6/24 妻と「峠 最後のサムライ」を見ました。
原作は、司馬遼太郎の小説「峠」です。
しかし、期待外れでした。
河井継之助の武士道・精神面・苦悩と日本美の風景など伝わらず残念・・・
9:50の上映で、観客は8人くらいでした。
あらすじ
慶応3年(1867年)、大政奉還。
260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。
慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。
越後の小藩、長岡藩の家老・
河井継之助 は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。
戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。
だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。
継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。
妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。
VIDEO
峠 最後のサムライ
脚本・監督:小泉堯史 役所広司、松たか子、香川京子
松たか子の妻としての包容力や、香川京子とのシーンが良かったです。
2003年に「ラスト サムライ」(トム・クルーズ、渡辺謙)がありました。
「ラスト サムライ」は、外国人からみた「武士道」で、良い映画でした。
「峠」では、日本の自然美と合わせ、「武士道」をどのように表現するのか?
日本人の感性による映画なので、期待が膨らみましたが・・・
河井継之助 享年 41歳
映画を見るにあたり、久しぶりに 「武士道」を読み返しました。
「武士道」は、1898年 新渡戸稲造が37歳のとき、
アメリカ滞在中に英文で書かれたもので
平成元年に、三笠書房から訳本が発売されたものを買いました。(1989年5月)
1938年訳の岩波文庫 ポケット版もありますが
其々訳により、イメージが違います。
個人的には、
奈良本 辰也 訳(三笠書房) が好みです。
※名著ですので、機会があれば読んでみてください。
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武士道 新渡戸稲造
現代語で読む、最高の名著
武士道
新渡戸 稲造 著
奈良本 辰也 訳
1989/5/25 第1版 三笠書房
【 目次 】
第1章 武士道とは何か
第2章 武士道の源をさぐる
第3章「義」―武士道の光り輝く最高の支柱
第4章「勇」―いかにして肚を錬磨するか
第5章「仁」―人の上に立つ条件とは何か
第6章「礼」―人とともに喜び、人とともに泣けるか
第7章「誠」―なぜ「武士に二言はない」のか
第8章「名誉」―苦痛と試練に耐えるために
第9章「忠義」―人は何のために死ねるか
第10章 武士は何を学び、どう己を磨いたか
第11章 人に勝ち、己に克つために
第12章「切腹」―生きる勇気、死ぬ勇気
第13章「刀」―なぜ武士の魂なのか
第14章 武士道が求めた女性の理想像
第15章 「大和魂」―いかにして日本人の心となったか
第16章 武士道は甦るか
第17章 武士道の遺産から何を学ぶか
最高の名著「武士道」: 日本人の心 = 桜 の部分を抜粋しました。
第1章 「
武士道とは何か 」から抜粋
武士道は、日本の象徴である桜花にまさるとも劣らない、日本の土壌に固有の華である。
わが国の歴史の本棚の中におさめられている古めかしい美徳につらなる、ひからびた標本のひとつではない。
それは今なお、私たちの心の中にあって、力と美を兼ね備えた生きた対象である。
それは手に触れる姿や形はもたないが、道徳的雰囲気の香りを放ち、
今も私たちをひきつけてやまない存在であることを十分に気付かせてくれる。
BUSHIDO AS AN ETHICAL SYSTEM.
Chivalry is a flower no less indigenous to the soil of Japan than its emblem, the cherry blossom;
nor is it a dried-up specimen of an antique virtue preserved in the herbarium of our history.
It is still a living object of power and beauty among us;
and if it assumes no tangible shape or form,
it not the less scents the moral atmosphere,
and makes us aware that we are still under its potent spell.
→ https://www.gutenberg.org/files/12096/12096-h/12096-h.htm
第15章 「
大和魂 いかにして日本人の心となったか 」から抜粋
私たち日本人のサクラを好む心情は、それがわが国固有の産物である、という理由によるものでない。
サクラの花の美しさには、気品があること、そしてまた、優雅であることが、他のどの花よりも「私たち日本人」の美的感覚に訴えるのである。
私たちはヨーロッパ人とバラの花を愛でる心情をわかち合うことはできない。
バラには桜花のもつ純真さが欠けている。
それのみならず、バラはその甘美さの陰にとげを隠している。
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私たち日本の花、すなわちサクラは、その美しい粧いの下にとげや毒を隠し持ってはいない。
自然のおもむくままいつでもその生命を棄てる用意がある。
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新渡戸稲造(にとべ・いなぞう)(1862~1933)
岩手県生まれ。農学者、教育者、国際連盟の事務次長。
札幌農学校を卒業後、約1年間東京大学で学ぶ。
東大の入学試験で口にした「太平洋の橋になる」は彼の生涯を貫く行動指針となる
武士道
新渡戸 稲造 著
矢内原 忠雄 訳
岩波文庫
BUSHIDO
https://www.gutenberg.org/files/12096/12096-h/12096-h.htm
DiscoverJapan より
https://discoverjapan-web.com/articles/category/tradition
ビジネス・人生に利く武士道!
日本人の心と思います。
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Posted at
2022/06/27 05:34:53