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2020年03月04日 イイね!

LEDの素材について社長に聞いてみた

LEDの素材について社長に聞いてみた
日本ライティングの内藤です。


今日もあなたの疑問、商品選びのお役に立てればと思います。




前回からLED製造の裏話について、お話ししてきましたが、
読者の皆さんから個別に質問が来ていますので、今日は質問に対して
回答をしていこうと思います。

【前回の記事】

 1.【「LEDヘッドライトあるある」高ルーメンだけど使ってみると暗かったことない?】
 2.【明るさが続くLEDと暗くなるLEDの一番の違いは「●●」能力】


僕も、入社して間もないため勉強中の身。
皆さんの声を代表して、社長に聞いてきました。




社長すみません。怒られる覚悟でお聞きしますが、そもそもヒートシンクって何でしょうか?





入社したばかりだからな!あまり気にすることはないよ。
ヒートシンクは熱を外へ逃がすためのパーツで、身近なところでいえばパソコンにも付いているよね。

パソコンもフル稼働させると熱くなってパフォーマンスが落ちるだろ?これはLEDヘッドライトも同じ。要は熱を逃がすためのパーツをしっかり作らなければ、機械のパフォーマンスは悪くなってしまうということなんだ。






なるほどです。熱を逃がすとどのようにパフォーマンスが良くなるんですか?





熱を逃がすというのは簡単に言うとLEDを省エネ稼働にしてあげるということ。LEDが発光しているときの熱を適切に処理してあげると周囲の機器への負担が少なくなるから、より明るく、長持ちする製品が出来るんだ。







具体的に他社のLEDヘッドライトとどのくらい違いますか?




一般的に海外製といわれる製品の場合はLEDの温度が120~170℃。120℃を超えると著しく性能が落ちてしまうんだ。

だけど日本ライティングのLEDの温度は80℃。熱を処理する仕組みをかなり研究したから限界値に対してかなり余裕があるんだ。その分、LEDを明るく、そして長く使えるというわけだ。





熱を処理する研究って具体的になんですか?




まずはアルミ素材だね。通常は「ADC12」というアルミを溶かして型に流し込んでヒートシンクを作るんだけど。日本ライティングはより放熱性の高い「A6063」というアルミを使っているんだ。

コストはもちろん、溶かすのではなく削らなくてはいけないから加工技術が必要になるんだけど「A6063」の方が良いヒートシンクが作れるんだよ。







工場にあるあの機械で削ってるんですか?





そう、13台のマシニングセンタと11台のNC旋盤で加工をしている。これもただ削ればいいというわけではなくてモノを大きくせずに表面積を増やして放熱性を高めるっていう特殊な設計が必要なんだ。

日本ランティングのヒートシンクが今の形に落ち着くまでに、かなりの数の試作品を作ったよ。





って内藤くんよ。畳み掛けるように質問してくるじゃないか・・・うちの奥さんかと思ったよ(苦笑)

でも、勉強熱心でいいと思うぞ!これからも頑張ってくれ!




以上、ヒートシンクと放熱性のQ&Aをお送りしました。
LEDヘッドライトの故障の原因は「放熱性」であることがほとんどというのは、前回の記事にも書きましたが、ぜひ商品選びの際に意識していただければと思います。

では、今日はここまで。
また、よろしくお願いします。


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工場見学を久しぶりに再開します。
ご興味がある方はこちらから、ご確認ください。






【おすすめ商品紹介】


Posted at 2020/03/04 12:01:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | LEDヘッドライトについて | イベント・キャンペーン
2020年02月18日 イイね!

明るさが続くLEDと暗くなるLEDの一番の違いは「●●」能力

明るさが続くLEDと暗くなるLEDの一番の違いは「●●」能力










国産LEDヘッドライトの
日本ライティングの内藤です。

今日もあなたの疑問、商品選びの参考になればと思います。


前回の記事を見ていただいた方から、
1回ならぬ2回、3回と暗いLEDに当たり、苦労したから、
正しい情報をブログで紹介していただきたいというメッセージを
いただきました。

ブログを見ていただき嬉しいですし、
そのようなお声を受け、改めて正しい情報を発信したいと
思いました。


さて、今回は

 「なぜ、日本ライティングと他メーカーでは明るさが異なるのか?」

前回の内容の続きをお話ししていきます。

前回お見せしたテスターの写真です。


「点灯直後の明るさ」と「10分後の明るさ」比較


【日本ライティング】


【他メーカー】







あっ冒頭の漫画みていただけました?


あれ、社長です。
本人を見たことがある人は分かると思いますが、
意外に似てます 笑


普段からよく見ているスタッフが書きましたが、
さすがだと思いましたね。


僕も出演している漫画で、明るさの秘密について既に触れていますが、
僕ら日本ライティングの明るさが点灯10分、20分経っても落ちないのは、
放熱性 ”が一般のLEDと比べて異常に優れているからです。


決して誇張しているわけでありません。
本当に基板周りの表面温度が一般のLEDと違い低いです。



 ※他社メーカーと比較した画像です。


ご存知の通り、LEDの一番の敵は熱ですよね。
自身が発する熱で壊れてしまうくらいLEDにとって
放熱は大事なこと。


明るいLEDがあたり前の現在において、
明るさを出せば出すほど、熱量は増えてきますが、
放熱性能が悪い商品であれば冷却が追いつかず、
LEDは熱によって能力が低下し、次第に暗くなっていきます。


これが、一般のLEDヘッドライトが暗くなってしまう原因です。


放熱に大きく関わるヒートシンクについて、
見ていきたいと思いますが、ここで質問です。



Q:一般的にヒートシンクに使用される素材はなんでしょう?


あなたも一緒に考えてみてください。
































はい。終了です。
分かりましたでしょうか。


普段からLEDに触れられている方は簡単な問題だったと思います。


そうです。アルミですね。
一部プラスチックを使っているメーカーもいらっしゃいますが、
一般的にはアルミを使用します。


このアルミが重要。


なぜなら、放熱性能は、素材でほとんど決まっていると
言っても過言ではないからです。


そして、ここが更に重要で、
アルミにも熱の伝わりやすさ表す、
熱伝導率が全く違うということ。


 「わぁ~!アルミ使ってるじゃん!放熱性が良いLEDだなこれは!」


ということには決してならないでください。
アルミでも熱伝導率が良い・悪いは存在します。



・一般のLEDのアルミはADC12


Amazonなどでよく見かける格安商品からネットで有名なメーカーなど
多くのLEDに使われているアルミの代表的なものはADC12。

自動車部品等に広く使われているダイキャスト製法という型に金属を流し込み
成形セル製法に使用される素材です。

LEDによく使われていますが熱伝導率は低く
製法上、空気を巻き込みにより製品内に空洞が発生しやすいため、
熱伝導率をより低下させる原因になったりします。



・日本ライティングのアルミはA6063



一方、弊社で使用しているアルミはA6063というもの。先程紹介した素材は、
流動性に優れていることからダイキャスト製法に使われていますが、
僕たち日本ライティングが使用しているアルミは、流動性が全く有りません。

そのため、アルミを削り形作っていくため大がかりな設備が必要になります。
そこまでして、このアルミ素材を使う理由として” 熱伝導率 ”がかなり優れているからです。

ADC12素材と比べたら2倍以上は優れていると思います。



そこで日本ライティングでは兵庫県尼崎市の自社工場にマイニングセンタを
設置しています。生産できる数量が少なく、


 「この商品が欲しいけど、在庫切れのようですが・・・」


とお客様からお問い合わせいただくなどご迷惑をおかけする(苦笑)
デメリットこそありますが、自社生産の強みを活かしたコストカットを
心がけながら、実用性のあるLEDヘッドライトの生産を可能にしました。


・まとめ

どのメーカーもアルミの種類までは公表はしていませんので、ユーザーが調べる
ことは難しいのですが、ヒートシンクに使用するアルミはLEDヘッドライトの
クオリティーを左右するめちゃくちゃ大事なポイント。


安いモノには理由があるというのはLEDヘッドライトの場合、
アルミの種類がその理由になり得ますので頭の片隅に留めてください。



【おすすめ商品紹介】


Posted at 2020/02/18 12:11:00 | コメント(4) | トラックバック(1) | LEDヘッドライトについて | イベント・キャンペーン
2020年02月05日 イイね!

【LEDヘッドライトあるある】高ルーメンだけど使ってみると暗かったことない?

【LEDヘッドライトあるある】高ルーメンだけど使ってみると暗かったことない?














あなたもこんな経験ありませんでしたか?



実は、この漫画は僕の実体験です。
日本ライティングに入る前に、LEDの良し悪しを分からず、
Amazonで売れていて、明るそうなLEDヘッドライトを購入した結果、
このようなことになってしまいました。


   「うん・・・?暗くないか・・・?」


もし、漫画をみて「あるある!!!!」と激しく共感できる方は、
イイね!を押して知らせてください。なんだか、救われた気分になります(笑





こんにちは。
日本ライティングの内藤です。

今日から複数回に分けて、僕が実際に体験した


   「ルーメン数はめちゃくちゃ明るそうに書いているけど、
    実際は、さほど明るくないのは、なぜ・・・?」


について紐解いていこうと思います。


●12,000ルーメン!!が2,000円台で買える?



日本ライティングのH4バルブのハイスペックモデルでもハイビームが
7,000(lm)ルーメンで金額は、18,000円前後で販売しているので、
僕らからしたら、この数字は衝撃でしかありません!


   「すごいなー」と。


こんなに低価格で高ルーメンを作れる商品クオリティであれば、
なんでディーラーオプションに採用されないのかなと疑問になるくらいです。

でも、ディーラーオプションとして採用されているのは、先程の商品と
比べて劣る日本ライティングのLEDです。


  何故でしょうか。


僕ら日本ライティングは、創業26年の老舗ライトメーカーだというと、
みなさん驚ろかれるんですが、一般の方は、カーメイトやPIAAなどのメーカーの
方が馴染みがありますよね?

そのメーカーにハロゲンバルブを提供していたのが私たち
日本ライティングなんです。

ハロゲンの時代から今のLEDが流行っている時代、
ずっと裏で関わっていました。


LEDヘッドライトについても実は、他の有名メーカーが力を入れる前に
私たちは独自で研究をしていました。

その頃は、参考になるLEDヘッドライトがなく、研究をしては破棄して、
また研究しては破棄してを繰り返していました。


何が言いたいかというと、
嫌というほど研究をしてきたからこそ、数千円台で高ルーメンの
LEDヘッドライトは、現実的に不可能なんじゃないか?

というのが本音です。

 ※これは、あくまで寿命など実用性のあるLEDヘッドライトという括りでの
  話しで、そのあたりを度外視にした商品は含まれていません。


他メーカー様の商品にケチをつけるわけでは、もちろんありません。

でも、そういう商品を買われて、「最後の砦として日本ライティングの商品を
買ったんです」というオーナー様たちと接してきて、月日が経つごとに
増えてくる状況をみて、これは真実を伝えないといけないと思いました。


●これが真実です。


「点灯直後の明るさ」と「10分後の明るさ」比較


【日本ライティング】


【他メーカー】




上のテスターでの測定写真が日本ライティング。
下のテスターでの測定写真が他社メーカーのLEDヘッドライト。

何を比較しているのかというと、「点灯直後の明るさ」と「10分後の明るさ」の
数値の違いを調べています。


なぜ、思ったよりライトが暗かったのかというと、一つの原因として
点灯直後の明るさと数分後の明るさに大きな違いがあるからです。


日本ライティングは、点灯直後から10分経過してもほぼ明るさは変わって
いませんが、他メーカーは、10分後には80%まで明るさが落ちています。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  【日本ライティング】
   ・21,400カンデラ ⇒ 20,600カンデラ

  【他メーカー】
   ・17,300カンデラ ⇒ 13,900カンデラ

    ※50%も落ちるメーカーもあります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


普段ライトを使用するシチュエーションを思い出してほしいのですが、
会社が18時に終わり、そこから車で30分かけて我が家に帰るなか、
本来の数値は会社の駐車上のみで、その後は家に帰るまで数値が
落ちた状態の明るさで運転しているということになります。


これが、「暗いなー」と感じる原因です。
それからもう一つの原因は、カットラインが出ないほど光が散っている場合も
照らしてほしい場所に光が集まらないから、単純に暗く感じますよね。


では、なぜ、日本ライティングと他メーカーではここまで明るさが異なるのか?
その秘密に迫っていきます。

その秘密は、次回にしたいと思います。
それでは、最後まで読んでくれてありがとうございました。


PS

ブログで解説してほしい疑問などありましたら、こちらから気軽に投稿してください。

「気になることを質問する 」




【おすすめ商品紹介】






Posted at 2020/02/05 12:11:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | LEDヘッドライトについて | イベント・キャンペーン
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