久しぶりのUpです。地震以降なかなか・・・
3月11日の地震の次の日に、息子のスポ少野球の毎年恒例の
春期合宿が陸前高田の高田松原の一本松のすぐ近くで行われる
予定でした。合宿では8年前から毎年、高田のチームとの試合を
おこなっていましたが、そのチームも残念ながら被災してしまいました。
高田のチームの状況を聞くと野球道具を入れていた倉庫が津波で
流され道具もなくなり(小学校も津波被害にあっていました)、野球が
できるグランドもなく、野球をやりたくてもできない状況にありました。
それならば、こっちにチームを呼んで、子供達に野球を楽しませてあげたい、
笑顔を作ってあげたいと、父母会からなんとか支援ができないかとの声が
あがりました。
震災から2ヶ月たってしまいましたが、父母会で準備を整え地元ホテルの
多大賛同も得られ(社長さん!ありがとうございます!)、5月14、15日の
2日間、高田のチームを招待し交流試合を行うことができました。
高田チームの子供達は2日間、こちらのチームとの交流でたくさんの友達もでき、
本当に野球を楽しんでくれました。
高田のチームの監督さんからのことばが印象的でした。
「いま、支援、物資などがたくさんきてくれます。それも本当にありがたいことです。
ただ時には、それを素直に喜ぶこともできないものもあります。
今回、このような支援をいただき子供達は、野球ができて思いっきり楽しんでいます。
父母のみんなさんも子供達のプレーに大きな声を出すこともでき、大人も楽しむことが
できました。」と。
今回もいろいろ企画していく中で、過剰な支援の案まで浮上したこともあり、本来の
「子供達に思いっきり野球をやらせてあげよう!」の趣旨から脱線しそうなこともあり
ました。時として、こちらが良かれと思っていることも、受ける側からみれば実はさほど
重要なことではなかったりするのだと感じることができました。
今日、陸前高田へチームを送り届け、無事、交流会は終了しました。
ただ、帰りのバスで高田市内にはいると「帰ってきてしまったな。もうこんなガレキ
見たくない。」とそれまで賑やかな車内が静かになりました。笑顔の後に辛い現実に
戻してしまったと私は思ってしまいました。
そして、私は送り届けたあと、普通の暮らしをすることができます。
今回の企画でも目的である「野球で子供達に笑顔を!」は達成できました。
ただ、まだ、心のそこから笑顔のまま手を振って別れることはできません。
いつかきっとその日がくると信じています。 頑張ろう!東北魂!
Posted at 2011/05/16 01:37:13 | |
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