
夏の思い出
(なぜ自分がバイクや自転車を好きになったのか&H/N雷同の由来)
今から、45年前の夏..、中1でした。
家族4人+従姉弟家族4人+祖母+叔母=の10人で長野旅行に行きました。
父が親戚から日産チェリーバネット(9人乗り)のオートマ車を借りてきて、乗車定員オーバーですが(笑)子供が私を含めて4人なので、まーいいかと。
のんびりした時代でしたね♪
旅程の最終日で松本市近郊の浅間温泉に一泊し、最後に美ヶ原に行く途中で定員オーバーのバネットが山道を登れなくなってしまったんです。
その山道はとんでもない急勾配で、AT車に慣れていなかった父がローギアを上手く使えなかったのも原因なのですが...。
10人で引き返すのも惜しいからせめて美鈴湖まで歩こうとハイキングを始めました。
①なぜ自転車好きになったのか?
すると、その山道を自転車で登ってきた若者がいたのです!
え~?!この坂道を!ってみんなでびっくりしてました。
大学生っぽい風貌でポロシャツ&短パンにハーフトーンのサングラス。
自転車はランドナーにフロントバック一つだけで坂道をジグザグに刻みながら登って行きました。
私にはその彼の姿が衝撃的で神々しくさえ見えたんです。
自転車で旅するのはカッコいいかも~、と。
結局、10人は美鈴湖までたどり着き、また車まで戻って帰路についたのですが、祖母が残念がって「美ヶ原を見たかった」と言っていたのを覚えています。
小5の時に祖父が亡くなったのですが、祖父の趣味が登山だったので上高地や美ヶ原の様子をよく聞かされていたそうです。
祖母も想いがあったのでしょう。
また来ようね♪と言っていたのですが...。
そう、その坂道とは現在「ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース」の開催地となっているあの激坂です(笑)
そしてあの若者の姿に憧れた私はいつか自転車でここに来てみたいと思うようになり、それから毎月サイクルスポーツ(月刊誌)を買って読んでいました♪
そして5年後...、今から40年前の夏、高2でした。
祖母がガンで春頃から入院していて、なにか元気づけたいと思っていた私は、
「そうだ、自転車で長野に行こう!そして美ヶ原に行ってその話を祖母に聞いてもらおう」と。
バイトで貯めたお金で買ったスポルティーフ(今でいうグラベルロードみたいな感じ)で出かけました。
かなり無謀な旅でしたが、何日かかけてまずは上高地にたどり着き、キャンプ場で泊まった翌日は浅間温泉のYH(ユースホステル)に泊まり、あの激坂にチャレンジしました。
しかし、前々日までの上高地行きでほとんど脚を使い果たしてしまっていた私は激坂前半で動けなくなり、自転車を降りて歩いていました。
憧れの大学生風の若者のように登り切れなかったのが悔しかったんですが、今考えればよくハンガーノックにならなかったな~と思います。
②なぜバイク好きになったのか?
乗ったり降りたりでトボトボと進んでいると、スズキのガンマが走っていて、何度も抜いていったりすれ違ったりしてました。
峠攻めで楽しんでいたのでしょうが、その当時の私は煩いバイクで何度も同じ道を往復していて変なヤツと思っていました。
そのツナギ姿の若者は私と自転車を何度目かに抜くときに「がんばれよ~」と声をかけてくれたのです。
また抜く度に「あと○○キロぐらいだよ~」とか「上は寒いぞ~」とかね...
バイクと言えば、まだまだ印象の悪い時代...
最も私は中学生ですでに母親の原付を隠れて乗ってたりしましたが、それはバイク好きの友達と遊んでいただけの話で、自分がバイク欲しいとは思ってませんでした。
私の行った高校は校則が緩くて当時は珍しくバイク免許取ってもバレなかったんです。
なので高校の友人たちで乗ってるやつは多かったですね。
私も後ろに乗せてもらうことはありましたが、タンデムだと怖いだけで...(笑)
でも、
その若者の声かけで、かなりの元気をもらうことができ、初めて「ああ、バイクもいいな~」と思いました。
そうこうして、なんとか自然保護センターまでたどり着き、そのまま自転車で美しの塔、そして王ヶ鼻へ...
③H/N雷同の由来
誰もいない王ヶ鼻で、眺めを楽しみながらYHで作ってもらったオニギリを食べてくつろいでいたら、急に空が真っ暗になって雨が降り出しました。急いでカッパを着ようと自転車へ戻ろうとしたら... 稲妻!!!、と同時に身体が吹っ飛ぶかと思うような大衝撃音!!! 落雷です!
大きな岩陰まで走って隠れたつもりでしたが、あまりの恐怖に動けなくなってしまいました。
そして目の前でまた落雷!!! ホントに生きた心地がしませんでした。
今でもテレビやネットで落雷の映像見ますけど、「あんなもんじゃないよな~」と思います。
その後、18歳でバイク免許を取って今に至りますが、オフ車のTT-R Raid(YAMAHA)に乗っていてH/Nのイメージを考えた時に、
Raid(レイド)→ライド→雷のイメージ→人の意見に流され易い(付和雷同)→雷同
との由来で、「H/N:雷同」で落ち着いています。
あれから40年…
来ようと思えば来れたのに、美ヶ原は霧ヶ峰方面ばかりで、
美ヶ原スカイラインはどん突きなのもあってなかなか来れなかったんです。
ソレでも…NHKの鶴瓶の家族に乾杯で、佐藤二朗さんの回を見たときに浅間温泉紹介していて、
あぁ、やっぱり行ってみようと。
はじめて来てから40年経ったんだな~♪と改めて思いました。
流石に激坂の聖地…
ロードバイクで登ってる人けっこう多いな〜と(笑)
自分の体力の無さを痛感しました(泣)
高校生の時の体力ってどこ行っちゃったんだろ…
帰りは、温泉で汗を流して…
佐藤二朗さんの立ち寄った町中華で昼メシ
それからまた、アザレアラインをグイグイ登ってビーナスラインへ…
何度来てもイイですね~♬