先週金曜日、16年間一緒に働いた盟友とお別れしました。
今の会社にほぼ同時期に入って、
共に戦ってきた「盟友」と呼ぶにふさわしい奴です。
時には仲違いしたり、関係の悪かった時期もありますが、
よく働いて、よく遊びに行きました。
若い頃は景気も良かったし、朝まで飲んだり馬鹿やったり。
彼のお父さんが亡くなられる前には色々と
相談に乗ったりしました。
元々斜陽産業に属すると思われる会社なので、
ここ数年は本当に苦しかったと思います。
良い事なんて全然無かったですからね。
会社はこの不況を免れるはずもなく、
先月、早期退職募集が開始しました。
今の時代転職は難しいし、微々たる優遇措置で
手を挙げる奴なんているのかなと考えていたら、
彼が手を挙げました。たった一人だけ。
彼の仕事を引き継ぐことになった自分は、
この2週間、車の中で彼と色んな事を話しました。
現在・過去・未来。不安・期待。
もちろん彼は彼なりの考えで今回の決断をしたわけですが、
決してそれが彼の100%の本意というわけではないことを知っています。
辞めると決まってからも、ちゃんと引き継ぎをして、
皆にも明るく接して、本当に偉い奴です。
そんな彼が次の就職先も決めることなく、
奥さんと子供二人を抱えて辞めさせてしまった事が悔しいです。
そういう状況にしてしまったのは自分の非力さに責任の一部はあるし、
それより自分が手を挙げて辞めるべきだったんじゃないかと・・・
送別会の夜、いつも通り明るく別れを告げる彼に、
そっと餞別を渡したら、彼は泣いてしまいました。
自分も彼にしてあげることが、たったこれだけかよと思うと、
無力さに涙が止まらなかったです。
お金に換えるわけではないけれども、自分の思いはこんなもんじゃないと。
車での話の中で彼は「運命として出会った」と言ってくれました。
そんな彼と最後の濃密な時間を過ごす事が出来ました。
盟友との別れが無駄にならないよう、少しの間色々と考えたいと思います。
Posted at 2009/03/01 21:49:01 |
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