたいな人。
かと思えば検挙された刑事に逆恨みして出所後復讐しちゃうみたいなのも良くありますよね。
その差なんではないでしょうか。
確かに容疑者を検挙しこういう事件が本当にありましたと証明して検察に事件を送るのが警察の仕事かもしれませんが道を外れそうになった人間をまっとうな道に戻してあげるのも警察の仕事だと思います。
お客さんのなかに何人もの警察の方がいますが皆さん良い方ばかりです。
全ての警官を否定しようとも思いませんし、全ての警官がそうだとは思いません。
ただたまにいるんですよ。権力をかさにきって威圧して何とかしようとする警察官が。
今回の件で勉強になった事。
無意味に刃物を所持してると軽犯罪法違反か刃の長さが8cm以上の物は銃刀法違反の疑いで検挙される可能性があります。
刃物を持ち歩く時は何らかの業務上でなくてはいけません。
スーパーやコンビニ、100均などで包丁やカッターなどを買って持ちかえる事はどちらにも抵触しないそうです。
買ったということが業務にあたりそれを輸送してると言う解釈らしいです。
キャンプで使うのはは業務になるそうです。
業務上で無い場合は必ず工具箱と言う名の別の保管場所で保管し工具箱を持ち歩く事は可能だそうです。
カバンの中に入れてあると「隠し持ってる」事になり工具箱の中にあると「保管してる」と言う解釈になるそうです。
持ち歩いてる事にはなんら変わりないのに入れてある場所が違うだけでこれだけ解釈が変わります。
容疑者になるか否かはここだけで変わってしまいます。
この辺も矛盾してて駐車違反と同じです。
駐車違反はそもそもそこに車が置いてあり交通の妨げになって迷惑になるので法律で規制されてるわけで、本質的にそこに車があるから迷惑なのにそこに車があってもドライバーが乗ってれば法律違反じゃない。
おかしくないですか?
車が置いてあるから迷惑なんでドライバーが乗ってようが、乗ってなかろうがそこにおいてある車が問題で、ドライバーが乗ってるから問題無し!おかしいですよね。
夜の銀座に行けばドライバーの乗った車が3時間も4時間も駐車してますよ。
銀座の客待ちタクシーなんかほんとにひどいです。
刃物も同じで持ち歩いても、カバンの中に入れてあると犯罪。工具箱の中に入ってれば犯罪じゃ無い。
持ってる事にはなんら変わりないのに。
どんなことでもそうですけど要はそれを使う人間の理性の問題で便利な道具でもあれば凶器にもなる。
この人はいったいどんな人間なのか客観的に見抜く技術を警官の皆さんには養ってもらいたい物です。
多分昨日の警官はよっぽど僕が怪しく見えたのでしょう。
ランクルに乗ってる方なら結構多いと思いますが、ナイフやカッターを持ち歩いてる場合は気をつけましょう。
保管は工具箱という名の付いた物に保管して持ち歩きましょうね。
まったく波乱万丈だよ!!!!