
古い衣類を整理していると、もうボロボロなのに何となく捨てられなかった
Tシャツ・・・。せめて胸のプリントのところだけでも写真で撮っておきましょう。
正確に憶えていませんが20年近く前にL.L. Bean の通販で買ったのだったか。当時はエアメールで申込書を郵送して、商品も船便や航空便で届いたのでしたっけ。
北米原産のブルックトラウト(カワマス)がカゲロウを捕食せんとライズした瞬間をとらえたイラストです。
ブルック・トラウトは明治時代に、長崎グラバー邸で有名なトーマス・グラバー氏らの尽力で奥日光・湯川に放されたのが最初です。
明治35年、コロラド州産の卵25,000粒が太平洋を越えて到着し、2万尾の孵化に成功。その年の5月に1万5千尾の稚魚が放流されました。グラバー氏の代理人として現地作業に立ち会った英国領事館勤務のハロルド・パーレット氏の名前から、地元では「パーレット鱒」とも呼ばれています。
しかしその年の秋に日光を襲った大暴風雨で河川は氾濫し、男体山七合目付近から長さ約2キロにわたって土石流が発生、湖畔の二荒山神社拝殿や分教場などを押し流し、やがて下流の日光町まで大谷川は大氾濫を起こし大きな水害となりました。
春に放流した稚魚も当然全滅しましたが、翌々年グラバーたちは再び湯川にカワマスの稚魚を放流し、やがて立派に成長し繁殖するようになりました。
日本のフライフィッシングの誕生の地とも言える日光・湯川を代表する鱒として、今でも釣り人たちの憧れのサカナです。
古いTシャツから昔の写真ファイルを探して、2002年6月に友人Mと叔父S(最初のスプリンターカリブ2台を譲ってくれた)とで湯川へ釣行した時の写真を見つけました。
ポイント近くに着いたら、
ロッド、ライン、フライの準備。6月初旬ですが奥日光は標高が高いので梅雨はない、と聞いたことがあります。山ですから天気は変わりやすいですけれど。
この日は私もブルックトラウトを
キャッチ&リリース。鱒は冷水を好むので人間の手はヤケドをするほど熱いはず。本当はこのように握っては魚体を弱めるのでいけないのですが、この時は夢中でこんな風に。おなかのあたりにぶら下がっているデジカメはこの後悲惨な運命に・・・(ポチャ)
釣り券を買ったときにもらった2002年の
湯川・湯ノ湖ピン。ブルック・トラウト来日?(放流)100周年にあたる記念の年でした。(明治35年=1902年)
----資料:福田和美著「日光鱒釣紳士物語」(山と渓谷社刊)より
※そんな古い写真や本をパラパラめくりながら、このTシャツの鱒が今まさに捕食しようとしているカゲロウをちょっとネットで調べてみようと「メイフライ」で検索トップに出てきたURLを
クリックしてみると、見たことのある
お名前を見つけました。(お会いしたことはないですが)
すぐに手元にあったNAVI誌の奥付でお名前を確認!フライフィッシングをされるとは知らなかったので、ビックリ嬉しいサプライズでした。
ブログ一覧 |
FF | 日記
Posted at
2009/07/25 20:49:02