「チェンジリング」から間を開けずに公開された、イーストウッド監督の「グラン・トリノ」を観てきました。
朝鮮戦争に出兵してフォード社で働いてた男が、リタイア後家族にも疎まれて暮らしていたのですが、嫌っていた東洋人(モン族)との交流を深めているというお話です。
主人公はイーストウッドですが、これが最後の俳優業になるとか。
それ以外は有名な俳優は使われてません。
大作というわけではなく、佳作とういう感じです。
奥さんを失った主人公には、朝鮮戦争の時のM-1ライフルとフォードで働いていた時のグラン・トリノだけが残されていました。
古き時代のアメリカ。
アメリカは今転換期に差し掛かってるんだなと思いました。
凋落の一途を辿る自動車産業、
朝鮮戦争(ベトナム戦争)の傷を知ってる世代が居なくなってるということ。
人種差別と相容れぬ世界経済の趨勢。
かつて共産勢力との激闘を繰り返したアジア圏との交流や、
主人公が指のピストルを使うシーンは象徴的で、
かつての理屈や力は通じないんだという感じでした。
そして牧師の説教や、失われた家族愛より、大事なのはリアルに人を愛するってこと。
上手く言えないですが・・・
全体的なトーン古き良きアメリカ映画です。
エンドロールの海岸線もいいですね。
派手な大作もいいですが、こういう映画も良いですね。
イーストウッドは振り幅が広いなあ~
Posted at 2009/05/17 00:42:13 |
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