NOS 2tアルミジャッキのメンテナンス ピストンの動きの改善
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
コストコで買ったNOSのアルミジャッキ。
2つあるうちの1つのピストンの動きが渋く、実用上は特段の問題はなかったのですが、レバーハンドルを押し下げる際の初期領域でトルクがかからないこともあり、なんだか気持ち悪いためメンテナンスすることにしました。
なお以下に記載のメンテナンスは説明書に記載されていないものです。
新たな不具合の原因になる可能性があることはご了承ください。
2
ピストン部のアップ。
バネが付いているところがピストンです。
ピストンの作動は、
レバーハンドルが押し下げられると、ピストンの上にあるカムがピストンを押し込む。レバーハンドルが引き戻されると、バネの力でピストンが戻る。
というようになっています。
エンジンのカムとバルブみたいです。
症状としては、右側の小さいピストンが、奥(画像でいうと下方向)に行ったまま戻ってこないことがあるというものでした。
どうやらこのNOSのジャッキはアルカンのジャッキとモノ自体は同じようで、アルカンのジャッキにはあるあるの不具合のようです。
結論からいうとOリングとジャッキオイルの交換で改善が見られました。
3
小さい方のピストンを取り出しました。
見た目上は特に問題はないようでしたが、Oリングはカチコチでした。(元々そうなのか、劣化したのか?)
そこでOリング下記のものに交換しました。
材質 FKM-70(4種D)フッ素ゴム
内径do(Φmm) 10.8(±0.21)
外径(Φmm) 15.6
線径(Φmm) 2.4±0.09
ちなみに当初は下記のサイズのOリングを用意したのですが、サイズが大きすぎてピストンをシリンダーに戻すことができず、使えませんでした。
材質 FKM-70(4種D)フッ素ゴム
内径do(Φmm) 11.8(±0.22)
外径(Φmm) 16.6
線径(Φmm) 2.4±0.09
せっかくなので、ついでに大きい方のピストンのOリングも下記のものに交換しました。
材質 FKM-70(4種D)フッ素ゴム
内径do(Φmm) 17.8(±0.25)
外径(Φmm) 22.6
線径(Φmm) 2.4±0.09
取り外した大きい方のピストンのOリングもカチコチでした。
4
ジャッキオイルもエーゼットのジャッキーオイル32に入れ替えました。
排出した純正のオイルは、エンジンオイルの廃油くらい汚れていました。
5
オイルの排出と注入は、画像赤丸部分のプラグを外して行いました。
排出時はプラグホールが下向きになるようにジャッキをひっくり返してやる必要があります。
プラグを外した際、中からオイルや何かが噴き出すようなことはありませんでした。
注入時はプラグホールから溢れるまでオイルを入れました。
そして注入後は、エア抜き動作を2回実施しました。
1回目のエア抜き動作後にフィラープラグを開けたところ、ジャッキオイルの油面が少し下がっていたので補充しました。2回目後は補充不要でした。
このプラグにもOリングがついていますが、こちらもカチコチで千切れそうになっていたので、次回交換しようと思います。
ここのOリングのサイズは実測で内径8mm 外径11-12mmです。
6
そして動作確認。
画像のような感じでサイドシル部分にジャッキをかけて車を持ち上げ、そのまま1時間ほど放置し、アームが下がらないこと、オイル漏れがないことを確認しました。
とはいえ自己判断でのメンテナンスですので、このまま経過を見ながら使っていきます。
問題が見受けられた場合は追記します。
ピストンの動きは改善され、レバーハンドルも可動範囲全体で一貫したトルクがかかるようになり、気持ちいい操作感が復活しました。
7
2023/10/25追記
レバーハンドルを緩めても、アームが自重で完全に下がらなくなっていることに気がつきました。
オイル入れすぎ?と思ってフィラープラグを緩めたら、オイルが少し吹き出しました。
やっぱり入れすぎだったみたいです。
おそらくシリンダーが上昇している状態でオイルを足してしまったのかなと。
その結果注入量が多すぎて、アームが下がるときにオイルがタンクに戻りきれなくなった?と想像しました。
オイル注入時はレバーハンドルを十分に緩めた状態にする必要があるのかなと。
オイルが吹き出しきったところでフィラーを締めて運転したら、きちんとアームが下がるようになりました。
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