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ＶＷヴァナゴンのクーラーは、その構造からか少々効きが甘い。

１年前から飼い始めたボストンテリアのマービー君は
前から聞いてはいたものの、想像以上に暑さに弱く、
人には平気でもマービー君はかなり辛そうなのだ。

キャンプとか遠出にはヴァナゴンはめちゃくちゃ便利で
大人２人が余裕で寝られるスペースを確保しながら荷物を満載できるし
都会の狭いコインパーキングに停めることだってできるサイズだし
格好はとても気に入ってるし、何も不自由はない。

マービー君も１歳をこえ
どこへ行くにも一緒に連れていくことが多くなったが
今年の夏は、あまりにも暑すぎる。。
炎天下に停めておいたヴァナゴンは
クーラーを全開にしても、すぐには冷えない。
マービーにはとても耐えられそうにないので
最近はもっぱら嫁のカローラワゴンでお出掛けしている。

しかし、カローラでは車中泊での放浪の旅は難しく、
せっかくの夏なのに、お出掛けができない。
ヴァナゴンは寒い時期しか使えないことになる。
必要な装備は常時クルマに積み込んでおき
気が向いたら、いつでも出掛けられるような
自由きままな旅をしてきた自分としては
とても憂鬱な時間である。。。

２年くらい前から漠然とキャンピングカーを物色していて
キャンピングカーだけは絶大な信頼のある国産車を。。
買うならトヨタのコースターベースのキャンピングカーを考えていた。
いままで外車をいくつか乗ってきたが
肝心なときにグズってしまうことが多かったために
今回だけは冷静に大人になろうと考えていた。

クルマで、仕事の帰り道、
ルームミラー越しに見える光景に異様な空気を感じ振り返ってみると
後部に四角い箱をつけた、よく見るアメ車のキャンピングカーだった。
シンプルな格好のコースターを探していた自分にしたら
選択肢に入るものではなく現実とはかけ離れていると思っていた。
次の交差点で、そのキャンピングカーは右折していき
なにげに目で追ったのだが、その走り去る姿は
アメ車らしいゆったりとした時間を感じる優雅なもので
細かなことがどうでも良くなるような余裕のある佇まいだった。

現実的ではないと思いつつも、一応どんな車なのか
家に帰ってネットで検索できる範囲でしらべてみた。
出会ったのは「ＢＣヴァーノン」というもので
コンセプトや設計は日本でされ、
製造はカナダのビルダーが請け負ったものだったらしい。

岐阜のキャンピングカー屋さんに同じヴァーノンがあるようで
詳細はよく分からないまま、暇だったし見に行くことにした。
閉店間際に到着したため、ゆっくり見ることができなかったが
アメリカンサイズの本場のモーターホームというものが
どんなものなのか、はっきりと感じることができた。

このテの車はあまりの大きさに敬遠していたので
今回初めて中を見せてもらったのだが、
いままでのマイナスイメージが消え去ってしまい
懲りない物欲が一気に沸きまくっている。

物欲がいつもの妄想で終わってしまうのか
本当に自分のものになる時がくるのか今はまだ分からない。
これ以上、オモチャを増やしていいのか心配にもなる。
「マービーのため」という一応の大義名分もある。

さて、どうなることやら