訳あって、交通事故事例を調べていて、こんなのに当たりました。
高知県警 証拠捏造事件
正式にはね…
「高知県スクールバスと白バイ衝突事故」
として、リンク張るところなんでしょうけど、中見を見れば見るほど、ど~にも納得いかない事件なんですよ。色々悩んだんですが、やっぱりこのタイトルしか無いような気がします。
詳しくはリンクのブログと、ブログから入れる瀬戸内放送のビデオを見て頂きたいんですが…あらましを言うと…。
2006年に高知で起きた事故。
遠足帰りのスクールバスが、道路沿いのパーキングから出て、片側2車線の道路を右折する際、手前の車線に出て右折のタイミングを見ていたところに白バイが衝突。
白バイ隊員は死亡し、その後の裁判で運転手が1年4か月の実刑判決を受けています。
ところが、検察(警察)から提出された証拠や証言に、ど~にもおかしな矛盾点が多く、高知県警の捜査に対し、批判が相次いでいます。
まず、バスが動いていたか、いなかったかという点。
スクールバスに乗っていた生徒22名が「動いていなかった」と証言しているのに対し、県警はバスが動いていた証拠として、8か月も経ってから「約1mのスリップ痕」の証拠写真を提出しています。裁判所は、この証拠写真を「捏造はありえず、証拠として有用」として判決材料としています。
しかし、実際に同型のバスで検証した結果、同じ距離を走って急制動を掛けても、スリップ痕はわずか30cmしか付かず、しかも搭乗者には急制動による相当なショックがある事が判明。ところが、裁判所はこの証拠を「検証するに値せず」として上告棄却としているんです…。
また、バスに搭乗していた生徒が証言し、警察が作成した調書に対し、検察が提出した調書にも問題が…。
生徒は警察に調書を取られた際に「白バイがかなりのスピードで走ってきた」という発言をしていたにも関わらず、検察の調書では「白バイは少し速い速度で走行してきた」と書き換えられており、しかも発言していないはずの「この時、バスが動いていたことは間違いありません」の一文が加筆されている始末。
そして、「裁判で証人として出廷しても構わない」と言う生徒に対し、裁判所は「証人の必要性なし」として、これも棄却している状態です。
ちなみに、「法定速度で走っていて追い抜かれた(第3者の)ドライバー」の証言も無視されており、逆に対向車線で見ていたとされる「同僚の白バイ隊員の証言」が採用されています。
また、最高裁に対し行われた上告も、控訴棄却(提出した内容を確認せず、刑法上再審査に値しない)とされています。
4万8千を超す署名の想いも、全く考慮されず…。
日本の司法制度ってのは、こんなもんなんですかねぇ?
見た人の殆どの人が「何かがおかしい!」と感じている事案さえ、法律に照らし合わせれば証拠の再検討すら必要なしとして、訴えの内容すら見ずに判決・上告棄却されてしまう程度なんですかねぇ??
こんなんでは「警察は何をやってもOK」がまかり通る世界になってしまう。
大昔の特高警察と、な~んにも変わってないんですかねぇ…。
何より、自分達が目にして見た真実すら通らない、本当の正義がなんであるのか、そう考えさせられてしまう、同乗していた22名の生徒の気持ちは、どうなってしまうんでしょうか…。
最近は、少年事件などで散々騒がれてますが…こういう事件を見ると、子供がおかしくなったんではなく、狂った大人の世界が、子供達に間違った正義を植え付けているんじゃないだろうかという事を、本当に強く感じます。
正義を守るはずの警察が嘘を並べたて、正義を裁くはずの裁判所が正義を見ようとしない。
図らずも22名の生徒は、検察の言い分が正義であると言われれば、「全員嘘つきである」と大人の世界から烙印されてしまった訳でもある。
本当にこれでいいんだろうか…。
この記事を見て、当事者でもなく、支援者でも無い私だが、何だか悔しくて仕方がない気分になった。
また一人の子の親として、子供のこれからの未来が、本当にこんな事がまかり通る世の中で良いのだろうかと、心配になった。
そして、車好きで、車を愛してやまない私や、友人たちにも、いつ降りかかるか判らない事件であり、決して他人事では済まされないことも…。
ちなみに、2chでもかなり盛り上がっている様子です。
Posted at 2008/09/07 02:45:21 | |
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そして平穏なる日常 | クルマ