左ドライブシャフト、インナー側ブーツ交換

先日オイル漏れの修理時に発見した
左のドライブシャフトブーツ
インナー側からのグリス漏れの修理です。

シャフトを固定しているナットの
緩み止めのカシメを起こし
30mmソケットでナットを外します。
カシメ起こしにはタガネと先を削った
マイナスドライバーで起こしました。

アウター側スプライン超絶固着、
ダブルハンマーで挌闘10分も抜けない。
プーラーで押し込んでも微動だにせず。

想定内でしたので特に慌てることもなく
ナックルごと外す作戦に切り替えました。
ブレーキシステム一式、タイロッド、
ロアアーム、ストラットを外し切り離し。

インナー側シャフトはチェーン回し＋
スライデイングハンマーの一撃で
サクッと外しました。

ナックルごと外れたシャフト

ブーツは軽いヒビ割れ状でそろそろ寿命、
破れや切れは無いのですが
両側のバンドの隅より内部グリスが滲んでます。

ブーツは大野ゴムFB-2196を使用。

インナー側をバラシて古いグリスを
拭き取り清掃しました。

古いグリスはすでにディーゼルオイルの
廃油状までシャバシャバになっており
液体化した事によりバンドの隙間から
にじみ出ていたと思われます。

内部パーツに二硫化モリブデングリスを
適量塗布し新品のブーツに交換、
バンドで止めます。

元に組付けし終了。
ストラットを外す前にアイマークを
書き入れしてしてましたので
アライメントの狂いも最小限に
抑えられていると思います。
組付けついでにブレーキキャリパー清掃と
パッドのシムグリス、ガイドグリスを
適量塗布し組付けました。
テスト走行にも何も以上なしで
これで今回の車検はパスできそうです。

ドライブシャフトの整備には多数の工具が
必要ですが、揃えてしまえば
そんなに難しい作業では無いです。
まぁ～腰は痛くはなりますけどね。