追想

もう少し親身に聞いてやればよかった。

4月の頃、喧嘩別れで物言わずの弟の名前が新聞記事に載っていた。
工事現場でバックホー転倒による腕の骨折事故だと
喧嘩どころじゃない、直ぐ携帯にかけると少し弱った声で「事故ったぁ～や」と
コロナ禍じゃあるから見舞いに行かれんぞ退院したら連絡しろよと伝えといた。

退院の連絡があり見舞いに行った。
少しやつれ顔だった大丈夫か？
「最近食欲がなくてなぁ～」
内科の方でも見てもらえよ。
「何でも膵臓が腫れてる様に言ってたが、気にしなくても良いと言ってたがな」
あまり無理せんで養生しろと、、

それから1ヶ月もしない頃、ふとやって来た。えらいやつれようだ。
「腕のボルトが緩んでるらしくて再手術するんだが、お前の子供に大きな病院へ紹介してもらえるように出来ないかなぁ」「食欲も全然ないし内臓も診てもらいたいんじゃ」
整形の手術は紹介とか無理だろうが、内科の方は紹介できるようしとくから退院したら直ぐに連絡しなと

退院後、直ぐに子供のクリニックへ行ったらしい。
子供から「お父さん膵臓癌も末期でもう無理だよ」

あっと言う間に逝ってしまったなー

別れの手紙に
カワサキ650W1のリアシートにお前を乗せて九州一周タンデムツーリング楽しかったの忘れてないぞ
小学生の頃、小石を額に当ててスマンかった。
娘二人はちゃんと見守ってやるからな
カワサキ750RSを持って帰ったままドコへやった返さんか！
ビートルズのレット・イット・ビー初回限定盤＜写真集付き＞ドコへやった！

少し気が抜けたと言うかやる気が起きず寂しいな～
ディフェンダーが納車されたら元気が出るかなぁ～取り敢えず来月は、昨年からホテルの予約を取ってるので慣らし運転で群馬県まで行ってこー

（※）元気が出るまでコメント欄を閉じさせていただきます。