コイダのブログ一覧

ちょっと仕事の絡みもあって昨日一足先にビッグサイトへ行ってきました。
「東京モーターショウ2011」です。

で、思った事。

二年振り、ですか。クルマを取り巻く環境は想像するより早く変わってきましたね。僕の知っている昔のショウは、国内のメーカーが多くの面積を展開し、輸入車は小さく展示していたものでした。
アウディ、フォルクスワーゲン、メルセデスのブースの大きな展開にはため息ものでしたよ。ブース造作のクォリティが高い。多分材料や大工を本国から連れてきていると思いました。
クルマのほうといえば、ほぼどのメーカーにも言えるのですが、「クルマがでか過ぎる！」ということ（軽は別ですよ）
各社コンセプトモデルは小型が多いのですが、多分コンセプトのままなんでしょう。でもそれ自体はどれも魅力的で、楽しいものでした。小型スポーツカー的なものもあり、僕同様人が集まっていましたよ。小型車に興味を持つ人は多いと確信しました。

さて、天下のイタリア車「アルファロメオ」は……おりません。　フィアット…おりません。フェラーリ、ランチア、マセラッティ、ランボルギーニ、ぜんぜ～んおりません。
ついでにアメリカ車もありません。
想像ですが、ハイテクアピール一色になる東京と予想したイタリア、アメリカは埋没を恐れて出展を止めたのではないか、と。まぁ他の欧州メーカーもドイツ勢を除いて技術的アピールはあまりありませんでしたけどね。ルノー、プジョーが出展していたのが微笑ましかった。

東京モーターショウはマーケティングに支えられ余裕のあるメーカーに支えられている、そんな印象です（個人的見解ですが）
国内メーカーは圧倒的に「ECO」「EV」「HV」「PHV」のアピールが多く、ハイテクさをこれだけ競い合えるのは東京だけだと思います。それでも「走るよろこび」とか「楽しいクルマ」とか気持ちに訴えかける文言が多いのも特徴だったと感じます。展示車も販売を前提としたモデルがほとんどでワクワク感は少なく、実験スタディ車は逆に現実味がなくワクワクしない。贅沢かなぁ～


若者がクルマに興味が薄らいできた、というのもうなずけます。手軽で色んな娯楽が手招きし、免許取得に30万（！）駐車場、各種税金、若者には割高な保険料、と維持するだけで負担がこれだけ多ければドン引きしても不思議じゃないでしょう？
よほどのベクトル方向性が変わらない限り、若者がクルマを趣味にする時代（この決め方も古いね）は来ないと思います。仕方ありません。
メーカーも作るだけじゃなくてインフラ環境にも行動して欲しいと感じました。じゃないと世の中バスとトラックだけになっちゃいますよ。


86が若者へのアピール（マスコミだけね）って言っても実際に興味を持つのは車名からして年配者かな？　こういうタイプのクルマ（2ドアクーペ！）が街に現れるのは大歓迎なんです。古い価値観の「押しつけ」ではないにしろ「再提案」が若い人たちにどれだけ受け入れてくれるか、興味は尽きません。
かつて「アルテッツァ」も同じようなうたい文句で登場しましたが、後継車もなく消えました。
「ハチロク」って当時の愛好家が呼んだ愛称ですよね。車名は「86」だけど、型式は違うんでしょ？（笑）メーカーがノスタルジーで車名を決めてしまっていいのかな～？

時代が違うと言われれば返す言葉もありませんが、かつてはクルマには未来を語る「夢」があった。若者はそれに共感しクルマを頑張って頑張って手に入れた。
そして今、クルマはエコを叫び防戦一方です。そして使い古された言葉を再び大上段にすえ復興を喚起する。ムカシを語ってる場合じゃないんじゃないか。

メーカーなら、未来を語れ！！　俺たちを誘惑しろ！ってね。

P.S.
と、以上色々綴りましたが100％個人的感想、ひとりごとでした。